「鮨たけもと」豊橋新規オープン!カウンター6席のモダンな隠れ家で味わう江戸前寿司!

愛知県豊橋市で創業44年を迎えた「万太郎寿司」の隣に新たにカウンター6席のみのこだわりの鮨店「鮨たけもと」がオープン致します!

こちらは「京都 祇園 鮨割烹 なか一」で修行された後、長年万太郎の大将・竹本明洋さんの右腕として活躍されていた息子の竹本大藏(Daizo)さんが、念願の独立を果たし開業の運びと相成りました!

出迎えてくれるのは、美術家でありデザイナーでもある味岡伸太郎(Shintaro Ajioka)氏がデザインするフォント「TA-方眼」を用いられ、独自性溢れる趣のサイン!「鮨」の異体字を用いているため、さかなへんの点々が「大」になっております!

創業当時より、個室の宴会場であった「離れ」の古き良き時代の落ち着きのある面影を残しつつも、和に洋のエッセンスを加えモダンにリノベーション!

玄関戸を開けると、味岡伸太郎氏の書が存在感を露わにしています!

こちらは「鮨」の漢字を分解して描き、三重県出身でモダニズム詩人であった北園克衛の詩集「煙の直線」から成る「黒・白・赤・青・黄・緑」の6枚の書を組み合わせることで「鮨」の一文字となるように仕上げられているため、定期的に差し替えられる書をそれぞれに楽しむことができます!

職人の手で生み出された漆喰の塗り壁で明るく柔らかな印象を与える店内は、味岡ワールドに欠かせないアイテムの1つとして登場する大作の照明が吊るされており、小枝を這わせ和紙と古紙でこしらえた照明は、カウンターを温かく優しい光で彩っています!

桂の木を用いた耳付きカウンターに平行して添えられたのは、色とりどりのイタリア製のモザイクタイル!
椅子も味岡伸太郎オリジナルの作品となり、アイアンフレームのシャープな印象を異なるレザーでパッチワークすることで馴染みの良い暖かさを演出!

クリスマス・イヴを迎えたこの日は、完成したお店のお披露目を兼ねて、店舗デザインを担った味岡伸太郎氏をはじめ奥様。

設計施工の「UK 管理建築士事務所」の山本 有記 (Yuki Yamamoto)(Yuki Yamamoto)さん、ライターの露久保 瑞恵 (Mie Tsuyukubo)(Mie Tsuyukubo)さんとわたし達夫婦の6名貸切で過ごす忘年会となります!

頂くメニューは、店主竹本さんの18,000円のおまかせコース1本となり、今回はお勧めのワインや日本酒とのペアリングで堪能致します!

爽やかな香りと甘味優しいChampagne「Forget Brimont Brut Premier Cru(フォルジェ ブリモン ブリュット プルミエ クリュ)」にて乾杯!

「蛸の桜煮」 器:味岡伸太郎(扇皿)

柔らかく焚かれた桜煮には辛子酢味噌を添えて、シンプルにボイルした同じ蛸を添え、弾力と柔らかさ、食感の違いを楽しむ一品!
器の殆どは、陶芸家でもある味岡伸太郎氏の作品が用いられており、益子焼に様々な釉薬を掛けて仕上げ、独特な風合いを醸し出す味岡さんならではの陶器となり、ひとつとして同じ顔の物が無い味深い器となります!

日本酒「四海王 純米吟醸 真」御猪口:釋永岳 呑みすぎる杯(薄杯 白)

日本酒は地場の豊橋が誇る「福井酒造」が手掛ける純米吟醸「四海王 純米吟醸 真」を頂きます!純米酒ならではの深い味わいはそのままに、軽快な喉越しをもつ純米吟醸酒でキレの良い後味が特徴です!

昨年「寿司 万太郎」に伺った際にオーダーしてくださった釋永岳の「呑みすぎる杯」はこちらで愛用くださるとのことで嬉しい限りで御座います!

「このわたの羽二重蒸し」

三河の三大珍味となる「このわた(海鼠腸)」を中に忍ばせた羽二重蒸しは、うずらの黄身を潰しながら頂くのですが、とろけるように滑らかな生地とこのわたの塩気が良い塩梅となり、これは思わず日本酒が進んでしまいそう!

「鯖の藁焼き」器:味岡伸太郎(三角皿)

塩をし酢で軽く〆た鯖を藁で燻した藁焼きは、ポン酢と土佐醤油に鯖の脂を合わせたものを添え、香ばしい香りと共に鯖の奥深い甘味と旨味が押し寄せてきます!こちらに提供されている味岡さんの器の中には、藁灰の釉薬を用いた器もあるようなので、藁で燻した料理とのコラボが見れたら素敵ですね!

日本酒「赤武 AKABU 純米酒」徳利と御猪口:味岡伸太郎

お次の日本酒は、岩手県「赤武酒造」の「赤武 AKABU 純米酒」!こちらの蔵元となる6代目は、1992年生まれの若干20代と驚きの若さで、蔵人の平均年齢までもが20代という若手のパワー漲る酒蔵となります!純米酒の旨味に爽やかな香り、すっきりとした味わいです!

「淡路の煮鮑」器:味岡伸太郎(角皿)

長時間じっくりと煮込んだ煮鮑は柔らかく絶品!肝のソースを添えて!

「蛤の吸い物」

九十九里の蛤を用いて、蛤から出る御出汁を楽しむ吸い物となっており、菜の花の優しい苦味を乗せて!

さて、此処からは握り寿司を握って頂きます!

お酒も入り酔い頃合いで、自作の器に対する想いに軽快な味岡節が炸裂し、楽しい宴となって参りました!

板場にドドンと登場したのは、青森県が誇るマグロ基地の1つ「三厩(みんまや)漁港」で水揚げされた津軽海峡の巨大マグロ!

1本232kgの大物となり、今回はこのマグロを2週間ほど寝かし熟成をかけ、赤身、中トロ、大トロと3種で頂けるとのこと!

大物マグロの塊を見事な包丁捌きを施し、迷いなく柵取りしていく竹本さん!

柵から切り身にし、1枚1枚丁寧に特製の漬けダレに漬けて短時間の漬けを行なっていきます!

良く観てみると漬けダレの色に濃淡があるので伺ってみると、ネタによって合わせを調整されているとのこと!

日本酒「伯楽星 純米吟醸」徳利と御猪口:味岡伸太郎

握り寿司に合わせるのは、2019年の「G20 大阪サミット」にて提供された宮城県「新澤醸造店」の純米吟醸「伯楽星」!
ほのかに優しく香るバナナ香、心地良い酸味が爽やかなキレ味を醸し出し、繊細ながらも芯のある味わいが楽しめます!

握りは先ず「スミイカ」から始まります!

この日は、江戸前寿司の伝統的な形式となる赤酢を用いた赤シャリとなり、米は粘りの少ないあっさりとしたササニシキを用いられての提供!

正式なオープンが来年ということもあり、常連やお得意様の意見も取り入れられながら、究極のシャリを追求しグランドオープンに備えられるとのこと!

御櫃は「寿司 万太郎」で愛用し続けている年季もの!現在、新たな御櫃をオーダーしているようですが、万太郎と共に過ごしてきた歴史を感じさせる御櫃は味わい深い面持ちをされており、満場一致で御櫃の「新調反対!」となりました(笑)

塩を添えられたスミイカは何も付けずにそのまま頂き、弾けるような食感が特徴のスミイカですが、食感だけではなく上品な甘みと繊細な香りも楽しめます!

お次は、マグロと共に特製ダレで化粧した色艶の良い「千葉の金目鯛」!
上品な脂と甘味、漬けダレの香りの余韻も楽しめます!

そして、同じく漬けにしたマグロ3種は「赤身」、「中トロ」、「大トロ」。

テンポ良く続き、至福の時間!

軽く酢で〆た「コハダ」。

皮引きした身圧な「鯵」には薬味を添えて!

日本酒「早瀬浦 純米酒」徳利と御猪口:味岡伸太郎

福井県「三宅彦右衛門酒造」の「早瀬浦」は、フルーテイな香りとキリッとしたキレのある辛口純米酒です!

木箱に敷き詰められた鮮やかな「雲丹」は、歯切れのよい海苔と合わせ、舌の上でとろける甘味と香りの余韻を楽しみます!

言うまでもなく鮨ネタの王者「車海老」の握り!引き締まった身を噛む毎に鼻に抜ける海老香が堪らなく食をそそり、上品な甘味と旨味がお口一杯に溢れます!

器に盛ると零れ落ちる程にとろとろに焚かれた「煮穴子」は、店主の手の平からそのまま受け取り、お口の中へ!

ふっくらとした身はほろほろと口溶け良く解け、煮穴子の柔らかさと煮詰めた煮汁の優しい甘味が印象に残り、思わず「もう一貫!」と呟いてしまいそう!

締めはこんがりとキツネ色した「カステラ玉子焼き」。空気が入らないように膨らませずに焼き上げることでしっとりと仕上げる「カステラ玉子」は上品な甘さが後を引きます!

「上がり」となるお茶を頂きながら歓談を楽しみ、最後に皆で記念撮影!

カウンター6席という店主との距離感の近さ、親しい人と気取らず楽しく過ごすに相応しいプライベート感溢れる空間、素材を活かした美味しい料理と厳選された日本酒に酔いしれる夜!味岡さん、竹本さん、ありがとうございました!

鮨たけもと
住所:愛知県豊橋市東小浜町111-2
TEL:0532-46-1039(寿司 万太郎)
営業時間:17:00~22:00(夜のみ営業)
定休日:不定休

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