「坐漁荘」人間国宝が手掛けた日本刀や約800余年の刀の歴史を学び鑑賞!

伊豆高原の高級旅館「ABBA RESORTS IZU – 坐漁荘(Zagyosoh)アバリゾート・イズ・ザギョソウ 」で行われているアクティビティの一つである日本文化体験「日本刀鑑賞」を体験致します!

「坐漁荘」では、旅の思い出をより深いものにされるために日本の文化や歴史などをふんだんに盛り込んだ多彩な体験を用意されており、今回体験する「日本刀鑑賞」は、宿泊ゲストはいつでも無料で鑑賞することができます!

ただ、歴史にお詳しく、旅館の文化保存を担当される専属スタッフの原田明子さんの大変興味深い解説を御希望の方は事前予約が必要です!

「ギャラリー 義の心」に掲げられた「第一義」の由来は『碧厳録』に出てくる達磨大師と梁国の武帝の問答の中の語句であり、釈迦が悟った「万物の原理」を意味されています!

一、この世に存在するものすべて移り変わらぬものは何ひとつとしてない。
一、この世のありとあらゆるもの事物は、ひとりで生じず、単独でも存在しない。
一、わけへだて、とらわれ、こだわりなき心にやすらぎがある。

この原理に心動かされた越後の武将、上杉謙信公は、師と仰ぐ宗謙和尚の寺、林泉寺に山門を建立した際に「第一義」と大書して刻んだ額を掲げ、謙信公は『私が考える義とは、人が人としてある美しさよ』という言葉を残されています!

無類の日本贔屓で居てくださる「坐漁荘」のオーナー葉信村会長。越後が生んだ謙信公の「義」と直江兼続の「愛」に感銘を受け、2011年に東日本大地震が起きた際は日本が壊滅的な打撃を受けてしまったことを知り、御自身にとって大変縁のある新潟に、同年10月にいち早く台湾から会社役員や関係者をおよそ500人も率いて「義と愛20周年大会」を開催し、放射能の風評被害に悩む日本の観光地としての復興を願い支援してくださった方でもあります!

その際に、感謝の印として新潟県から「第一義」と題した扁額を贈られ表彰!
こちらのギャラリーの名「義の心」も、「坐漁荘」のオーナーが心から敬愛する謙信公への憧憬に因んで名付けられているとのこと!

また、かねてから葉信村会長が、新潟が生んだ人間国宝の刀匠「天田昭次(あまた あきつぐ)」に刀づくりを懇願されていたこともあり、天田昭次刀匠は、新潟へのその恩に報いるかのように製造許可を出されたという感動的な秘話があります!
その際に葉信村会長は「刀の中に上杉謙信の”義の心”を込めていただきたい」と申し出されたそうで、こちらのギャラリーでは、その貴重な名刀を拝むことも許されています!

ギャラリーに一歩入ると、張り詰めた空気の中、凛とした御姿で輝きを放つ刀剣たちが整然と揃い、温湿度の管理の行き届いた展示ケースに収められています!
「先ずは、サインなどは気にされず、感じるがままにご覧頂ければと思います。」と専属スタッフの原田明子さん!

一呼吸置いて心を落ち着かせ、一振りずつその御姿をじっくりと拝見致しましょう!
それぞれに異なる刀長や幅、反り具合、鋒(きっさき)の形状までもが違うから驚きです!

また、真っ直ぐに刃が入り、それはそれは美しい直刃(すぐは)と、波打つ模様に見える乱刃(みだれば)の刃文、これまたそれぞれの刀毎に魅力が異なります!

戦国時代では、一太刀で相手を切り裂く武器として活躍した日本刀、その切れ味と柔軟性は、極限まで鍛え上げ抜いた地鉄の力となり、それに付随する出で立ちの美しさは、日本が誇る美術品の一つとして高い評価を得ています!

 

こちらでは、人間国宝である「天田昭次(あまた あきつぐ)」が生涯を掛けた集大成といえる名刀(遺作)をはじめ、「上杉謙信公仕様の漆黒大小拵」や「出雲國住貞長作之」など、著名な刀匠作品が連なります!

入口より、右手と左手で戦国以前の古刀と現代刀に分けて展示!
一番古い物と新しい物の年代の差は何と!800年もの差があり、伝統が受け継がれてきたことの重みと時代の流れを感じることができます!

江戸時代の職人の技が光る日本刀。
800年の伝統を現代に受継ぐ月山日本刀鍛錬道場を営み、現代の刀剣界を支えられ、奈良県指定無形文化財として指定された「月山貞利」やその御子息である「月山貞伸」の作刀活動をはじめ、鎌倉時代後期の備前国(岡山県)「備前長船長光」の名刀や各刀匠について、代々受け継がれてきた名刀の歴史など、細やかな説明を伺いながら、日本刀ができるまでの歴史を知り、今一度、その背景を思い浮かべながら鑑賞することで、一味も二味も違って見えるから不思議です!

お時間のある方は、専属スタッフの原田さんが刀剣の油を塗り替えるお手入れの瞬間は貴重な体験となりますので、是非御予約の上ご覧頂ければと思います!

入口では、映画「もののけ姫」にも出てくる神話の国、島根県奥出雲の「たたら製鉄古式鍛造工房くろがね workshop Kurogane」が日本刀を製造する様子を収めたモノクロ映像を流しており、日本刀がどのような製造工程で作られているかを紹介しています!

日本刀の原料となる玉鋼を用いて製造する製鉄炉は、最高約1400度にも達し、三日三晩火を焚き続ける一大作業で和鉄を作り出し、高純度の鋼だけが日本刀の原材料として選ばれ、そこから始まる鍛錬の世界!

日本刀は刀工だけが造るものではなく、研師や鞘師、塗師、蒔絵師、金工師、白銀師などの職人によって初めて完成するもので、それぞれの工程に分けて専門の職人が存在するそうです!

ここ数年に渡る刀剣ブームによって注目を集める日本刀ではありますが、刀匠の後継者問題や、刀剣の原材料となる玉鋼や木炭の供給が不安定であることなど、課題が山積している刀匠界において、オーナーである葉信村会長は、これらの歴史的価値の高い日本刀の保護保存と伝統継承のため、一刀剣ファンとしてこのギャラリーの運営を担ってくださっています!

ABBA RESORTS IZU 坐漁荘(Zagyosoh)アバリゾート・イズ・ザギョソウ
住所:静岡県伊東市八幡野1741
TEL:0557-53-1170
フリーダイヤル:0800-888-1168

日本文化体験「日本刀鑑賞」
営業時間:7:00~21:00
スタッフ解説付きは事前予約
http://zagyosoh.com/

坐漁荘 / 台灣預訂網站
https://www.abba-travel.com.tw/stay/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

先頭に戻る