色鮮やかな新緑が心地良く、風薫る5月中旬の午後。毎年恒例となるテラスBBQの季節がやって参りました!
昨年に続き、今年もフランス三大地鶏の一つとなるブランド地鶏「プレノワール(Pouletnoir)」の生産・販売をされている磐田市見付の養鶏場「フォレストファーム恵里(めぐり)」のオーナー養鶏家・中安政敏さんに出張していただき、「プレノワールの会」を開催致しました!
東京は青山のファーマーズマーケットや浜松でのイベント出店で活躍するキッチンカーで我が家に駆け付けてくれた中安さん。手際良く、焼き場をセッティングし、ゲストを迎える準備に勤しんでくれます。
今回は、プレノワールの生後半年程度の雛鳥から、2年半の親鳥との違いを食べ比べしながら、もも肉、胸肉、ささみ、レバー、ハツ、砂肝などなど部位毎に楽しめる串を100本近く用意してくれました!
ゲストが到着する前に、サラダの準備のお手伝い。
備長炭の炭で焼き上げる串焼きは、香ばしい香りにそそられ、食欲を掻き立てます!
前菜のサラダに添える胸肉の炙りから。
大好物の鶏肉の焼き上がる香りにそそられ、「アタシのは?」と目を大きく見開いて待ち構える我が家のショコラに
塩を振らない胸肉を焼いてくれたため、一足お先に頂戴し、弾力のあるプレノワールの締まった肉質に小さな歯で一生懸命喰らい付きます。
サラダは浜松で無農薬野菜を栽培する田中夏希さんの農園「きらり農園(Kirari Farm)」と東京の青梅市にて有機野菜を栽培する「Ome Farm(青梅ファーム)」のオーガニックで多種多様な葉野菜やカラフル人参に、自然栽培みかんのドライフルーツやエディブルフラワーのキンギョソウを用いて彩りも鮮やかに。
「プレノワール胸肉のオーガニックシーザーサラダ」
ドレッシングは中安さんの自家製で、ブレンダーを用いてその場で作ってくれました!プレノワール卵を使った自家製マヨネーズを基本に、トマト、ニンニク、クリームチーズ、パルミジャーノレジャーノで仕上げ、酸味と旨味が詰まった濃厚な味わいに仕上がっています。
サラダの準備が終わる頃に、掛川、袋井、浜松からのこの日のゲストが続々と集まってきました。蝶ネクタイがお似合いで広告代理店「BEEHIVE(ビーハイヴ)」を営む大場一成くんが小脇に愛らしいフラワーアレンジメントを抱えての登場!いつお会いしても元気が貰えるスペシャルスマイルです!
袋井の自家焙煎珈琲豆屋「まめやかふぇ」オーナー濱ちゃんこと濱小路仁徳さんと奥様の明美さん、掛川の手作りハムやソーセージ専門店「大石農場ハム工房」オーナー大石善弘くんと奥様の仁美さん、皆が勢揃いしたところで、シャンパーニュで乾杯!
ドライバーや中安さんには、私が毎夏に作るスパイスたっぷりのオリジナル「自家製ジンジャーエール」を。
この日もダンディさが炸裂しているちょび髭のベルナール・エベルレ(Bernard Heberle)。浜松の人気Pâtisserie「Abondance(アボンドンス)」オーナーパティシエ。
ベルナールのキャラクター以上に個性的なマダムの豊佳(Toyoka)さん。御二人は愛猫家ですが、いつもショコラが懐いています♪
À VOTRE SANTÉ!!(乾杯!)
養鶏場オーナーの中安政敏さんは春野町で8年、此処見付で10年とおよそ18年ほど養鶏を担っており、全国的にも珍しいフランス原産の黒鶏プレノワールを丹精込めて飼育されています。週末は東京・青山のファーマーズマーケットに出店されていて、美味しいプレノワールに出会えます!
前菜のサラダを頬張っている間に、雛鳥と親鳥のもも肉の食べ比べからスタート!
注)通常は自宅への出張はされておりませんので、ご了承ください。
第二弾の御馳走を待ちきれない様子のショコラ。
箸休めのおつまみにと思い、朝作っておいた「自家製ポテサラ」。じゃがいもに茹で卵、竹輪、大葉、クリームチーズ、マヨネーズ、豆乳、フランス産カマルグの塩、粗挽き黒胡椒で和の要素と洋の要素を掛け合わせた大人のポテサラです。
「プレノワール雛鳥もも肉(生後半年)」
「プレノワール親鳥もも肉(2年半飼育)」
噛み応えのある程良い弾力が楽しめるプレノワールの雛鳥と親鳥の食べ比べ。味わい深い旨味がほとばしるプレノワールは、本来の味わいが楽しめるようにフランス産「ゲランドの塩」でシンプルにいただきます。
「プレノワールスープの卵黄仕立て」
プレノワールの出汁をふんだんに用いた濃厚なスープは、プレノワールの卵黄を崩しながら共に楽しみます。翌朝のプルプル美肌が楽しみになるコラーゲンスープ。そもそもプレノワールは二日に一度しか卵を産まないため、本当に貴重な有精卵でパワーの源となります。
我が家のテラスBBQはゆったりと過ごすなら、10名程度で開催するのが限界のようです(笑)
「プレノワールつくね(塩)」
本来のつくねには玉葱が入るのですが、ネギ全般が食べられないベルナールのために中安さんが愛情込めて特別に作った、パセリを使ったつくねに御満悦のベルナール。
掛川といっても沖之須にある「大石農場ハム工房」。なかなかの距離感にそうそうには伺えず、大石夫妻とお会いするのは随分とご無沙汰してしまっていましたが、美味しいソーセージを食べたい時は遠鉄百貨店のデパ地下で商品をいただいておりました。この日は、極上の生ハムやソーセージを手土産で持参してくれていたので、後日改めて「ハム・ソーセージパーティー」ができそうです♪
我が家の珈琲豆は浮気をしない限り、ほとんどが「まめやかふぇ」のもの。私たちに珈琲の良さを教えてくれたのもこの御二人です!
「まめやかふぇ」の御二人が繋いでくれたご縁で、今回の会に大石夫妻が参加してくれました。我が家での催しは、仮に初対面だとしても大歓迎です(笑)
「プレノワールレバー」
捌きたての鮮度良いプレノワールのレバーは、いついただいても極上の肝!
「プレノワール砂肝、ハツ」
コリコリ食感が楽しめる砂肝と、一羽の鶏に一つの貴重なハツ(心臓)は、じっくり味わいながらいただきます。
「プレノワール皮」
カリカリに焼き上げたプレノワールの皮は食感もよく、香ばしく、ビールに最適!
「プレノワールつくね(タレ)」
塩も良いけど、タレも良い。タレに合わせてシャンパーニュから白ワイン、そして赤ワインへと移り変わります。
「プレノワールのウフマヨ 自家製クリームチーズ仕立て」
生の黒胡椒を、まるでお化けの目のように仕立てたキュートな装いの一品は、プレノワールの半熟卵にプレノワールの卵黄と磐田産無農薬レモン、圧搾一番搾り菜種油で作った自家製マヨネーズと低温殺菌牛乳(はるとなつ)、ブリーチーズ(フランス)、磐田産無農薬レモンで作った自家製クリームチーズを加えた爽やか且つ濃厚なソースのウフマヨ。これは癖になりそう!
「プレノワールもも肉トマトソース仕立て」
高騰度トマトで作る甘味と酸味のバランスに優れ、旨味が凝縮されたトマトソースをたっぷりとかけたアレンジ串はワインの当てにも!
命を取り扱う同じ職人として中安さんの手仕事がとても興味深いようで、「大石農場ハム工房」の大石くんは、中安さんとの談義を真剣に交わされていました。
明美さんも愛猫家で保護猫を家族に迎え入れていますが、愛犬家でもあるので、ショコラを抱きしめて思う存分に触れ合いを楽しんでいます(笑)
「焼きもろこし」
季節的に少し早いですが、宮崎のとうもろこしが用意できたので、醤油を塗りながら焼き上げてもらいます。袋井のとうもろこしの甘さには敵わぬものの、香ばしさが漂い、美味しくいただけました。
「そら豆」
さや付きのまま炭火で焼き上げるそら豆は、中ふっくらと甘味と豆の風味が芳しく、箸休めの御馳走です。
「〆のプレノワールのチーズリゾット」
プレノワールのスープで炊き上げ、バターやパルミジャーノレジャーノを加えたシンプルなチーズリゾット。シンプルなだけにプレノワールのスープのコクをしっかりと堪能できます。
「ジョルジュ・クレマン・ブリュット・トラディション
(Georges Clément Champagne Brut Tradition)」
「アクセル・ド・ヴァロン ブリュット(Axelle de Vallon Brut)」
「バレイア シャルドネ 2020(Baleia Chardonnay)」
「プピーユ 2014(Poupille)」
この日のワインたち。
一仕事を終えた中安さんは、陶芸の経験があるということで、我が家のギャラリーに展示してある「釋永岳」の作品たちを眺めては楽しまれていました。この日の撮影用にも使用したのですが、軽さと薄さの繊細なタッチに驚かれているようでした!
「Finn Juhl(フィン・ユール)/Chieftain Chair(チーフテン・チェア)」
1949年に発表されたこちらの椅子はフィン・ユールが自邸の暖炉の前でくつろぐためにデザインされたラウンジチェア。大きく優美で存在感のあるフォルムはチーフテン(酋長:未開の部族の長)の名に相応しいデザインで、デンマークのフレデリック国王が展示会で座ったと説明すると、まるで何処ぞの国のドンのような面構えでエアー葉巻に挑戦する大場くん(笑)
フィンユールの代表作の一つでもあるチーフテンチェアは、フィンユール自身が此の様に足を肘掛けに投げ出して座っている写真が残されており、身体をすっぽりと包み込むように腰掛けることができ、機能性と安定性が高いデザインとなります。
場所をダイニングに移動し、デザートとコーヒーの用意を。「まめやかふぇ」の濱ちゃんがハンドドリップで丁寧に淹れてくれます。独立開業して来年には20周年を迎える「まめやかふぇ」。コーヒーのスペシャリストであり、クラシフィカドール(ブラジルコーヒー鑑定士)も取得されている濱ちゃんは、世界中の美味しいコーヒーを求めて産地へ旅をし、テロワールや品種、精製方法などについて農園主と直接交渉をし、徹底的にクォリティーにこだわった豆を取り扱っています。北欧やヨーロッパをはじめ、世界各地のコーヒー文化にも興味があり、今までに40ヶ国を訪れ、コーヒー人生を謳歌中。我が家のコーヒーの師匠でもあります♪
この日は、新作豆の「カフェ ヴィーニョ ピーベリー(ブラジル産)」を最初の一杯に。丸くコロコロとした小粒のピーベリー。「ビーニョ(Vinho)」とはポルトガル語で「ワイン」を意味します。
焙煎したて挽きたての新鮮な豆は蒸らしを入れるとふっくらち膨らみます。挽き方や湯温や速度、コーヒー道具や淹れ方によっても味わいは異なり、同じ豆を使用しても淹れる人が変われば、味も大きく異なるのがコーヒーの面白いところ。
「まめやかふぇ カフェ ヴィーニョ ピーベリー(ブラジル産)」
まるでワインのような官能なフレーバーを持ち、果実の甘味と酸味を楽しめる心踊る軽やかな一杯です。
「アボンドンス 苺バニラクリームケーキ Suprême(シュープレーム)」
この日、「アボンドンス」のケーキを差し入れてくれたベルナールと豊佳さん。「Suprême(至高)」と名付けられたバニラクリームのケーキは、プレノワールの会だけに、苺で「鶏」と描いていることに皆一斉に笑みが溢れ、何とも粋な計らいです!御二人は仕事中とのことで早々に帰られましたが、このケーキの美味しさに〆のデザートまで完璧な一日を過ごすことができました!
苺の甘酸っぱさに芳醇なバニラ香の香る滑らかな口溶けの良い上質なバニラのシュープレームクリームと、アーモンドとヘーゼルナッツのダックワーズで挟み、甘さ控えめな大人味で、とても軽さのあるケーキなので、夏でもペロリと平らげてしまえます!
ケーキに合わせてもう一つ、私たちがいつもお願いするお気に入りのコーヒーも淹れてもらいました!
「まめやかふぇ ゴールデンマンデリン(インドネシア産)」
熟成により、ふくよかで上品なコクと味わいが楽しめ、苦味と甘味のバランスが素晴らしい一杯!
美味しいものに囲まれて、楽しく愉快な友人たちと過ごす休日のひとときはかけがえのない時間です♪
愛らしいフラワーアレンジメントに、焙煎したての「まめやかふぇ」の珈琲豆「カフェ ビーニョ ピーベリー」、「ゴールデンマンデリン」、「ボンジャルジン農園」と、「Ome Farm」のRaw Honey”Wisteria Mizuki”と嬉しい差し入れの数々!
「大石農場ハム工房」からは「ペルシュウ24ヶ月」や「トレベレス産イベリコセボ36ヶ月」の生ハムや「和牛コンビーフ(ゼリー寄せ)」、「チキンアスピック(ゼリー寄せ)」、「パテドカンパーニュ」に「ウインナーブルスト」や「チキンソーセージ」、大好物の「モッツァレラヴルスト」など、盛り沢山の差し入れも有難う御座います!
「プレノワール 有精卵 卵かけご飯」
翌朝、楽しかった会の余韻に浸りながら、プレノワールの有精卵と二十五穀米で、栄養満点の極上の「卵かけご飯」を楽しみました!中安さん、皆さん、また厳選食材や美味しいものを囲んで集まりましょう♪