昭和の香り漂う純和風の老舗旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」で迎える朝は早く、小鳥たちの囀りが心地良く響きます!
しとしとと小雨がちらつき、別邸客室[福寿]の テラスに映える緑は一層色濃く艶めく様子が伺え、心安らぎます!
大きく深呼吸しながら、身体を伸ばしてストレッチ!
身体を温めようと、中庭「花遊びの庭」を抜け「展望大浴場」へ向かうと、早朝の誰も居ない露天風呂を独り占めしてしまえる贅沢な時間が訪れます!
湯浴み後は雨もおさまったことですし、館内巡りしながら、昭和の懐かしき時代を感じることと致しましょう!
館内には未だ人の気配を感じることもなく静かではありますが、1階厨房からは朝の食事を準備する小気味良い音が聞こえて参りました!
2階の大広間を覗いてみると、既に別の宿泊者用の朝食のセッティングがなされております!
こちらの大広間での朝食は、3名様以上であれば可能です!
中庭を身近に感じながら頂ける朝食は、さぞ美味しいことでしょう!
「角上楼」の本館2階のテラスでのひとときは、時を忘れ、時を慈しむ、そんな思いを馳せる場所のように思えます!
わたし達夫婦は、夕食同様に1階厨房横にある個室にて、朝食を準備して頂きます!
朝食でも前夜同様に、陶芸家「釋永 岳 (Gaku Shakunaga)」と下尾 和彦 (Kazuhiko Shimoo)さん&下尾 さおり (Saori Shimoo)さん御夫婦のユニット作家「Shimoo Design」の器とコラボレーション!
「朝食は1日で最も大切な食事」と考えられており、こちらでは、昔から大切にされていた、体に優しい健康的な朝食で宿泊客の1日のスタートをサポートしてくださいます!
ふんわりと厚みがあり、とってもジューシィな「出汁巻玉子」は、何と!おかわり自由で、お好きな方は5.6個と頼まれたことがあるのだそう!
うちの旦那様も嬉しそうにおかわりを頂いておりました!
炊きたての土鍋御飯の白米は、女将さんの御実家である千葉県の棚田米を用いられており、米粒はふっくらと艷やかで、噛めば甘味と旨味が感じられ、最高の御馳走です!
御飯のお供に添えられた身体喜ぶ美味しいおかずとの相性も抜群で、全ての料理が綺麗に胃袋へ!
[角上楼朝食]
■「前菜(イカ刺し黄身おろし、海苔の佃煮、ほうれん草の胡麻和え、茄子の煮浸し)」×「器:Shimoo Design 浮様丸皿、浮様リム皿 共にφ280 × H30」
■「大根と人参のサラダ 自家製青紫蘇ドレッシング」×「器:釋永岳 gen 薄鉢 Φ18」
■「鶏団子のつみれ鍋(鶏団子のつみれ、豆腐、水菜、人参、しめじ)」
■「鯵の干物」×「器:釋永岳 リバーシブル石皿 Φ31」
■「出汁巻玉子」×「器:釋永岳 gen 台皿 Φ20」
■「千葉の棚田米」
■「あおさ海苔と豆腐の味噌汁」
■「緑茶」
■「漬物(胡瓜、大根、山芋)」×「器:釋永岳 gen 薄鉢 Φ18」
■「フルーツ入りヨーグルト」×「器:釋永岳 呑みすぎる杯 ゴブレット」
食後は、フロントロビー「丹’sルーム(Tan’s Room)」にて、11時のチェックアウトを迎えるまで、ゆるりと珈琲タイムで至福のひととき!
部屋で身支度をした後に、フロントロビーにて部屋鍵をお返ししながらチェックアウト!
お世話になった当主の上村 純士 (Junji Uemura)さんをはじめ、仲居のTanくん、事務員の藤井さんがお見送りに出向いてくれたところで記念撮影をしていると、絶妙なタイミングで「看板猫」のミュウちゃん(♀)が姿を現し、「わたしをお忘れでないですか?」と呟いているかのような素振りでそろりそろりと近付き、お見送りしてくれるではありませんか!
このまま連れて帰ってしまいたくなる衝動に駆られるほどに、人懐こいミュウちゃんとの触れ合いは最高の癒やし!猫好きには堪らない旅館です!
こちらでのひとときは、古き時代の懐かしさを感じ、遠い昔の記憶を辿りながら、良き日の思い出の一部にそっと触れるかのように、温かく安らぎを感じられるお宿となります!
また、帰って来たくなる宿「角上楼」!渥美半島へ行かれる際は是非!
和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/