「Koy shunka」注目を集めるミシュランシェフ松久秀樹がコロナ感染拡大中のバルセロナで奮闘!

Covid-19 infection is spreading in Japan as well. A state of emergency has been declared in Tokyo. The situation is even worse in Europe. The UK has a strong curfew.
In Spain, as many as 10% of the population are infected, and restaurants are usually difficult to open. In Barcelona, Spain, Japanese michelin chef Hideki Matsuhisa (Restaurant Koy Shunka) is working hard to break through the situation by opening a takeaway shop with famous chefs. He is trying to survive with new ideas without giving up even in difficult situations!

KOY SHUNKA’s Chef Hideki Matsuhisa is a professional Japanese chef, trained in the art of Japanese cuisine since young. Since his arrival in Barcelona Spain in 1997, he opened KOY SHUNKA in 2008, aiming to make the store a refined version of his former restaurant, SHUNKA.

It is a restaurant managed by Hideki Matsuhisa, the winner of a Michelin star. The chef and his team make Japanese cuisine with creative touches, a cuisine in which the produce is the most important thing, without forgetting the preparation and presentation of the dishes. They have two tasting menus which can be enjoyed in the dining room or at the bar, in front of which is the kitchen: this means that you can watch the chefs working. There is also a well-prepared wine menu.

Japanese restaurant in Barcelona’s Gothic Quarter headed by chef Hideki Matsuhisa, winner of a Michelin Star. The chef and his team create Japanese dishes with original touches. The philosophy is that the quality of the product is pivotal, as well as, naturally, the creative process and the presentation, all perfectly executed in this restaurant. There are two tasting menus that can be enjoyed in the dining area or in the bar in front of the kitchen, where guests can see the chefs at work whilst sampling their dishes. The establishment also has an impressive wine list available for guests.

昨年末の東京のコロナ感染者数が1300人を超え、今年になっても毎日1000人前後と高止まりが続き、ついには2500人もの感染者が確認されてしまいました。これらの状況を踏まえて、菅首相が記者会見し新型コロナウイルスの感染拡大を受け緊急事態宣言を行うと発言しました。そのため首都圏の1都3県は、飲食店への短縮要請を前倒しする方向で調整しています。宣言が発表された場合、東京都は人の流れを抑える観点で対象業種を検討していく方針です。

東京都は現在、酒類を提供する飲食店などに午後10時までの短縮営業を要請していますが、対象を飲食店全般に拡大し営業時間を午後8時までアルコールの提供は午後7時までとする方向です。
この時短要請に準じて営業する場合、夜にコース料理を提供しているレストランは通常通りの営業は難しくアラカルトに切り替えなくてはいけないかもしれませんし、さらに居酒屋などはメインとなる時間に営業ができなくなるので、休業される店舗も増えるのではないかと思われます。

今後も感染が広がる状況を考えると致し方ない対応策なのかもしれませんが、飲食店だけを規制して感染が終息するのかは懐疑的です。時短要請しても結局早い時間に客が集中してより密になってしまうのではないでしょうか。もっと抜本的な行動規制が必要な時期なのかもしれません。

それでも日本は世界に比べれば感染者数がまだまだ少ない状況です。欧州の一部地域では感染状況はかなりひどく特にイギリスは感染者が1日5万人を超えるなどの状況を踏まえ、国全体で強い外出制限を発令したばかりです。

状況の改善が見られない欧州ですが、以前ヨーロッパに旅行したのは今から3年前でスペインのバルセロナが最後になります。

妻の誕生日に合わせてサグラダファミリアの目の前のアパートメントを借り、毎日サグラダファミリアを見ながら過ごした2週間の日々が懐かしいです。

様々なガウディ建築をめぐりながらいろいろなバルを巡った思い出がよみがえります!

またバルセロナで注目を集める日本人シェフの松久 秀樹/HIDEKI MATSUHIAさんが手掛けるレストランで美味しい料理を堪能させていただいたりと本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。

バルセロナで活躍している松久さんですが、実家が寿司屋ということもあり15歳から料理人の道を進み、その後留学していた姉を頼りにバルセロナへ渡ります。当時バルセロナでは20店舗程度しか日本料理店がなくレベルもそこまで高くなかったようです。それをチャンスととらえた松久さんは「Shunka」を2001年にオープンさせます。「Shunka」はカウンター席で素材にこだわり現地の方々に合わせた新しい日本料理が食べられると口コミで人気となります。

その後オープンした「Koy Shunka」では「まな板まで見えるレストラン」をコンセプトにスペインの飲食業界に大きなインパクトを与え、2013年にはミシュランの星を取得し、ビジネス界からスポーツ、ハリウッドのセレブたちまでをも虜にし、今や海外で活躍する日本人料理人として大きな注目を集めています。

また、レストランの運営だけでなく、様々なイベントや料理教室などを積極的に開催しバルセロナにおける日本の食文化を向上させるため精力的に活動されています。そのような活動が評価され、2017年にはバルセロナ日本国総領事より、農林水産省 平成29年度「日本食普及の親善大使」に任命されています。

Koy Shunka
https://www.facebook.com/pages/Koy%20Shunka/129751100419205/

松久さんの紹介動画

実際に足を運ばせていただいた「Koy Shunka」はオープンキッチンが特徴的なレストランで、調理を目の前でみれるのでライブ感がありました!

まるで演出された舞台を見せられているかのようで、そこで働くスタッフもすごく楽しんでいるのが印象的なレストランでした。バルセロナでこのクオリティの日本料理が食べれるのだと正直驚きました!

系列店の炉端焼き専門店「Kak Koy」では松久さんのご家族とも一緒にお食事させていただき、とても楽しいひと時を過ごすことができました。 松久さんは奥様のMari Matsuhisaさんととっても仲良くラブラブで、末娘のEnaちゃんはとってもキュートな印象が今でも残っています!最近は長男も次男もお店をお手伝いされているようで、家族ぐるみで松久さんをサポートされています!

松久さんのレストランはグループ全体で100人近くいる従業員がいるのですが、9割は外国人でありながら、一人一人と向き合い日本式の礼儀や作法、そして考え方を共有し強力なチームワークを作り上げています。

松久さんはスタッフとの信頼関係を最も大切にしているため、創業メンバーがなんと半分も残っているというのには驚きです。

海外で自分一人で起業することも大変ですが、現地の人たちを教育しながら大きなチームを作り上げ、現地のレストラン業界を牽引している松下さんはもはや料理人としてだけではなく経営者として、そして夢や希望を与えるメンターとして今後も活躍が期待されます。

しかし残念ながら思い出深いスペイン・バルセロナへは当分行くことはできません。

欧州の中でもスペインはコロナ感染が拡大傾向にあり、夏に比べて感染者が2倍近く増加し国民全体の10%が感染している状況で、特にバルセロナは感染が広がっています。

いつも活気のある旧市街やグラシア通りも人通りがなく、ガウディ建築代表作であるカサ・ミラやカサ・バトリョも週末以外は閉館しているようです。

もちろん一番観光客でにぎわっていたサグラダ・ファミリアも閉館しています。
私たちが旅行した時にはまったく想像できなかった状況が今おきています。

昨年末の10月25日には2度目となる緊急事態を宣言し、午後11時から翌朝6時までの外出は禁止となりました。

マドリードは飲食業界に対し大きな規制をしない方向で動いたのに対し、バルセロナを中心としたカタルーニャ州だけは飲食業界に対して15日間の営業停止を発令するなどレストラン業界にとって死活問題で大きなデモも起きました。

「The World’s 50 Best Restaurants」の常連でもある「El Celler de Can Roca & BBVA」のJoan Rocaシェフはこのように嘆いています。
「マドリードでは飲食店を閉めず、カタルーニャでは閉めた。それにも関わらず、コロナ関連の数字はマドリードよりもバルセロナの方が悪い。バルやレストランを閉める必要はないんだ」と。

カタルーニャ州では飲食関係者の5万人以上が職を失ったとされており、今後もその状況がさらに悪化していくことが想定されています。

年末にかけて規制は少しずつ解除されていったものの、12月21日からはテイクアウトは6:00~22:00、レストラン営業はモーニングの7:30~9:30、ランチの13:00-15:30のみしかできなくなっているそうです。
この状況を考えると日本はまだよいほうだと思ってしまいます。

松久さんのレストランは現在休業をされているようで、その代わりに昨年春にオープンしたエコをテーマにした高級スーパーマーケット「Ametller Origen」に有名シェフ達がテイクアウト専門店を立ち上げ寿司・刺身といった日本料理、中華、イタリアン、カタルーニャ料理がリーズナブルに味わえると現地で人気となっているようです。

Ametller Origen
https://ametllerorigen.cat/ca/

紹介動画

コロナ過の大変な状況下でも、常に楽しみながら、新しい活路を模索し、前向きに動かれている松久さんを遠く日本から応援したいと思います!

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