「aru」結婚記念日9周年目を記念する繊細なフレンチとワインのペアリング

愛知県豊橋市の雑居ビル2階に2017年12月27日にオープンされて以来、早くも頭角を現し、東三河エリアを代表する人気店へと成長されているフランス料理店「aru(アル)」へ!

場所はJR豊橋駅から徒歩5分圏内となり、ユーカリの木と裸電球が灯す柔らかな光の下に掲げられたシンプルな真鍮のサインが目印です!

ゆったりとしたアプローチの先には、このお店のテーマカラーとなるスモーキーブルーの木製扉が優しく出迎えてくれ、扉の先には心地良い空間が待っています!

季節を感じさせる生花は、豊橋の小さな花屋「ラクレフローリスト(Lacle Florists)」のkaori Akayaさんに定期的にアレンジとメンテナンスをお願いされており、いつもとてもセンス良く設えられた草花に癒されております!

わたし達の結婚9周年目をお祝いする記念日のこの日は、まだ肌寒さを感じる2月22日(土)のランチタイムとなりますが、入口には猫柳のもふもふっとした毛並みが顔を出し、壁には可憐で愛らしいミモザのリースが添えられ、すぐそこまで近付いている春の訪れを感じさせてくれます!

店内のデザイン設計は、豊川を中心に活躍される一級建築士の「HAAG DESIGN + Haag Cafe ハーグデザイン+ハーグカフェ」がシェフのこだわりを取り入れ手掛けられており、シンプルさの中に柔らかな空気が流れる居心地の良い空間を醸し出しています。フロアの様子が伺えるキッチンを右手に配し、ゆったりと14席~18席ほどの席数を用意!

こちらは、料理の基礎を大阪のビストロ「アヴォロンテ(’Avolonte)」の川田 祐志シェフから学び、さらに、パリの3つ星「アストランス(l’Astrance)」で修行後に独立され最短でミシュラン1つ星を獲得した人気店「Sola」の吉武 広樹 (Hiroki Yoshitake)シェフと、同じく「アストランス(l’Astrance)」出身でミシュラン1つ星となる仙台の「ナクレ(nacrée)」の緒方稔シェフの御2人から素材の活かし方を多く学ばれ、大阪の「レストランエテルニテ(Eternite)」ではサービス兼Sommelierとして経験を積まれた鈴木 琢 (Takumi Suzuki)シェフが32歳という若さで、Sommelierの奥様である鈴木 彩 (Aya Suzuki)さんと二人三脚で独立したお店で、わたし達夫婦のお気に入りのお店の一つです!

20代後半にパリでの修行時代に見つけたお気入りのレストランのような雰囲気を出したくて、古材を用いた円卓は外せないアイテムだったと話す鈴木シェフ。そんなシェフの想いを叶えたのは、愛知県設楽町の工房「木と革 aoyama」の職人である青山 和志 (Kazushi Aoyama)さんの手仕事で、敢えて古材を繋ぎ合わせ造り上げた味のある円卓には「肩肘張らずに食事を楽しんでいただきたい」というシェフの温かい想いが詰まっており、気取らずに会話を弾ませながら心から食の楽しさを知ることができるのです!

こちらではランチ、ディナー共におまかせとなり、ランチで6皿前後の3,400円と8皿前後の6,800円となり、ディナーで8皿前後の6,800円と10皿前後の8,800円とそれぞれに2つずつのコースを用意されており、シェフ自らの目で信頼を置く生産者たちの顔が見える食材を活かして、此処でしか味わえない東三河ならではの料理を提供されています!

ひょっこりと真ん丸く大きな晩白柚の後ろから顔を出し、厨房で準備に精を出すシェフの鈴木くんに御挨拶!
この日のコースでも登場する晩白柚は、熊本の露地物から、一回り小さい豊川の物、お裾分けで頂いた柑橘物までが順に並び、爽やかな清々しい香りを放っています!

卓上には「木村硝子店」や「ラディコン(RADIKON)」のワイングラスが整列し、店内のウォークインセラーには、日本ワインを中心におよそ700本ものワインが置かれ、今まで御2人で少しずつ収集してきた秘蔵っ子たちが並びます。近年注目を浴びる日本ワインや料理に合わせて提供してくれる世界中のワインを楽しむことができるのも、このお店ならでは!

今回は、8皿前後の「menu saison」6,800円にPairing wineのセットで事前予約しております!

予約席には記念日ということもあり、線香花火のように愛らしく花開くシシウドやチューリップの純白の花々で統一しお祝いしてくださいました!

先ずは、Pairing wine①Champagneの「テタンジェ ブリュット レゼルヴ(Taittinger Brut Reserve)」の 良質なChardonnayの気品溢れる優雅で繊細な味わいと共に乾杯!

1皿目「黄人参 金胡麻」

最初の一口目は、新城の無農薬の黄色い人参のムースと豊川の金胡麻を香ばしく煎り、マイクロハーブを添えたフィンガーフードタルト!
一口でパクリと頬張ると、驚くほどに甘味を感じる黄人参の滑らかなムースに、粒一つ一つの香ばしさが堪らなく食用をそそる金胡麻!
そこに、バターの風味とメープルシロップの優しい甘味が漂うサクサク食感のパートフィロが良いアクセントになっており、この一口の見事な調和で胃袋を持っていかれます!

同時にアミューズが提供された後ろの席からも「何これ!?美味しい~♪もう1個欲しい~♪」と思わず本音が声となり漏れてしまっている愛らしい女性の声が聞こえてきたので、わたしも心の中で「同感です♪」と頷いた次第です(笑)

2皿目「晩白柚 わさび菜 モッツァレラ」×「器:児玉修治」

熊本の晩白柚には、発酵柚子のヴィネグレットとイタリアンパセリを和え、無農薬のわさび菜やリーフチコリ、イタリアンパセリの新芽、ディルの花をバランス良く盛り込み、アクセントに添えたそばの実が良い仕事をしており、最後に鼻に抜ける香ばしさと食感を楽しませてくれます!

中には、クリーミィーなモッツァレラのクリームに自家製リコッタチーズのムース、イタリアンパセリで作った鮮やかなグリーンカラーのオイルを垂らしてあるので、混ぜ合わせながらいただきましょう!

張りがありフレッシュ感満載の晩白柚は果肉も大きく程好い酸味が爽やかなテイストで、わさび菜のほろ苦さをチーズのクリーミィーさがまろやかにし、新鮮な素材と一手間も二手間もかけたプロの成せる繊細な味わいのハーモニーに感動

Pairing wine②「月を待つ 2017 / ココ・ファーム・ワイナリー Coco Farm & Winery(Here Comes The Moon / COCO FARM&WINERY)」

華やかな香りに瑞々しい酸が広がり、豊かな果実味が魅力のケルナーで微発泡性があり、フレッシュな果実感が楽しめ、スッキリとした綺麗な味わい!

「パン」×「器:鈴木 史子 (Fumiko Suzuki)

パンは、豊橋の「ブーランジュリーヨシオカ」のバゲットを我が家も大好きな豊橋の陶芸家「鈴木 史子 (Fumiko Suzuki)」さんの器に添えて!

3皿目「タルティーボ 発酵赤ピーマン 真蛸」×「器:盤プロジェクト 常滑焼」

三陸の真蛸を柔らかく煮込んで、仕上げに高温で焼き上げているので香ばしい香りが立ち込める一皿!
発酵ビーツのパウダー、発酵赤ピーマンのソースと鈴木シェフが昨年夏から本格的に始めている発酵食品が活躍し始めており、香ばしさと深みのある酸味の駆け合いが堪らない一品!

シャキシャキ感を楽しむタルティーボと、フェンネルをピクルスにしたクリームをお好みで添えていただきます!

Pairing wine③「コート・デュ・ローヌ セザール 2005 / アフィラント(APHILLANTHES / CAESAR)」

「セザール」とは古代ローマのカエサルが由来となり、英語読みではシーザーと、名前からして風格漂うワインです!
グルナッシュ100%の果実味豊かながらに柔らかくエレガントな味わい!

4皿目「ホワイトアスパラガス カステルフランコ 金目鯛」×「器:鈴木 史子 (Fumiko Suzuki)

御前崎産の金目鯛は、炭火焼きで皮面香ばしく絶妙な火入れがされており、フランス産ホワイトアスパラガスのソテーは、歯切れ良い食感と甘味が楽しめ、魚から取れる出汁にレモンの葉で香り付けしたエスプーマを添えて!
薔薇のような美しい模様が特徴とされるチコリの一種カステルフランコは、新城の農家さんが遮光で作られていることから優しいピンクカラーに仕上がっており、レモン水に浸してあることから更に綺麗な春カラーに染まっています!

シェフの鈴木くんの料理は、彼の繊細さと素材に対する愛情がヒシヒシと感じらるように、全神経を研ぎ澄まし手間を惜しまず調理されているのですが、これほどに完成度の高い料理を経験することはそうありません!
「豊橋でこれが食べれるなんて…」浜松人のわたし達は本当に幸せ者です!

Pairing wine④「アラン・ジャニアール / ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ シャルドネ 2015(Alain Jeanniard / Bourgogne Hautes Côtes de Nuits Chardonnay)」

電気技師であったアラン・ジャニアール氏がオフィスを去り、自然の中で仕事をしたいと、オスピス・ド・ボーヌの畑管理栽培をやるうちにブドウ作りの魅力にとりつかれ、祖母の持っていた1.7haの僅かな畑をベースに2000年にドメーヌを再興。奥ゆかしさがあり、繊細さと綺麗なフルーティーさを持ち合わせたChardonnayは、まさに鈴木くんの料理にピッタリです!

5皿目「黒大根 あいち鴨」×「器:釋永 岳 (Gaku Shakunaga)(mars bowl)」

昨年夏にオーダーをいただいた富山の陶芸家「釋永 岳 (Gaku Shakunaga)」の器をようやくこちらにも納品することが出来、初のお目見えとなります!

こちらは、あいち鴨から作るコンソメは鴨の旨味を凝縮させた味わい深いスープで、器の雰囲気も重なり、フレンチの技法をふんだんに詰め込んでいる調理法にも関わらず、和の趣が感じられる優しく力のある一品!
薄紫色が鮮やかなエンドウ豆の花、ディルの花やナスタチウム、ペッパークレスに葱の新芽、芽キャベツやさやえんどう、下に忍ばせた黒大根はバターの香りを纏わせて1時間ほど蒸し焼きさせたもので、大根の力強い味わいが楽しめます!

Pairing wine(日本酒)⑤「醸し人九平次 うすにごり 黒田庄産 山田錦 生酒」

愛知の銘酒「萬乗醸造」の「醸し人九平次」の冬季限定の生酒「うすにごり」。

濁り酒にありがちな重たさや甘ったるさはなく、クリーンで飲みやすく、甘美という言葉が相応しい至極の一杯!

6皿目「東三河の季節野菜 本州鹿」×「器:釋永 岳 (Gaku Shakunaga)(áge φ280)」

設楽町の本州鹿のロース肉を塊肉で2時間程の時間をかけ、高温のオーブンで出し入れを繰り返しながらじっくりとローストし、最後に炭上に藁を敷き香ばしく燻し上げています!

三陸のつぼみ菜のロースト、チーマディラーパ(イタリアの菜の花)、緑のカリフラワー、1時間ほど蒸し焼きにした人参や菊芋、トマトやラディッシュのピクルスと季節野菜がたっぷりと添えられ、セリ科の根菜パースニップのピュレと合わせていただきます!

この火入れを完成させるまでにはかなりの時間を要したようですが、初めて味わう肉の食感です!
鹿なのに舌に添うような滑らかな舌触りとなり、まるで上質な鮪の赤身をいただいているかのような錯覚に陥る質感!

Pairing wine⑥「自園自醸ワイン紫波 / メルロー(MERLOT)」

岩手県盛岡市から南に位置する紫波町産のメルロー種葡萄を100%使用したワインでフレッシュな酸と果実味が広がり、優しい余韻が楽しめ、溢れる果実味と軽やかで爽やかなタンニンのバランスの取れた味わいが広がります!

わたし達が迎えた結婚9周年目は「陶器婚式」と言うそうです。
《陶器婚式に込められた願い》とは…陶器は扱い方1つで壊れたり長持ちしたりします。その繊細さを夫婦関係に当てはめ、大切にし合うことで長く幸せな家庭を築こうという願いから陶器婚式と名付けられました。
夫婦関係は陶器のように繊細で、喧嘩1つでヒビが入って壊れてしまうこともあります。そうならないよう、お互いに感謝し合って丈夫で温かい家庭を築いていきましょう!

まさににその通りだと思います!
とても固い絆で結ばれているようで、実は繊細で些細なことで壊れてしまうこともある夫婦関係。
そんな「陶器婚式」に込められた願いに乗じ、わたし達が大好きな陶芸家・釋永岳の器をバックに手を取り合い宣誓!
これからも互いを大切に想い合い、夫婦仲良く過ごせるよう過ごしていきたいと思います!

7皿目「春菊 苺」×「器:児玉 修治(磁器)」

デセールの一皿目は、飴チップの下に地元の旬となる苺の紅ほっぺとサラダ春菊で作ったアイスとヨーグルトのシャーベットが盛り込まれ、さっぱりとした大人の一皿!

8皿目「みかん」×「器:大西雄三郎」

結婚記念日を祝して「Happy Anniversary」とデコレーションしてくださったデセールは、シェフの鈴木くん自らが卓上で仕上げてくださいます!

蜜柑のフレッシュジュースを絞って生姜を合わせ、液体窒素で作り出すアイスパウダーをふんだんに振りかけて!
フレッシュ蜜柑にクレームブリュレのクリームや蜜柑のピュレを合わせ、エディブルフラワーや小粒の焼き菓子メレンゲなどを散りばめた爽やかな一皿!

折角なので記念写真を撮ってはみたのですが、ワインでほろ酔い気分となり、御満悦のわたし。そこにはまるで、晩白柚のようにパンパンに詰まった真ん丸顔がありました(笑)

小菓子「金柑」×「器:鈴木 史子 (Fumiko Suzuki)

金柑のコンポートに自家製のリコッタチーズのムース、下にはサブレを添えて、サクッとした食感と金柑のほろ苦い甘味がコーヒーに良く合います!

食後のドリンク「コーヒー」

豊橋の「Apollo Coffee Works(アポロコーヒーワークス)」の香り高いコーヒーをいただきながら、手の空いたシェフの鈴木くんと彩さんと一緒に緩やかな午後のひとときを感じながらの歓談タイム!

彩さんから「大切な記念日にご利用いただきとっても幸せです!」と仰っていただきましたが、わたし達のほうが「最高の記念日となるフルコースに感謝感謝です!」と御礼申し上げます!

この日も満席でお忙しく動かれる御二人の姿がありましたが、そんな中でもほんわかとした柔らかい雰囲気を醸し出す御二人に癒されながら、最高に幸せなひとときを過ごすことが出来ました!

Restaurant aru(アル)
住所:愛知県豊橋市広小路2-28 吉田ビル2F
TEL:0532-54-5518
営業時間:ランチ12:00~13:00(L.O)、ディナー18:00~20:00(L.O)
定休日:日曜日、不定休
http://www.aru-restaurant.jp/

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