毎年恒例となる我が家の新年会は「すき焼き」と決まっており、本年も気の合う友人たちを御誘いし「魯山人風すき焼き」で「黒毛和牛の食べ比べ」を楽しみます!
篆刻家、画家、陶芸家、書道家、漆芸家、料理家など様々な顔を持つ「北大路魯山人(きたおおじろさんじん)」は美食家でも有名で、その魯山人の拘り溢れる「すき焼き」の食べ方を少しだけ真似っ子するのが我が家流!
実は葱が大好きで、割り下は少なめにし、煮るよりも焼くに近い「葱が主役のすき焼き」を好んでいた魯山人!
しかも、葱は斜め切りではなく筒状にカットし、円柱のように立て、少量の割り下を吸わせ、葱の甘味を感じるように食べていたというから面白い!
初めてこの食べ方を教わったのは、今から7年前のことで、最初は葱を立てることに衝撃を覚えましたが、その美味しさに真似をせずにはいられない衝動に駆られ、今では、すっかり我が家の定番となった「魯山人風すき焼き」!
魯山人のすき焼きの食べ方を見習い、葱を美味しく食べる「魯山人風すき焼き」を新年早々、立て続けに開催し、気の合う仲間たちと一緒に囲む食卓で、至福の時間を迎えます!
「黒毛和牛」は、A4~A5ランクの物を県違いで4種用意し、肉の芸術品と言われる「飛騨牛」、「鹿児島県産黒毛和牛」、「佐賀県産黒毛和牛」、「静岡県産静岡そだち」で、とろける程の極上霜降り肉や厳選された肩ロース肉のきめ細かな脂と甘さ、柔らかな食感を楽しみつつ、合間に上品な霜降りが際立つとも三角や、弾力が楽しめる「名古屋コーチン」、香り豊かな「イベリコ豚」を差し込みながら、様々な味わいを順に食べ比べして行きます!
先ずは、鍋自体に和牛の旨味成分を染み渡らせるために、わたしが焼き奉行の役目を担い、和牛に敬意を表して、温めた鍋に牛脂を纏わせ、薄く敷いた割り下の中を泳がせるように肉をくぐらせ、1枚1枚丁寧に火入れしていきましょう!
極薄肉は時間との真剣勝負!
お次は、鍋の真ん中に丸く葱を立て、一旦蓋をし、葱上からぷくぷくと割り下が沸き上がってきたら食べ頃を迎えます!
「魯山人風すき焼き」の葱の理想は、普通の葱より太く甘味の強い「下仁田葱」ですが、生憎、スーパーの初売りで「下仁田葱」の販売は無く、普通の白葱となっていますが、熱々の葱は、中心がとろとろ食感ですこぶる甘味が感じられ、下方のみが割り下に浸っている状態なので、しょっ辛くなり過ぎないのが良いところ!葱と一緒にお揚げや牛肉も焼いて、巻いて食べるのもお勧めです!
肉→野菜→肉→野菜と交互に食べ進め、また、和牛の品種を変えて食べ比べることで、品種ごとの特徴が楽しめ、最後まで飽きずに食べれます!
乾杯は、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」を「神泡サーバー」で注ぎ、まるで飲食店で頂くかのような、きめ細やかでクリーミィーな泡立ちを楽しみます!
すき焼きの準備が整うまでは、富山の陶芸家「釋永 岳 (Gaku Shakunaga) gen 大皿 Φ42」に盛り込み、圧巻の迫力となる大皿で、大トロや赤身、鰤、カンパチ、サーモン、帆立、イカ、いくら、甘海老などの「刺身盛り合わせ」を楽しみます!
刺身に合わせる日本酒は、新潟県「朝日酒造株式会社」の限定酒となる「久保田 純米大吟醸」!
華やかな香りと上品でフルーティーな甘味、バランスの取れた旨味を和牛と共に楽しみます!
食後には、引越し祝いで、ツッチーこと土屋 慎司 (Shinji Tsuchiya)くんより頂いた台湾のシングルモルト「Kavalan Whisky SOLIST SINGLE MALT BOURBON CASK」を吟味!魅惑的で生き生きとした黄金色、トロピカルフルーツ、ココナッツ、バニラ、ウッドスパイス、バニラやオークの香りが楽しめ、口当たり滑らかな旨味がバランス良く広がります!
食後のデザートは、静岡苺「章姫」の美味しい時期限定の我が家のスイーツで、作りたての柔らかい「苺大福」。
袋井の「まめやかふぇ」が提供するコクと旨味のバランスの良い「まめやブレンド」にてほっこりタイム!
胃をさっぱりと仕上げるために、上海帰りの内藤 ゆみ子 (Yumiko Naito)先生に御年賀で頂いた超貴重な「浙江・安吉 宋帝御賜珍品茶 珍稀白茶・悟山」を堪能!
美しい茶葉で上品な香りと甘味が楽しめる白茶となります!
2019年の新年会も楽しい仲間たちと口福のスタートを切ることができ、今年も我が家に人が賑わい、楽しいこと、美味しいものに囲まれる1年であるよう願います! 我が家が人と人を繋ぐ場でありますように!