佐鳴台にて2012年にオープンさせたお店を入野町へ移し、2021年4月8日に移転リニューアルオープンした「Ristorante Da Kuma(リストランテ・ダ クマ)」へ。
地元の「橋本工務店」が施工され、新築で建てられたスタイリッシュなこちらは、オーナー御夫妻の住居兼レストランとなり、入口を二つ設け、左手にイタリア料理店「Ristorante Da Kuma(リストランテ・ダ クマ)」、右手には「Alimentari Da Kuma (アリメンターリ・ダ クマ)」と、イタリア食材のショップを設け、チーズや生ハム、サラミ、ワインなどのイタリア食材をはじめ、自家製パンや自家製の焼き菓子、生菓子を10:00~19:00で営業販売されています。
店内は白を基調としたシンプルモダンな空間で、テーブル席で12席を用意。吹き抜けの部分があり、天井高で開放感に溢れ、窓際からは自然光をふんだんに取り込み、店先のグリーンが伺え、清々しい心地良さを感じる雰囲気があります。壁に掛けられた一枚の画は、「I’m HUNGRY!」と書かれた愛らしい熊さんの画。
オーナーシェフの熊谷充敏(Mitsutoshi Kumagai)さんは、浜松市出身の1976年生まれ。イタリアの星付きレストランでスーシェフを務め上げた後、キューバ、ポーランドでは公邸料理人を務め、両国で「優秀公邸料理人」を受賞。離任時には「優秀公邸料理長」を受賞されています。帰国後に地元浜松に戻られ、2012年、佐鳴台に「リストランテ・ダ クマ」をオープンし、2021年4月8日に入野町に新居兼のレストランを構え、移転リニューアルオープンさせ現在に至ります。
季節や食材と向き合い、その場で仕上げる料理を提供しながら「浜松だからできる心地よいレストラン」を目指され早11年。ランチコースは、パスタコースの「A lunch」2500円とメインディッシュが付く「B lunch」3300円の2種類をプリフィクスで用意。今回は、メインディッシュが楽しめる「B lunch」をそれぞれにオーダー。
「アミューズ」
手前左からカボチャの白ワイン煮、水牛のモッツァレラチーズとドライトマト、生ハムと赤肉メロン、根菜をヴィネガーで煮込んだイタリアのピクルス・ジャルディニエラを小さなイカ墨のパンに挟んでフィンガーフードに。一品ずつ丁寧に調理された様子が伺え、彩りも美しい一口サイズのアミューズの盛り合わせ。
「自家製イタリアパン3種」
自家製のイタリアパンは、甘み優しくふわっと仕上げた小さな栗粉の丸パン、香ばしい胡麻のグリッシーニ、カレー粉やパプリカンパウダー、シーズを加え、生地をパスタマシーンで伸ばした風味豊かなサクサク食感のオリジナルのカラザウ(サルディーニャ島の伝統的なパン)の3種です。肉料理の際にもう1種用意されるため、コース中に4種の自家製パンが楽しめます。手に馴染むイタリアのアルテレーニョのオリーブの木製器が素敵。
季節の前菜は2種類から選べ、それぞれにオーダー。ポーションが程良く、バランスの良い組み立てです。
「紅富士マスのマリネと白ナスのピューレ」
ミネラル分の多い湧水で育った色鮮やかな紅鱒を爽やかなマリネでいただきます。クリーミィーな白ナスのピューレと炙った甘唐辛子をアクセントに添え、紅鱒との相性も抜群。フレッシュトマトと玉葱を細かく刻んだヴィネグレットソースを添えて、爽やかな仕上がり。
「帆立の炙りと帆立のブティーノ」+250円
”シェフおすすめ”と記された前菜。プティーノとはイタリアのプリンを意味し、ペースト状にした帆立に卵液と生クリームを加え、蒸し上げた滑らかな一品です。炙った帆立と共にビーツを添えていただきます。
パスタ「ジェノベーゼ・リングイーネ」
この時期のパスタといえば、やはりジェノヴェーゼが人気です。こちらでも殆どの方がジェノヴェーゼをオーダーされていました。バジルの葉と松の実で仕上げたリグーリア州の伝統的なソースを平麺パスタと合わせた一品。茹でたパスタをボウル内の余熱でジェノヴェーゼソースと和えているため、良く絡み合っています。フレッシュな色合いで鼻に抜けるバジルの香りが何とも夏を感じさせます。
パスタ「ラグー・ボロネーゼ・リガトーニ」Bランチ+150円
こちらも”シェフおすすめ”と記されたパスタ。ラムの挽肉を香味野菜と共に煮込んだ風味豊かなラグーソースが食べ応えのある円筒状のパスタ・リガトーニとの相性も抜群。
メイン「アイスランド産・ラム肉のロースト ローズマリーの軽燻製」+700円
”シェフおすすめ”と記されたメイン。ぷるんとした弾力でお目見えのラム肉は、カットした断面美がこちらの美しいロゼカラーです。低カロリーでヘルシー、クセの少ないラム肉をしっとりと焼き上げ、脂はジューシィーでとろけます。軽燻製でローズマリーの香りを纏わせ、軽やかな風味に。付け合わせは、南瓜、マッシュルーム、じゃが芋、インゲン。様々なワインをブレンドしたソースでいただきます。
メイン「岩手県産・岩中豚のスカロッピーネ」
肉は臭みやアクも少なくあっさりとし、崩れるような独特な食感を持つ岩手県のブランド豚・岩中豚を薄切りにし、小麦粉を塗してソテーしたイタリア料理スカロッピーネ。付け合わせは、茄子、オクラ、マッシュルーム。白ワインとバターのソースでいただきます。
「自家製イタリアパン・チャバタ」
ドルチェ「イチジクのミルフィーユ」+300円
迷わず選んだドルチェがこちら。熟したイチジクを甘み優しいカスタードクリームに合わせ、こちらオリジナルの崩したミルフィーユ仕立てであるがゆえに食べ易さもあり、見た目も味わいも極上の一品。
ドルチェ「グレープフルーツのビアンコマンジャーレ」
シチリア名物のドルチェ・ビアンコマンジャーレの爽やかなグレープフルーツ仕立てに。ビアンコマンジャーレとは、パンナコッタに似ていますが、アーモンドで風味付けているところが大きな違いです。こちらは牛乳をベースに冷やし固め、プルプル食感が堪らない夏の人気メニュー。泡のようなグレープフルーツのシュワッとした口溶けも絶妙。
カフェ「コーヒー」
「小菓子」
小菓子はサクほろ食感でバター不使用と懐かしい味わいの焼き菓子です。
近隣のレストランでありながら、いつも予約タイミングを逃してしまい、何度目かのご縁でようやく入店できたこちら。とても心地良い雰囲気の中、行き届いたサービスと美味しい食事がゆったりと楽しめるレストラン。隣の食材店でワインの当てを購入。次回はワインも楽しんでみたいですし、これからも足を運ばせていただこうと思います。
百日紅の蕾が開花し始め、青く澄んだ夏の空に鮮やかなピンク色で染めつつある玄関先。日当たりを好む百日紅にとって、此処はとても良い環境でしょう。満開が楽しみですね。
Ristorante Da Kuma(リストランテ・ダ クマ)
住所:静岡県浜松市西区入野町1900-32
TEL:053-555-2738
営業時間:ランチ11:30~13:30、ディナー18:00~21:00
定休日:毎週月・火曜日
駐車場:7台(可能な限り乗り合わせがベスト)
https://dakuma.jimdofree.com/
Alimentari Da Kuma (アリメンターリ・ダ クマ)
営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週月・火曜日
https://alimentari-da-kuma.jimdosite.com/