「和味の宿 角上楼」ミシュランガイド掲載宿!創業昭和元年と純和風の老舗旅館

海に囲まれ温暖な気候に恵まれた渥美半島伊良湖の先端にある昭和元年(1926年)創業の純和風の老舗日本旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」へ「ニッポン大人旅」!

渥美半島の福江町はその昔、半島唯一の海運の寄港地として栄えた町となり、「角上楼」は、当時「花街」で賑わったその町の一角で高級料亭として昭和元年(1926年)に創業された老舗旅館となります!

現当主の上村 純士 (Junji Uemura)さんが結婚を機に先代より受け継がれた「角上楼」は、創業当時の趣を肌で感じる建物の風情を大切に守りつつも、幾度かのリニューアルを経て、女将と二人三脚で造り上げて来た「全く新しい、全く懐かしい」旅館!

総面積約3,000㎡の敷地内には、1925年に建られた本館「角上楼」をはじめ、2005年に増設された新館の「雲上楼」と別邸の「翠上楼」の3つの棟が点在しており、緑溢れる庭園を囲む全10室の客室を配し、心安らぐ寛ぎの時を提供!

こちらでは、地場で育まれた山海の幸や当地の郷土料理が自慢の料理となり、秋冬は日本でも有数の産地となる伊良湖岬周辺の三河湾遠州灘一帯の天然とらふぐをはじめ、春はのど黒、初夏は太刀魚、また、四季それぞれに貝づくしとなる渥美半島のその時節最良の地魚をふんだんに取り入れた日本料理ならではの会席が楽しめるとのこと!

今年、2019年5月発売の「ミシュランガイド(日本版)愛知・岐阜・三重 2019 特別版」では、宿泊施設の格付けにて、3つ星相当の「特に快適」な旅館として掲載された注目旅館でありながらも、まるで隠れ宿のようにゆったりとした時を過ごせる、まさに大人のための穴場旅館となります!

館前に用意された駐車場へ降り立つと、石畳の先に迎える純和風の建物は、そっと時を止めるかのような静かな佇まい。
心落ち着く柔らかな電燈笠の灯りと紺白が鮮やかな市松模様の暖簾に、「御旅館」と彫られ、歴史を感じさせる木彫りの看板が出迎えてくれます!

広々とした土間玄関に、足元を優しく照らす角上楼の行灯。

七福神の一柱となる布袋尊がどっしりと構え、にこやかな表情で和ませてくれます。

ガラス戸越しに見える中庭の緑の濃さに目を奪われてしまいそう!木の温もりと懐かしさが安らぐ佇まいに既にワクワク感が堪りません!

館内では、木を直に感じ取っていただくために、敢えて「履物」を用意されていないとのことで、素足で上がらせていただくと一枚板の松の廊下が、ミシッ、ミシッとしなり、心地良い音色を奏でます!

正面玄関には、「電話室」と記されたガラス戸の小部屋があります!

中には年代物のダイヤル式の電話機が掛けられており、インスタ映えスポットとなっています!

電話室の横壁には、当時用いていた木製の予約帳が掛けられており、日別部屋別で空いている縦横の穴に小木を刺し込み、目印にされていたようで予約状況が一目瞭然です!

玄関脇に設置されているフロントロビー「丹’sルーム(Tan’s Room)」にて、宿帳に記入し無事チェックイン!

少し早めに到着してしまったため、普段は事務員として裏方をされている藤井さんが対応してくださいました!

こちらではチェックイン早々に嬉しいサービスがあり、本館1階「ミューズサロン」にて15:00~17:30の間はハッピーアワーと称してフリーフローで飲食が楽しめます!

仲居として務められるベトナム人のTanくんがサロン内を案内してくれたのですが、彼は日本に来て6年、こちらの旅館で2年とのことで、目下日本語を猛勉強中とのこと!

こちらは元々、本館1階の厨房であった場所をサロンとしてリニューアルされ、2017年4月よりハッピーアワーを設けられ、宿泊客をもてなす場所として誕生!

中央の囲炉裏を囲むように置かれたスポークチェアに、庭園を望む木のカウンター、静かな時を刻む振り子時計、心地良いリズムのBGMが非日常の世界へと誘ってくれる大人に嬉しいサロンです!

ドリンクは、生ビールに赤白ワイン、烏龍茶やオレンジ、グレープフルーツなどのジュース類にネスプレッソマシーンの用意があります。

軽食として、酒の当てに嬉しい「味噌おでん」!

デザートに「福口味」という地元で採れた新鮮な卵と牛乳を使用し、ブランデーを利かせ焼き上げた丹波黒豆のオリジナルケーキが楽しめ、至れり尽くせり!

「生ビール」
自動ビールサーバーで注ぐ生ビールは、冷蔵庫で冷やされたグラスを置くだけで、きめ細やかな泡が7:3の割合で美しく注がれ抜群の飲み味!

「味噌おでん」
鍋には、プリッとした食感がほっこりするうずらの卵と弾力が楽しめる蒟蒻の串おでんが用意されており、濃厚な味噌を添えて頂きます!

他の宿泊客もこの粋なサービスを大いに楽しまれており、自動ビールサーバーが飛ぶように稼働しています!
ウェルカムドリンクが生ビールだなんて「なんて素敵!」と思っておりましたら、早くも一風呂浴びて浴衣姿で生ビールを煽って喉を潤す殿方の姿もあり、それはそれは気持ち良さそうに映っておりました!

7月に入り「七夕」を迎えるために縁側に設置された笹飾りには、色取りどりの短冊が認められ、たくさんの願い事が掲げられています!

宿泊者にも短冊が用意されていたため、早速、わたし達も筆を執り「令和も皆幸せに lade」と願い添えさせて頂きました!

雨露に濡れ、活き活きと緑が映える中庭を眺めることができるサロンのカウンターや縁側からの風景に癒やされながら、心和む旅宿でのひとときが始まります!

和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/

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