カウンター席のみのイタリアン「ブリランテスズキ」のおまかせコースディナーで新年会

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東京は西麻布の「リストランテ アルポルト」の片岡護シェフの下で修行された後、そちらで副料理長をされていた本多哲也シェフが独立された「Ristorante HONDA」でも腕を磨かれ、イタリアでの修行を1年ほど積んだ後に、地元浜松に戻り独立オープンさせた鈴木智紀シェフのお店「BRILLANTE IL SUZUKI ブリランテスズキ」さん。駅から徒歩10分圏内の飲み屋街ランプ横丁、焼き鳥の匂いが食欲をそそる、ちょっと意外な場所の細い裏通り。壁に掛けられた真っ赤な看板が目印です♪

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階段を上り、オリーブの木の先にアイアンアートが施されたダークブラウンの木の扉、こちらが入り口となります。”ブリランテ”とはイタリア語で”輝く”、”華やか”を意味する言葉。浜松の街、そして足を運んでくれるお客様と共に輝き続けたい・・・とそんな想いをこめて店名にされたそうです♪

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店内はカウンター席のみ10席。祖父、父共に建築家である鈴木シェフ、デザインや空間創りにもこだわりを感じます。そして北欧家具好きでもある鈴木シェフの想い入れのある椅子は、背中に丸みがあって、座っていても疲れることなく、肘掛けの程好い長さ、年を経ると色が変わるチェリー材だったことから選ばれた逸品だそうです。イタリア人は1~2時間はおろか、3~4時間ほどの時間をかけて食事を楽しむ習慣があります。そんな時間を過ごしてもらいたいと切に願っての椅子選び。こだわりは椅子に留まらず、食を楽しむためのアイテムの1つ、カトラリーにも反映します。三条市のメーカーが漆職人と共同製作したカトラリーは、艶やかな漆の赤が卓を華やかに染めています。ナイフとフォークの横に添えられた箸があるのも嬉しいですね♪

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鈴木シェフとはアルポルト時代に半年ほど同じ空間で修行した後藤くん。アンティミテさんを退店された後、縁あって現在はこちらのお店でアシスタントとして務められています。ブリランテスズキさんは今年2014年4月で丸5年になりますが、ずっと鈴木シェフと奥様の御2人で頑張ってこられたので、後藤くんのような頼もしいアシスタントが付いたことで、以前にも増してより良いサービスが提供できています。メニューは、18時から21時まではコース制になっており、6,300円と10,500円の2コースのみで、10,500円のコースは3日前の予約が理想だそうです。21時以降は、アラカルトで楽しめる時間帯となります。この日は、とある友人夫妻と開く新年会のため、おまかせコース6,300円で予約オーダーしました♪

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「バルベーラ ダスティ スペリオーレ ブルーラベル 2006 トリンケーロ」イタリア 赤 6,300円

ブドウの樹齢は20年。コンクリート・タンクで発酵後、ステンレスタンクで熟成。 何年間も寝かせられてからリリースされます。若樹から作られるこのワインは、フレッシュで酸が軽やかであるが味わいが深く、十分なボディも備えています♪

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「自家製グリッシーニ」 黒胡麻とスパイスの2種。

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アミューズ「蕪のブランマンジェとずわい蟹」

まろやかな甘みが広がる滑らかな食感の蕪のブランマンジェはオリーブオイルとチーズと胡椒をアクセントに添えて。ずわい蟹と一緒に混ぜて小スプーンでいただきます。優しい味わい、疲れている胃に染み入る感じです♪

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「いろいろな大根と魚介のタプナードソース」

サッと優しくマリネし食感が楽しめるいろいろ大根や甘みとジューシィーさがたっぷりの国産ホワイトアスパラ、旬野菜のウルイ(オオバキボウシ)などの野菜で色味鮮やかです。クリーミィーな鱈の白子や淡白な白身をオリーブ、ケッパー、アンチョビを使用したタプナードソースに合わせると、味に深みが広がり美味しいです。このタプナードソースは、ブリランテスズキさんの料理教室でもやられたメニューだそうです。鈴木シェフからレシピは聞き出せませんでしたが、「簡単で保存も利きますし、クックパッドにも似たようなレシピはたくさんありますよ(笑)」と言ってくれました。鈴木さんの味わいを忘れない内に作ってみようと思います♪

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「自家製のパン」全粒粉を使用しており香り良く甘みもあります。こちらにもタプナードソースが合いますね♪

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冷製パスタ「牡蠣と菜の花のカッペリーニ」

瀬戸内兵庫県の牡蠣と春を感じる菜の花の冷製パスタ。牡蠣の磯の香りと山の芽吹く菜の花の優しい苦味が相性良し。ブリランテスズキさんの味付けはどれも優しい味わいで上品です。濃い味付けがお好みの方は物足りなさを訴える方もいるようですが、あっさり目が好みのわたし達夫婦には程好い味付けで量も程好いです♪

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温製パスタ「合鴨とフォアグラのファゴッティーニ(ラビオリ)」

合鴨とフォアグラを詰めたラビオリは、ジャズミン茶とフォンドヴォーの爽やかなスープソースで。寒さに耐えるために葉に糖などを蓄える性質を利用して、北国の冬の冷たい空気にさらすことにより、通常のほうれん草よりも甘く育つ”寒締めほうれん草”は、糖度が上がるだけでなく、ビタミン類の含有量も高くなります。葉の色も濃くなり、甘みだけでなく濃厚な味になり美味しいです♪

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メイン「種子島産の黒鉄(くろがね)ポークのロースト」

種子島産の黒鉄(くろがね)ポークは、種子島特産の糖度10%もあるさつま芋の”安納芋”を給餌していて、赤みと脂のバランスが良く味も濃い黒豚です。細かい肉質は良好で脂質も甘みがあって黒豚の良さを十分に感じます。付け合せの下仁田葱がゴルゴンゾーラソースで煮込まれとても美味しいです♪

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デザート「リコッタチーズとココナッツのムース カンパリのジュレ 冷凍蜜柑と苺」

甘みのあるリコッタチーズにココナッツが香る滑らかなムースに、爽やかなカンパリのジュレとの組み合わせ。甘味と酸味のバランスの取れたシャキシャキとした歯応えの冷凍蜜柑と苺のコンビネーションも素敵です♪

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さとうきびのコーヒーシュガーが可愛いくてパチリ。濃淡の違いで味わいも違うようです。ブリランテスズキさんの経営するサロンでは、こちらで使用されている食材やオリーブオイル、カトラリー、器など、選りすぐりの商品を販売されています♪

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「コーヒー(エチオピア)」

湯のみのような器は、沖縄の作家さんの作品だそうです。シックだけど温かみを感じることができ、どこかほっとします。カファ地方からの100%の野生種アンドロメダエチオピアの芯のあるエネルギッシュなコーヒー。コーヒーの香りを嗅いだだけで、「エチオピアかな?」と産地を当ててしまうコーヒー好きな友人夫。流石の嗅覚です!(笑)

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「小菓子」

手前は、ラフランスのゼリー。奥は、ベルギー産、カカオ70%と63%の2種類をブレンドすることで生まれた口溶け滑らかで芳醇なカカオの香り豊かな半生タイプの焼き菓子で、時期的にバレンタイン用に販売もされているそうです♪

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「ジャスミン茶」

鈴木シェフと料理話で盛り上がって長居してしまっていると、サービスでジャスミン茶を出していただきました!(感謝)料理教室もとても興味があるので、また機会を見てお邪魔したいと思います♪

BRILLANTE IL SUZUKI ブリランテスズキ
住所:浜松市中区田町322-13 ランプ横丁ビル 2F TEL:053-596-9620
営業時間:おまかせコース 18:00~21:00 アラカルト 21:00~23:00(L.O) 定休日:水曜日
http://www.brillantesuzuki.com/

浜松市中区田町322-13

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