掛川・ハム専門店「大石農場ハム工房」大切に育てた豚で職人が手づくりするハムやソーセージ

掛川市沖之須で家族が愛情込めて育てた豚から、一つひとつ丁寧に手づくりしたハムやソーセージを販売する専門店「大石農場ハム工房」へ。

こちらは海や緑に囲まれた掛川の沖之須の国道150号を一本入ったところに2008年にオープンし、オーナーでハム職人でもある大石善弘(Yoshihiro Oishi)くんの祖父の代から父が受け継ぎ、およそ50年近く営んできた養豚場で育てた豚を、その命に感謝しながら本場ドイツ製法でつくり上げるハムやソーセージが大人気で、多くの食通やグルメな方々を魅了しています。

店舗には、ハムやソーセージをつくる工房があり、肉を塩漬けにしたり、腸に肉を詰めたり、燻製作業をしたりと、日々、こちらで丁寧に一つひとつ手づくりされ、店頭販売されています。

この日は、実家の牧之原に帰省していたこともあり、帰りの道中、閉店時間前にギリギリで立ち寄らせていただきました。

「ガーデンテラス」

店前にある軒下の素敵な空間は、「ガーデンテラス」と称して、イートインスペースとして用意されており、店頭で販売しているテイクアウトメニューの作りたてホットドックやサンドイッチ等を楽しめます。こちらのテラス席のみ、ワンコ同伴が可能となるため、我が家の愛犬ショコラも店内で商品を購入する間、こちらで待機させていただきましょう。

店内には、大きなショーケースが用意され、常時50種以上のハムやソーセージが並び、g単位で購入可能。

入口左手にもイートインスペースを設けられており、各種商品をオーダーできます。購入前にどれが自分の好みに合うか色々楽しんでみるのもお勧めです。

オーナーハム職人の大石善弘(Yoshihiro Oishi)くんは、8年間に渡り、富士川町のハム・ソーセージ専門店にて、本場のドイツ製法を学び修行を積まれ2008年に独立。独立後も3年に一度、ドイツのフランクフルト(Messe Frankfurt)で開催される食肉加工の国際見本市「ドイツ国際コンテストIFFA」などのコンテストに出品されており、2022年も10商品を出品され、その全てが入賞され、金賞9品、銀賞1品という輝かしい功績をおさめています。中には、此処掛川であることを誇りに新たに開発された「掛川茶ハム」も金賞を受賞。自身の商品が世界基準に通用し、認められる場として評価されることに、日々のチャレンジ精神と努力を怠らない姿勢が伺えます。

こちらの商品は、種類に限りがありますが「遠鉄百貨店」のデパ地下での販売もされており、浜松に住まう私たちは、此処まで足を運ぶことがなかなか叶わないため、デパ地下で求めることが多い中、これほどの商品数を前にすると、どれを頼めばいいものか、つい迷ってしまいます。

大石くんと奥様の仁美(Hitomi)さんにもお勧めを伺いながら、色々と物色し、晩酌の当てを選んでいきましょう。

ソーセージやウインナーだけでも種類豊富でバラエティに富んでおり、女性に人気なのは私たちも大好きなモッツァレラチーズを練り込んだ「モッツァレラヴルスト」ですが、今回目がいったのは「辛さ増しチョリソー」。辛いもの好きには堪りません。もう一つ、面白かったのは「芸人コットンさんのソーセージ」と、つい先日、取材に来られた芸人コットンさんたちが作っていかれたソーセージが販売されていました(笑)

以前、我が家で開催した「プレノワールの会」でも美味しい生ハムを差し入れていただきましたが、こちらの生ハムも盛り合わせでワンプレートにしてもらえば、ちょっとしたホームパーティーの主役級のオードブルに。

スライスして楽しむソーセージは、焼いたり、そのままいただいたりと、その商品毎にお勧めの食べ方があるので、お求めの際は、美味しい食べ方を伺ってくると良いでしょう。

土日限定の「焼きたてローストポーク」。こちらも金賞受賞の商品で、土日の焼きたてが大人気のメニュー。この日の朝に、丁度、Instagramのストーリーズにあげられていたこともあり、この日のお目当ての一つでもあります。折角なので、厚切りでいただきましょう。

吊るして熟成させてある肉塊を見れる幸せ。これを眺めながら一杯やれそうな気分です。

試行錯誤されながら、毎回作り方を変えて、ドイツのソフトサラミ「自家製生サラミ ペッパーバイザー」にも挑戦されています。まだまだ自己評価で100点満点というわけではないようですが、回を追う毎に成長の兆しがあるようです。

同じ愛犬家でもある大石家。豚や牛の余ったすじ肉を下味を付けずにスモークだけして、ワンコ用のおやつも販売中。後日、細かくカットしてあげましたが、これには、愛犬ショコラもまっしぐら(笑)

商品棚には、お勧めのリーズナブルなワインも用意。豊かな果実味と厚みを感じられるボディで、スパイシーな味わいを楽しめるアルゼンチン産のマルベック「アンティガル・エスティムロ・マルベック」や、甘酸っぱいベリーの果実の風味が豊かな心地よい辛口で、コスパ最高のランブルスコ「ランブルスコ セッコ ロジット&グアリーニ」、ニューヨークのハドソン・ヴァレーに現存するアメリカ最古のワイナリーでホワイトハウスでの実績も持つワイナリー「ブラザーフッド・ニューヨーク・レッド / ホワイト」などなど。

御中元や御歳暮など、ちょっとしたお遣い物としても喜ばれる詰め合わせギフトは、「金賞セット」や、「特選」ものなど、予算に合わせての贈り物が可能です。(要予約)

素材にこだわり、添加物は必要最低限に抑え、保存料は使用せず、丹精込めて手づくりされるハムやソーセージたち。命の循環に感謝しつつ、美味しく食べていただくことへの探究心を惜しまず提供してくれる「大石農場ハム工房」の商品を我が家に持ち帰り、楽しみたいと思います。

ガーデンテラスを抜けて裏庭へ出向くと、そこは心地良い緑の楽園に看板犬が待ち受けていました。もふもふの芝生に柴犬!

看板犬「芝犬:まろん(♀)」

まろんちゃんも我が家のショコラもお互いに、犬見知り。必然的に距離感が生まれ、戯れ合う姿はありません(笑)

つぶらな瞳を潤ませて、お利口に女の子座りでちょこんと休憩を楽しむまろんちゃん。まろんちゃんは、出勤する日はお家から車に乗って来るそうです。我が家にもこれだけの広い芝生広場があれば、ショコラも嬉しいだろうと羨ましく思いました。こちらには、マナーを守れば、ワンコ連れの方でも立ち寄れるところが嬉しいですね♪

「焼きたてローストポーク」

我が家に戻り、遅い時間でしたが、早速、晩酌のお供に「焼きたてローストポーク」をいただきます。今回は厚切りを希望。「焼きたて当日は温めずにそのまま食べてください」とのこと。どちらも味わってみたかったので、そのままのものと、リベイクしたものと両方いただきましたが、「そのままで」と言われたその意図が食べた時に判ります。しっとりとした食感を好む方なら、是非とも温めることなく食していただきたいものです。

「自家製サラミ ペッパーバイザー」

何度も何度も試行錯誤して、繰り返しチャレンジし、改良に改良を加え、ようやく商品として店頭に並ぶ「自家製サラミ ペッパーバイザー」は、柔らかな食感が特徴のソフトサラミ。スライスしていただけば、脂がジュワッと溶け出し、しっかりとした酸味とグリーンペッパーの辛味がアクセントになり、噛めば噛むほどに味わい深さが広がります。

右から
金賞受賞「焼きたてローストポーク(土日限定)」100g ¥580
ジューシーなローストポークはハムステーキにしてもお勧め。土日の焼きたてはそのままがお勧め。
金賞受賞「ガーリックペッパー」1パック5本 ¥690前後
牛肉と豚肉がぎっしりと詰まったソーセージ。ガーリック風味とグリーンペッパーがアクセントに。
「辛さ増しチョリソー」100g ¥420
名前の通り、普通のチョリソーでも物足りない方にお勧めの辛さ増しチョリソー。
「自家製サラミ ペッパーバイザー」100g ¥864
スモークしたドイツの柔らかな食感の生サラミ。酸味とグリーンペッパーの辛味がアクセント。
「スモークチーズ」100g ¥400
ビールとの相性抜群。おつまみに最適。
「和牛コンビーフ」1パック 100g ¥800前後
和牛を使った贅沢なコンビーフ。パンと一緒に、サラダに、口に入れると溶け出す柔らかさ。
「モルダデッラ」100g ¥605
イタリア・ボローニャのソーセージ。入荷してこないため、こちらも試行錯誤しながら自家製で提供。
四角い脂身とピスタチオ、ブラックペッパー。シンプルで飽きのこない味わいで、薄めのスライスでサンドイッチにお勧め。
金賞受賞「ベーコン」100g 約6枚 ¥600
独自のスパイスと海塩を「乾塩法」と呼ばれる手法で一つひとつすり込んでいます。
いつも遠鉄デパ地下で購入すると6枚切りなので、今回は厚切りでオーダー。
「スモークハム」100g 約6枚 ¥650
外モモを使用。味がついているので、レタスなどの葉物で巻いても美味しい。
「豚と牛のすじ肉スモーク」1パック ¥200
塩胡椒をせずスモークだけ。ワンコのおやつに最適。香ばしい香りで食い付きが違います。

 

あまり日持ちしない賞味期限が早いものから、ある程度は日持ちするものまで、幅広い商品を販売されているため、用途用途に合わせてお買い求めいただけます。こだわりのドイツ製法をベースに手づくりされている安心安全のハムやソーセージは、どれも味わい深く、燻製香やハーブ香、塩味までもが良い塩梅で留められており、味覚センスの良さを感じられる逸品揃い。我が家のお気に入りの専門店の一つです。専門店といえば、大石夫妻の息子さんが浜松の「渡辺精肉店」にて目下修行中です。こちらも私たちお気に入りの専門店となります。大石くん、仁美さん、また伺いますね!

大石農場ハム工房
住所:静岡県掛川市沖之須451-3
TEL:0537-48-5618
営業時間:10:00~18:30
定休日:火曜
駐車場:店前に有
http://www.ooishi-ham.com/

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