昭和元年(1926年)創業の純和風の老舗日本旅館「和味の宿 角上楼(Kakujoro)」は、本館「角上楼」に5室、2005年に増設された新館「雲上楼(Unjoro)」に2室、別邸「翠上楼(Suijoro)」に3室と、全客室数10室のみのコンパクトラグジュアリーな老舗旅館となります!
早めのチェックインだったこともあり、館内施設を案内して頂きながら、今回わたし達夫婦がお世話になる別邸「翠上楼」の客室へ向かう前に、創業当時の面影を色濃く残す本館客室も見学させて頂きましょう!
本館中庭「夢見のテラス」を囲むように建てられた本館1階には、中庭を眺むカウンターのみの「食事処」があり、緑溢れる景観を楽しみながら、朝夕の食事が頂ける贅沢な空間となります!
年季が入り、色濃く経年変化を迎えた欅の大階段を上がった2階踊り場には、戦前の五大ビールの1つとして知られる「カブトビール」の名を刻む鏡越しに広がる昭和の温もりが漂い、振り子時計の音色と共に、タイムスリップしたかのような懐かしい雰囲気を肌に感じます!
その先に日本の風情漂う本館テラスが広がり、ガラス窓の眼下に広がる中庭を見下ろすことのできる寛ぎの場をローチェアーを設けて用意!
ガラス窓を開放して、初夏の風を感じながら読書タイム!旅好きな館主がセレクトした日本旅館やホテル特集の旅本や美味しいグルメ満載の地方紙などに目を通しながら、静かに時を刻むひとときを楽しむのも良いでしょう!
2階廊下には、昔ながらのタイルの流し場!今は水を止められており、すっかりインテリアの一部のようではありますが、昔懐かしい金物の湯桶がしっくりと馴染んでおります!
本館2階客室[萩]
本館客室の中でも名物的な客室がこちら[萩]の間!
[萩]の間は、1989年6月に松竹映画「釣りバカ日誌2」の舞台となった部屋となり、和室には当時の撮影風景を納めた1枚の写真が飾られています!
西田敏行 Nishida Toshiyukiさん扮する主演のハマちゃんこと浜崎伝助の裸踊りの愉快な御姿が見られ、こちらの旅館に長くお勤めされている清掃婦のお母さんが知る限りの当時の様子を教えてくださいました!
また、寝室の壁には、「釣りバカ日誌シリーズ」で建設会社社長のスーさんこと鈴木一之助役を演じられた三國連太郎さんの書が飾られております。
それはそれは美しく達筆な「華」の一文字が認められています!
こちらはリビングスペースとなる10畳の和室に、ローベッドが敷かれる8畳の和洋室の寝室と、中庭を見下ろせる広縁が用意され、心地良い空間が広がります!
さらに2005年に改装され、1500角サイズの大きなバスタブを設えられた露天風呂では、足を伸ばしてゆったりとした湯浴を楽しめることでしょう!
本館1階客室[桐]
完全なるバリアフリーではありませんが、車椅子にも対応可能なユニバーサルデザインを設けた和洋室[桐]の間は御年配の方々にお勧めです!
入って直ぐに、囲炉裏の6畳間が用意され、中庭を望む落ち着く空間!
4.5畳の和室奥には小判型の檜の内湯を備えられています。
6畳の寝室にはゆったりとしたダブルサイズとシングルサイズのベッドを2台用意されており、快眠を誘います!
全5室の本館客室は、この他の客室もそれぞれに趣向を凝らしたお部屋を用意されているため、何度訪れても異なる雰囲気を楽しめることでしょう!
和味の宿 角上楼
住所:愛知県田原市福江町下地38
TEL: 0531-32-1155
https://www.kakujoro.com/