思ったことを書き綴る「志」

今回は「志」というテーマにしたいと思います。

人は新しい年や新しいことが始まる時に、「今年こそは絶対~をするぞ!」「今度はこんなことに挑戦してみよう!」などと様々な志をたてます。きっと、皆さんもオープン後にこんなことやあんなことを活動したいなどと考え、何か決意をしたり、志をもったことだと思います。では、はたして皆さんは本当の意味で「志」というものを持ったことはありますでしょうか?

「志」という字の意味を辞書で調べてみたところ、(心に決めて目指していること)と記されていました。実はこの心に決めるという作業をほとんどの人ができていないのです。しっかりと心に決めた人はおおかたそれらを達成してしまうものです。しかし、ほとんどの人が本気で決めてはいないので、年の初めや新たにスタートした時に決めたことがなかなか達成できません。そして、「今年こそは・・・」「今度こそは・・・」というお決まりの文句をこの先の人生においてもずっと言いつづけることになってしまうのです。志を持つときに一番大切なのは心にしっかりと決めるということです。逆にしっかり決めていないのであれば、それは「志」ではありません。「志」とは一つの未来をはっきりと決めてしまうことだと私は考えています。

旅行代理業を展開するHISの澤田会長が以前、このようにおっしゃっていました。「ハワイに行ったことのある人は、ハワイに行くと決めた人だけだ。」とても深い意味を持つすばらしい名言だと思います。しっかりと決めた人のところには夢が向こうから近づいてきてくれます。しかし、ほとんどの人は考えているだけで、別にはっきりと決めているわけではないので、夢はいつまでも夢のままなのです。「ハワイにいきたいなぁ。」と考えているだけの人はいつまで経っても、ハワイの地を踏むこことがありません。それは考えているだけでは、いっこうに具体的な行動へと進まないからです。しかし、「ハワイに行こう!」としっかり決めた人には、具体的な行動がついてきます。具体的な行動は具体的な結果を生みます。ですから、いずれハワイという場所に辿り着くことになるのです。

ハワイに行こうと決めた人はまず何をするのでしょうか?いついくのか?誰といくのか?何日間行くのか?いくらで行くのか?現地で何をするのか?どうやって申し込むのか?等を具体的に考えて、今すぐできそうなことから、手をつけていきます。この時点ではまだハワイにいるわけではありません。まだ頭の中だけです。しかし、この頭の中というのがとても大事なのです。しっかり決めた人は頭の中でやるべきことが具体的になっていきます。具体的になった問題は案外解決していくものなのですが、具体的でない問題はいつまで経っても解決していきません。考えているだけの人はいつも問題が漠然としています。そうすると、「暇がない。」「お金がない。」「そんな余裕ない。」といった人生をつまらなくしてしまう言い訳という名のお決まりの呪文を唱えるようになってしまうのです。

だから、まずは決めましょう!人生決めたら勝ちです。決めてしまえば、あとは実行あるのみです。では、何を決めればいいのでしょうか?結果を決めてしまうのです。そうすれば、過程はおのずとついてきます。それが不思議なことに、案外夢が叶うときというのは、自分の予想していたプロセスとは違った形で実現したりするものなのです。神様のいたずらというやつでしょう。しかし、過程を決めようとすると、その結果を得るための障害が先に頭に浮かんできてしまいます。そして、いつもできない理由ばかりが思いつき、それが、あなたの行動に歯止めをかけてしまうのです。だからいつまで経っても結果がついてきません。逆に結果を決めてしまった人はもう決めてしまったので、できない理由は無視して、いつも、できる理由しか探していません。実際のところ、できる理由もできない理由も同じくらい存在します。ではどちらを考えるのが効率的なのでしょうか?できる理由を考えているほうがよっぽど有意義ですよね。

未来の結果を決めて、どうすればそうなるのかをいつも考えていよう。それが志をもつということなのです。強い志を持つと同じような志をもった仲間が自然と集まってきます。いわゆる同志というやつです。思いの力が人や夢を近づける引力になるのです。仲間とはとても重要なものです。同志と一緒に何かを志したほうが、自分ひとりで何かを目指していた時よりも
俄然、現実味を帯びてきます。

ちっちゃい志を持ってしまった人は大きな志を持った人に一生勝てません。どんなに才能があったとしてもです。なぜなら、才能とは強く思う力だからです。大リーグで大活躍中の大谷翔平選手は小学校の時にすでにメジャーリーグ選手をイメージして、高校になるころには挑戦したい決めていたのだそうです。それだけプロ野球選手になりたいという思いが人より強かったのです。思いの力が行動を変え、習慣を変え、人生を変えていくのです。スタート段階、つまり志を持つ時点で勝負は決まっています。

このような図式が成り立ちからです。

大きな志→大きなワクワク→
大きなエネルギー→大きな行動するパワー

しょぼい目的のために人間は本気を出せません。出せないように作られているのです。大きな志を見つけよう。そのためにはまず、何でもいいから、何か志を持って始めてみることです。Motion(行動)がEmotion(感情)を引き起こすのです。やる気になってから始めようなんて考えてたら、年月だけがあっという間に過ぎていってしまいます。何かの才能を人が見出すことができた人は、なんとなく何かをやっているうちに段々その気になってきて、いつの間にか本気になって、夢中になってしまった人達です。

志を持って何かに夢中になっている人はとてもかっこいいものです。大切なのは今です。今、目の前にあることをしっかりとした志を持って取り組んでいる人は、そのうち、必ず本気になれるものに出会います。あの坂本竜馬でさえも若い時は、何に情熱を費やしていいのか分からずもやもやした毎日を送っていたのです。志を持つときに大切なことはそれを持ちつづけるということです。初志貫徹です。偶然とか奇跡といったものは強い志をもった人にのみ、架けられる橋なのです。

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