思ったことを書き綴る「与える人」

お世話になった方がいつも言っていた「見切り千両、損切り万両」という株式の格言。含み損を抱えた株式などに対して、損失の少ないうちに見切りをつけることは千両の価値があり、損失を拡大させないために、ある程度の損を覚悟で売買することには万両の価値があるという例えです。ビジネスでの人間関係にも通じることのあるこちらの格言ですが、ある一定のラインで線引きをきちんとするということが重要であり、迷って先延ばしにすることはマイナスにしかならないということです。

そんな格言にも関連する記事をダイヤモンドオンラインで発見!連載中の精神科医Tomyさんの記事で参考になる記事があったのでご紹介いたします。

◆精神科医が教える「関わらないほうがいい人」の特徴とは?

きょうのひとことは

「与える人を選びましょう」

ギブ・アンド・テイクということが、よくいわれます。ペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授が、人の思考と行動を3つのタイプに分類しました。世の中には、「ギバー(与える人)」「テイカー(得る人)」「マッチャー(ギブ・アンド・テイクのバランスをとる人)」がいて、それぞれの割合は次のとおりです。

************************************************
ギバー(与える人) 25%
テイカー(得る人) 19%
マッチャー(バランスをとる人) 56%
************************************************

ここで着目していただきたいのは、テイカー(得る人)です。全体の2割くらいは、テイカーだということがわかります。なにをいいたいのかというと、世の中には何かを与えられて当たり前と思う人が、けっこうな割合でいるということです。そういう人には「自分の善意を食い尽くされる」ことにもなりかねません。これは個々人の価値観や性質の問題ですから、説得してどうこうなるものではないのです。仮に「与えられたらちゃんとお返しなきゃいけないよ」とか「善意を受けるのを当たり前と思わずに感謝しなくちゃね」なんていうふうに正論をいい聞かせて、表面上は「ああ、そうだね」「わかった」という反応を示したとしても、そういう人は本質的にかわりません。

それは、なぜか?

自分が抱える問題を自覚できてないからです。いわれていることは、ある意味正論なので、理屈のうえでは理解できても、本音では納得していません。ギバー(与える人)やマッチャー(バランスをとる人)は、誰かに善意を受けたら、当たり前のようになんらかのお返しをしようとします。人の善意を食い尽くしてしまうような人を説得するのはあきらめて、自分の善意を与えないようにするようにしましょう。もっというと、そんな人とは関わらないようにするほうがいいのです。ふつうに善意のやりとりができる人とおつき合いするようにすると、善意のやりとりが増幅していきますから、いずれかけがえのない関係になっていきます。ところが、善意を食い尽くす人とつき合っていると、自分の善意をパクパク食べられるだけ食べられてしまう。そして、なにか困ったときにだけお願いごとをされる。忙しかったりして、そのお願いに対応できないと、腹を立てられたりする。そういうふうに、こちらが善意を与え続けないと、関係性が悪化していきます。だから、善意を渡さないと決めても、その人と関わっている以上、さらに善意を食べ尽くすようにアプローチしてくるのです。本人に自覚がないことが多いだけに、関係性を絶たない以上、腹を立てて攻撃的にもなったりしますから、より状況が悪化してしまうわけです。お互いのためにならないのですから、「この人、自分のことしか考えられない善意を食べる人だな」と思ったら、あまり関わらないように注意したほうがよいのです。一方、お返しする人のなかには、善意を受けたら倍返ししないと落ち着かないというふうな人もいます。ギバーもテイカーも性質とか性格の問題なのです。対人関係に同じエネルギーを使うのであれば、善意を得ようとするだけの人ではなく、お互いに善意のやりとりができる人とおつきあいしましょう。

きょうのひとことは、
「与える人を選びましょう」
でした。

著者:精神科医Tommy
参照:https://diamond.jp/articles/-/289632

まとめ

「善意を与え、与えることのできる人と積極的に関わろう」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

先頭に戻る