浜松の鰻問屋での長い下積みを経て、鰻を見極める目を養い、鰻の素材の良さを最大限に引き出すことに尽力してきた店主・加茂裕章さんが自信を持って提供する鰻料理専門店「炭焼鰻はじめ」を舞阪駅から程近い雄踏に2016年5月17日にオープン。食べログの「うなぎ百名店」にも掲載されており、地元民から観光客まで、多くの鰻ファンを魅了しているお店の一つです。
今年の土用の丑の日は7月24日と8月5日。混み合う日を避けたいと思い前日に予定するも、夏休みが始まったこともあり、平日といえども人の出入りが多くなる夏。人気店の予約必須は否めません。電話予約での枠は既に一杯とのことで、朝10時から店前に張り出される予約帳に記入するために、10時に来訪。既に4組の予約があり、11時半の枠で滑り込むことができました。1時間半後に再訪するために一旦、時間を潰しに店を後にします。
再訪した時には既に店前にある駐車場6台は満車のため、第二駐車場への案内を確認し、「LAWSON」奥の駐車場へ。
浜名湖産の鰻を主に取り扱い、国産に拘り、その時期に一番良い鰻を仕入れ、オーダー毎に捌いては炭火で丁寧に焼き上げる手仕事が施される極上の鰻。
店内はガラス張りのオープンキッチンで、入口のウェイティングブースやカウンター席から、店主の手捌きが楽しめます。
レジ前のお知らせに張り出されているように、此処の所の原材料費や燃料費、配送費等の高騰により、2024年7月2日(火)より価格を改正されています。奥の壁にはサインも飾られており、芸能人が取材で訪れた様子も伺えます。
捌いたばかりの鰻の串打ちは素人が手を出せる技ではなく、「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」という格言までがあるほどで、弾力があり身の薄い鰻に打つ串の美しさは、やはり熟練の技があってこそ。
個体差のある鰻を見極めながら、二種の樫の木の備長炭で丁寧に焼き上げる炭焼き鰻。
炭火の火力の加減を調整しながら串を動かし、美味しさを追求する「焼き」の場面を目の当たりにできるオープンキッチンは、御食事を頂く前から眼福です。
おしながき
メニューは、鰻重をはじめ、丼や定食、ひつまぶしに、蒲焼き、白焼き、肝焼きなどの一品物も用意。
混雑が予想される人気店ゆえに、円滑な営業のためにも、お客様へのお願いとして諸々の注意書きが記されています。
カウンター席とテーブル席は座敷に上がることなく足を楽にできるお席が用意されており、座敷席は2〜4名様で対応できるスクリーンの間仕切りがあり、靴を脱ぎ、ゆったりと寛げるお席となります。
「鰻重」4,200円
鰻一匹のお重に肝吸いとお漬物が付く、「鰻重」。継ぎ足し継ぎ足しの自慢の秘伝タレを絡め焼いた艶々の鰻は、皮は香ばしく、身はふっくら。甘辛くし過ぎず、品の良さが伺える良い塩梅のタレは御馳走です。
お米は粒の大きさが際立つ山形産「つや姫」を使用されており、弾力と熱量があり、鰻の旨みに引けをとりません。卓上に用意された香り立つ青緑の山椒を鰻の下に振りかけて、待ってましたとばかりに頬張る一口は、幸福度の高い破壊力が堪りません。
「鰻丼」2,900円
鰻半身の丼に肝吸いとお漬物が付く、「鰻丼」は、少量で楽しみたい方やお子様にお勧めです。
土用の丑の日を控えた前日の御褒美ランチ。鰻はビタミンAが豊富で、B群、E、Dと栄養満点、疲労回復をはかり免疫力を高めるという嬉しさもあり、これで暑さ厳しい猛暑を乗り切ることができそうです。浜松にお越しの方は是非足を運ばれてみてください。
炭焼鰻はじめ
住所:岡県浜松市中央区雄踏町宇布見9690
TEL:053-570-8075
営業時間:11:00〜14:30(L.O.13:45)、17:00〜20:30(L.O.19:45)
定休日:月曜日
駐車場:店前6台・第二駐車場有
https://unagi-hajime.com/