浜松・大平台「陽だまり助産院で定期的に開くフレンチビストロ”L’ESPRIT 全と葡萄酒”」

これまでイベントやコラボレーションにて活動されてきた「L’ESPRIT(レスプリ)全と葡萄酒」。オーナーであるさんこと小田木全宏(Takehiro Odagi)さん御夫妻の住居兼で、奥様で助産師の佐織(Saori)さんが営まれる「陽だまり助産院」にレストランとして拠点を設けることで、より深みのある料を提供しながらコミュニティの場として定期的に開放されることになったのは、今年2023年4月のこと。「陽だまり助産院」の看板の上に掲げられた「L’ESPRIT ZEN TO WINE」の文字が目印です!

平屋の造りがお好きな御夫妻の意向を汲み取り建てられた一軒家は、実は2階建て。1階を助産院として稼働されていますが、今後は定期的にレストランとしても運用され、開店スケジュールはInstagram公式サイトにてお知らせされます。

仮の看板となりますが、閑静な住宅街となる大平台のため、辺りは全て民家となります。駐車場にも限りがあるため、乗り合わせをお勧め致します。バス移動でお越しの方は「遠鉄バス大平大橋駅」から徒歩約3〜5分の距離となります。

新緑に溢れ、庭先が心地良いお出迎えをしてくれるエントランス。

この日は、5月のGW中のオープン日となり既に満席のご様子。二日前に大好きなイタリアンレストラン「kitchen luce(キッチン ルーチェ)」のオーナーシェフの村上由美子さん(愛称:夢ちゃん)からご紹介いただきディナーの予約を入れておいて正解でした。夕方17時だというのに外はまだ明るく、早めのアペロタイムとなります!

店内は畳の和室に無垢の天然木を用いた組み立て式のテーブルがセットされており、10名程度のお席を用意。完全予約制ではないもののお席に限りがあるため、予約を入れると良いでしょう。

メニューには、フレンチベースの前菜アラカルトやメインメニューが用意され、ソムリエでもある全さんが厳選されたワインをグラスやボトルで楽しめます。

装花に大輪の芍薬が華やかに添えられています。

卓上にもクレマチスが愛らしく花開いております。

東京とフランスでフランス料理と接客、ワインの勉強をされてきた名古屋出身のシェフソムリエの小田木全宏(愛称:全さん)さんが、クラシカルなフレンチをベースに仕上げ、味わい深く優しく身体に馴染む料理を提供されています。

我が家から徒歩圏内に気軽にフレンチとワインが楽しめるお店ができてくれ嬉しさもひとしおです!

「クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット
(Cremant de Bourgogne Brut)」¥1,000

世界が認めブルゴーニュにて活躍する日本人醸造家・仲田晃司氏が造り出す辛口の「クレマン・ド・ブルゴーニュ」。ふくよかな果実のコク、バランスの取れた心地良い味わいが楽しめます。

「アラカルト盛り合わせ」¥1,000
「シェーブルさんの古代小麦プチパン」1個¥200

「パテドカンパーニュ」と「豚のリエット」、「大人のポテサラ」の三種のアラカルトがバランス良く盛り合わせとなるこちらのプレートをオーダー。初めて訪れるお店では量の加減がわからないため、先ずは二人で一皿をシェアしようとオーダーしましたが、結果、美味しくてお代わりをオーダー。一人一皿で頼まれても良いと思います。浜松で人気の薪石窯パン工房「シェーブル(Chevre)」さんのナッツ香漂う香ばしい古代小麦のプチパン(オートミール添え)に挟んで食べても良いでしょう!

ベーコンで巻き肉の旨みを閉じ込め、肉の食感をより楽しんでもらえるよう火入れを調整され、カレーのスパイスをふんわりと利かせ、風味と香りを楽しめる「パテドカンパーニュ」。柔らかく煮込まれほぐした肉が滑らかで味わい深く、宴塩味は優しい「豚のリエット」、パプリカパウダーを纏い、細かく刻んだいぶりがっこの燻製香とブラックオリーブの酸味が楽しめる「大人のポテサラ」に、クラッカー、粒マスタード、グリーンオリーブが付いてきます!

「ギガル コート デュ ローヌ ブラン 2018
(E.Guigal Cotes du Rhone Blanc)」¥800

初代エティエンヌがアンピュイの町に社屋を構えたのは1945年。息子マルセルの代になり、同社の名声のもととなるコート・ロティの区画の数々を手に入れ、現在では総面積55haに達し、名実ともにローヌを代表する生産者。黄金色でレモンや洋梨、白桃などが入り混じったミネラル感のあるアロマを醸し、ミディアムで溌溂と して果実味に溢れ深みが楽しめる一杯。

レスプリプレート「白身魚のポワレ」¥2,000
(すべてのレスプリプレートにポタージュ、4種のサラダ、発酵玄米付)

この日の白身魚はイシモチ。シンプルに塩味で、皮はパリッと身はふっくらと柔らかく焼き上げられ、爽やかなケッパーのバターのソースにアクセントにバルサミコ酢を合わせて。自家菜園で摘みたての香り高いルッコラにミニトマト、きのこのマリネはハーブ仕立てで、レンズ豆のサラダや大人のポテサラ、卵のファルシ、パプリカで煮込まれたラタトュイユと副菜がどっさりと盛り込まれてきます。身体喜ぶ発酵玄米でいただきましょう!

レスプリプレートセットの「人参のポタージュ」

丁寧に漉され滑らかな人参のポタージュは人参の優しい甘みが引き立ちます。

パパリ ヴァレー / スリー クヴェヴリ テラスズ ルカツィテリ
(Papari Valley 3 Qvevri Terraces Chinuri-Rkatsiteli)」¥1,200

ワイン発祥の地とされるジョージアで、ウヴェヴリという土瓶で発酵されたオーガニックなワイン。琥珀色でフレッシュなアジアン果実をアロマに持つアンバーで、枇杷や繊細な柑橘類の軽やかなフレーバーに、黄系柑橘果実のナチュラルな味わいが楽しめます。

「ブルゴーニュ コート ドール ルージュ 2020 ミッシェル グロ
(Bourgogne Cote d’Or Rouge Michel GROS)」¥1,100

ヴォーヌ・ロマネにおけるかつての大ドメーヌのジャン・グロの看板となるモノポール畑、ヴォーヌ・ロマネ1級クロ・デ・レア2.12haを継承し、実質的にジャン・グロのワインを造っていた長男のミシェル・グロ。濃いめの紫がかった色調で、果実味が前面に出て、香り高く生き生きとした酸味をもつ軽やかなブルゴーニュ・ルージュ。

「チーズの盛り合わせ」¥1,000

メニューにはないチーズ。「ワインの当てにチーズはないですか?」の問いに応えてくださった小田木家・家飲み用のドイツやフラン産のチーズを盛り合わせで提供してくれました。こちらのリクエストに嫌な顔一つ見せることなく、温かく応じてくれる全さんのお人柄が素敵です♪

途中、見慣れた顔が入ってきたかと思えば、イタリアンレストラン「イル マルカンポ(Ristorante IL Marcampo)」の吉田貴洋(Takahiro Yoshida)くんでした。主人と同じ名前で同じ歳となる吉田くんとは久しくお会いできていなかったのですが、ご活躍ぶりはいつもSNSで拝見しており、この日は最近の活動内容や近況報告などで盛り上がりました!現在のレストランは、5月末をもって移転の為閉店となり、新店は浜松街中でイタリアンイノベーティブのお店として秋以降にオープン予定とのこと。それまでの数ヶ月は自分磨きの放浪の旅に出掛けたり、イベントを手掛けられていくようです。フリー期間中のお時間ある時に我が家に是非出張シェフで来ていただきたいですね。

実は、全さんと吉田くんもコラボレーションされていて、共通して軽井沢の焙煎所「COFFEE ROASTERY NAKAJI(コーヒーロースタリーナカジ)」のオーナー焙煎士・中村元治 (Motoji Nakamura)さんとの繋がりがあります。こちらの「レスプリ」でも、イベント・レストラン共に、NAKAJIさんの珈琲豆を使用されており、とても綺麗なすっきりとした味わいのコーヒーが楽しめます♪

「レ・クロ ピノ・ノワール・コート・デュ・ブリアン2020
(アンヌ・グロ&ジャン・ポール・トロ)
Le Clos Pinot Noir Côtes du Brian IGP
(Anne Gros Jean Paul Tollot)」
「ブルーチーズ」

奥様の佐織さんにお会いした時、「初めまして」の感覚がなく、お互いに記憶を遡ってみると、富山の陶芸家で私たちが応援している作家「釋永岳」の浜松で開催した個展にお越しいただいていたことが判明。その際に購入していただいたタンブラーを見せてくれました!2015年と随分前にお会いしていることから記憶は曖昧でしたが、道理で「初めまして」ではないはずです(笑)

不思議なご縁と繋がりを感じ、美味しいワインと料理に舌鼓しながら楽しい時間を過ごせたひととき。御近所ということもありますし、これからも良いお付き合いができればと思います♪

L’ESPRIT(レスプリ)全と葡萄酒
住所:静岡県浜松市西区大平台4丁目8-18(陽だまり助産院)
TEL:053-569-3506(予約優先)
営業時間:11:00〜16:00、17:00〜20:00
営業日:Instagram公式サイトでご確認ください
駐車場:有
https://www.instagram.com/lesprit_zentowine/

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