カウンター席のみのイタリアン「ブリランテスズキ」で懇親会ディナー

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東京は西麻布の「リストランテ アルポルト」の片岡護シェフの下で修行された後、そちらで副料理長をされていた本多哲也シェフが独立された「Ristorante HONDA」でも腕を磨かれ、イタリアでの修行を1年ほど積んだ後に、地元浜松に戻り独立オープンさせた鈴木智紀シェフのお店「BRILLANTE IL SUZUKI ブリランテスズキ」さん。駅から徒歩10分圏内の飲み屋街ランプ横丁、焼き鳥の匂いが食欲をそそる、ちょっと意外な場所の細い裏通り。壁に掛けられた真っ赤な看板が目印です♪

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階段を上り、オリーブの木の先にアイアンアートが施されたダークブラウンの木の扉、こちらが入り口となります。”ブリランテ”とはイタリア語で”輝く””華やか”を意味する言葉。浜松の街、そして足を運んでくれるお客様と共に輝き続けたい・・・とそんな想いをこめて店名にされたそうです♪

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店内はカウンター席のみの10席。祖父、父共に建築家である鈴木シェフ、デザインや空間創りにもこだわりを感じます。そして北欧家具好きでもある鈴木シェフの想い入れのある椅子は、背中に丸みがあって、座っていても疲れることなく、肘掛けの程好い長さ、年を経ると色が変わるチェリー材だったことから選ばれた逸品だそうです。イタリア人は1~2時間はおろか、3~4時間ほどの時間をかけて食事を楽しむ習慣があります。そんな時間を過ごしてもらいたいと切に願っての椅子選び。こだわりは椅子に留まらず、食を楽しむためのアイテムの1つ、カトラリーにも反映します。三条市のメーカーが漆職人と共同製作したカトラリーは、艶やかな漆の赤が卓を華やかに染めています。ナイフとフォークの横に添えられた箸があるのも嬉しいですね。メニューは、18時から21時までコース制になっており、6,480円10,800円の2コースのみで、10,800円のコースは3日前の予約が理想だそうです。21時以降は、アラカルトで楽しめる時間帯となります。この日は、友人夫妻にお誘いを受けての懇親会ディナー♪

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その友人とは、明治10年創業の「大黒屋」の代表取締役・鈴木基允くんと奥様の絵理ちゃん夫妻。御2人は、大学が一緒だったことから長いお付き合いの末、ご結婚されているベテラン夫婦。まだ幼いお子さん達は、今回はお留守番ということで、語学堪能の御2人と、そして良妻賢母の絵理ちゃんとの会話が楽しく弾みます♪

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「ブリュット・プルミエ/ルイ・ロデレール」フランス シャンパーニュ

1776年に設立された老舗シャンパーニュメゾン、ルイ・ロデレール。ルイ・ロデレールが誇るスタンダードシャンパーニュ、ブリュット・プルミエは、「熟成感とフレッシュさ」、「エレガンスと強さ」これらの相対する要素を見事に融和させた、バランスの良さが一番の魅力。成熟した豊かな風味と堅固な骨格があり、エネルギッシュかつエレガントという独特な風合いを持っています。葡萄品種:ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%。フレッシュ且つ芳醇で丸みのある味わいと泡立ちでまずは乾杯♪

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「自家製グリッシーニ」 トマトと黒胡麻の2種。

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アミューズ「魚介とジュンサイのカクテル」

多年生の水生植物で初夏の椀物によく出されるジュンサイを魚介やトマトと共にさっぱりと夏の涼を味わう1品。淡白な味とツルンとした舌触りに粘り気、プルプルとした歯応え、爽やかなソースでいただきます♪

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前菜「会津産 馬肉と仏産 フォアグラのカルパッチョ」

柔らかくしっとり仕上げた馬肉の上にフォアグラを重ね、パルミジャーノを散らし一緒に味わい三位一体のバランスを楽しむ1品。旬のとうもろこしである甘々娘とアスパラソバージュを添えて彩りも楽しみます♪

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「自家製パン」 全粒粉を使用しており、香り良く甘みもあり、ふっくらと柔らかくソースによく合います。

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「シャルドネ プラネタ」イタリア シチリア

リッチで濃厚な果実感、ピーチのムースなどの香り。オレンジの花の蜜のようなヒントにナッツを思わせるトーン。ほのかにオーク樽に由来する香りがあります。味わいは柔らかく丸みがあり、魅惑的。アルコール度数が高いため、濃厚な印象。酸味と構成のあるワインです♪

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冷製パスタ「ズワイガニとガスパチョのカッペリーニ」

細かく解いたズワイガニをたっぷりと使用し、飲むサラダとも言われるガスパチョに合わせて繊細なカッペリーニでいただきます。優しい酸味とほのかな甘味、そして爽やかなガスパチョにズワイガニの出汁が広がる贅沢な1品♪

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リゾット「サマートリュフと一年熟成米のリゾット」

イタリアでは古米ならぬ熟成米がリゾットに向いているとされています。今回は、一年熟成させたお米をリゾットに使用。新米に比べて加熱時の吸収率が高い 熟成米は、ブロードをたっぷりと吸いお米の膨らみ率も高くなります。そして、澱粉質の変化によって表面の細胞膜が強く、お米の粒は破裂したり崩れたりしづらく食感が楽しめ、リゾットに大変向いたお米と言えるようです。サマートリュフを細かく刻み、このままでも十分に香りを楽しめるのですが…。

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「トリュフ」

マイクロプレーン社製のチーズグレーターでサマートリュフを削ると、まるでサマートリュフがパッと見とろろ昆布のように(笑)こちらのトリュフをお好みでリゾットに這わせていただき、さらに香りを楽しみます♪

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肉料理「豪産 仔羊のロースト 赤ワインソース 季節の野菜添え」

オーストラリア産の仔羊をブロックでロースト、カットした面は美しくロゼに染まり、その弾力たるや肉食には堪らない程のジューシィーさに仕上げています。赤ワインのソース、タプナード、サルサベルデの3種のソースと季節の野菜と共に楽しみます。カットする前のブロックをオーブンから取り出し、弾力を確かめる鈴木くんの自信に満ち溢れた満面の笑みが今でも忘れられません(笑)仔羊がどちらかというと苦手なわたし達ですが、今までいただいたどの仔羊よりも臭みがなくベストな火入れを味わうことができました。それもそのはず、この仔羊ちゃんは、羊のミルクしか飲んでいない乳のみ仔羊なのだそうです。仔羊独特の独特の風味は残しつつも臭みだけを消し、食べやすい様工夫をこらしてくれてあるからこその味わい。苦手意識の高い食材をもご馳走に変えてくれる鈴木くんの腕に脱帽ですね♪

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デザート「季節のフルーツのジュレ ココナッツのグラニテと供に」

季節のフルーツをジュレでくるませた爽やかな初夏のデザート。涼しげに盛られたココナッツのグラニテが優しい甘味とまろやかなコクを引き出し、ジュレとの一体感を楽しめます♪

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「コーヒー」

湯のみのような器は、沖縄の作家さんの作品だそうです。シックだけど温かみを感じることができ、どこかほっとします。鈴木くん達は、年に数回沖縄に出向き、器などの仕入れ調達に行かれるとのこと。ここ最近は、なかなかイタリアへは行けていないようで、「そろそろ行きたい…」とボヤいていました(笑)沖縄と違って最低でも8日~10日ほどのお休みが必要になる海外旅行。月の3分の1のお休みをいただくのはなかなか厳しいようですね。ですが、鈴木くんがイタリアへ勉強に出向くことで、また新たな引き出しと創造性を豊かにしてくれることも楽しみでなりません♪

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小菓子「チャンバリーナ(チョコの焼き菓子)とフランボワーズのパートドフリュイ

手前は、ベルギー産、カカオ70%と63%の2種類をブレンドすることで生まれた口溶け滑らかで芳醇なカカオの香り豊かな半生タイプの焼き菓子。奥は、酸味優しいフランボワーズのパート・ド・フリュイです。パート・ド・フリュイとは、フルーツのピューレなどを固めて、砂糖をまぶしたフランスの伝統的なコンフィズリー(砂糖菓子)のこと。たっぷり詰まった果実の風味は、お茶請けにピッタリです♪

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「ジャスミン茶」

ゆったりとした優雅な時間、そして美味しい料理とワインたち。その時間をより楽しいものにするのは、趣味嗜好の合う仲間との贅沢なひと時。まだお子様も小さいがゆえに普段は、外食をあまりされない鈴木くん夫妻だそうですが、家ではもっぱら和食が多いとのこと。お出汁にも気を遣われる絵理ちゃんのお料理は、きっと上品な味付けで美味しい料理が食卓に並ぶのでしょう。料理教室にも定期的に通われているとのことなので、いろいろと教えてもらえたら嬉しいですね。鈴木くん、ご馳走様でした♪

BRILLANTE IL SUZUKI ブリランテスズキ
住所:浜松市中区田町322-13 ランプ横丁ビル 2F TEL:053-596-9620
営業時間:おまかせコース 18:00~21:00 アラカルト 21:00~23:00(L.O) 定休日:水曜日
http://www.brillantesuzuki.com/

浜松市中区田町322-13

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