350年前にオランダの初代総督がブドウの苗木を植えたことから、南アフリカのワインづくりはスタートしました。1日観光ガイドツアーの締めくくりは、南アフリカで最も有名なワイナリーGROOT CONSTANTIA グルート・コンスタンシアへお邪魔しましょう♪
受付にてテイスティングの申し込みを日本人ガイドのKeikoさんがしてくれます。こちらでは、1人R30(日本円300円ほど)を支払えば、11種類の白、赤ワインの中から好みのものをセレクトし5杯いただくことが可能です♪
こちらは南アフリカ最古のワイン産業発祥の地で、2代目総督が10万本のブドウの苗木を植えたことから始まったそうです。古くはナポレオン1世やロシア皇帝にも愛されたといいます。南アフリカ・ケープ地方で初めてワインが醸造されてから350年。旧世界と新世界のワイン醸造技術が融合された南アフリカワインは、伝統を保ちながらも開拓者精神を失わず、国際市場における評価も高まりつつあるのです。南アフリカはアパルトヘイト(人種隔離政策)による経済制裁によって長らく世界市場から切り離されてきましたが、アパルトヘイト撤廃に続く15年間の民主主義のもとで同国のワインが世界に知られるとともに高い品質を追求する新しい動きが始まり、ワイン産業は発展を続けてきました。ブドウの苗がケープタウン(Cape Town)に初めて植えられたのは、1655年のこと。オランダ東インド会社の中継基地としてケープ植民地を創設したオランダの司令官、Jan van Riebeek ヤン・ファン・リーベックの1659年2月2日の日記には次のようにあります。”神をたたえよ!今日、ケープのブドウが初めて搾られた”と。
1685年設立のワイナリー「グルート・コンスタンシア(Groot Constantia)」のBennie Howard ベニー・ハワードさんは、”南アフリカのワイン産業は、1周して元の地点に戻った。1700年代当時の国際的な人気が復活しつつある”と話しています。実際、世界的な経済危機でワイン貿易が衰退する中、ワイン生産量世界第9位の南アフリカは、2008年、過去最高の4億リットルを輸出しました。数々の国際的な賞も総なめにしており、素晴らしいワインが揃っているのです♪
早速ワインリストの中から好みの感じのものをセレクトしましょう。ワインリストを見て気付いたのは価格のリーズナブルさです。テイスティング可能なワインの価格は700円ぐらいのものから3,000円以内のものが揃っています。そしてテイスティングは不可能ですが、購入できるワインの最高値を見ても7,000円しないのです。日本人ガイドのKeikoさんが”南アフリカでは500円台のワインが普通に美味しいのよ!”と言った理由が解ったように思えました♪
「Sauvignon Blanc 2012 ソーヴィニヨン・ブラン」
モンドセレクション国際ワインショー2013-ゴールド。インターナショナル・ワイン・チャレンジ2013-ゴールドを受賞しています。グアバ、パパイヤ、草本とミネラルを感じ、トロピカルフルーツの味わいながらに青りんごのような爽やかさもあり、アペリティフに最適です。しかしながら、テイスティングの域を超えた注ぎの多さに驚きを隠せませんが、嬉しい限りのボリュームです♪
日本人ガイドのKeikoさんは、あくまでも仕事として、わたし達により深く味わいを伝えるためテイスティングしております(笑)
「Semillon/Sauvignon Blanc 2012 セミヨン/ソーヴィニヨン・ブラン」
メロン、グアバ、グレープフルーツなど熟した夏のフルーツフレーバーを豊富に感じます。美しく淡い麦わら色を持っており、マイルドな口当たりが特徴的でトロピカルフルーツとシトラスフレーバーで強調され、クリーミーな仕上がり♪
「Chardonnay 2012 シャルドネ」
2013 SAトップ100勝者を受賞。オレンジピールやライム、柑橘類や桃の風味でコクのあるシャルドネ♪
ワインを説明してくれるこちらの可愛らしいお嬢さんは、ワイナリーでバイトしている大学生のJade ジェイドちゃん(23歳)。驚くことに”こんにちは”と日本語で挨拶を交わしてくれた後、様々なワイン情報を日本語で説明してくれました!日本語はほぼ独学されたようで、日本の漫画なども語学の教本になるそうですよ(笑)そして、Jade=翡翠なのですが、翡翠と漢字も書けてしまうジェイドちゃん!(驚)わたし達、日本人ですら翡翠は読めてもなかなか書けないですよね(笑)
レストランのような落ち着きのあるゆったりとした空間で寛ぎながら、他の観光客の方々はもちろんのこと、地元の方々も多くテイスティングを楽しまれています♪
「Pinotage 2011 ピノタージュ」
強烈な暗赤色の持ちフルボディ。ダークチョコレートの香り、チェリーと熟したプラム。ジューシープラムと熟したイチゴの味わい♪
「Cabernet Sauvignon 2011 カベルネ・ソーヴィニヨン」
濃いルビーレッドカベルネ・ソーヴィニヨン。ラズベリーとブラックカラントの風味♪
「Gouverneurs Reserve 2010 グーヴェルヌールリザーブ」
2013 SAトップ100勝者。モンドセレクション国際ワインショー2013 – ゴールド受賞。ワインは深く強烈な赤い色を持っています。ブラックチェリー、プラム、ブラックカラント、チョコレートとミント。豊かな風味♪
美味しいワインをテイスティング以上に堪能した後は、ジェイドちゃんと記念撮影。日本を愛してくれている彼女の可愛さにほっこりしてしまうのでした♪
日本人ガイドのKeikoさんが建物の歴史や南アフリカのワイン事情について説明してくれました♪
ワイナリーということでワイン畑の見学もできます。今は収穫時期を終え裸状態ですが、この広大な土地と恵まれた陽射しや風の好条件のおかげで風味豊かな葡萄が作られるのでしょう♪
木にへばりついているモモンガのようなリス(笑)木の実を口にし警戒体制でしょうか♪
こちらはワイナリーが運営するJonkershuisレストラン。半島と雄大なコンスタンシア渓谷のパノラマビューと、グルートコンスタンシアワインエステートの内側に位置しています。?2005年12月にオープンしたケープマレーの影響を受けたビストロは、古代オークの木と伝説のブドウ畑に囲まれています。?屋外を楽しむパラソルの下ではフォールス湾または中庭を見下ろしながら食事を楽しめます♪
店内は温かみのある色調で、メインレストランで80名を収容できるゆったりとした趣きある空間となっています。軽食または南アフリカ料理、マレーカレーなどが楽しめます。ワイナリーが運営するレストランでの食事とワインのマリアージュはきっと素晴らしいのでしょうね♪
JARAT TOURS ジャレットツアーの1日観光ガイドツアーは、とても満足の行く素晴らしい日を過ごすことができました。それもひとえに、1日中運転手として仕えてくださったマーヴィンさんと、日本語と英語を駆使し1日通訳とガイドをしてくださったKeikoさんのおかげです!本当に素敵なケープタウンと人々!ありがとうございます!さて、ケープタウン最終日は、5つ星ホテルのスパリゾートを紹介します♪
GROOT CONSTANTIA グルートコンスタンシア
http://www.grootconstantia.co.za/