北欧のデザイナーやその親族とパートナーシップを結び、現在本国においても製作されていない北欧名作家具のライセンスを獲得し生産している「Kitani キタニ」。北欧家具が誇る美しいまでのデザイン性と厳選された素材を持ち合わせ、熟練の職人技を巧みに集約させ、一点一点にmade in Japanの刻印を持つ日本発のデンマーク家具メーカーとなります♪
家具の彫刻家と言われ、現在でも世界的に熱狂的なファンを持つデンマークのデザイナーFINN JUHL フィン・ユール。建築家でもあった彼が自身で設計したデンマークの自邸を建築当時の姿に忠実に再現するプロジェクトを「フィン・ユール邸プロジェクト」として立ち上げられ、ヴィルヘルム・ハンセン財団、デンマーク大使館などの協力の下、フィン・ユール生誕100年にあたる2012年1月30日にこの地に完成しました。開館日のみ入館でき、入館料は御1人様3,000円(協賛金)となります。邸内の写真撮影は禁止です。入館希望の方は事前予約をお勧めします。受付ダイヤル:0577-34-6395(株式会社キタニ)近年、日本でも人気が高まっている北欧家具。その魅力とゆとりある生活を大切にする北欧文化を、多くの方々と共有し、広く知ってほしいという想いから、その拠点となる施設の必要性を感じ、フィン・ユール邸を完成させる運びに至ったそうです。シンプルな空間と家具に魅了されるとともに、美しく配された彫刻や絵画などのアート作品、美和から差し込む光と風。そのすべてからフィン・ユールの建築やデザインに対する想いを感じ取ることができるでしょう♪
施設内に佇む北欧家具の美術館「邯鄲邸 かんたんてい」では、キタニがコレクションしている、北欧名作家具の逸品を拝観することが可能です。「邯鄲」とは、中国の故事で栄枯盛衰のはかないことを意味します。この「時代の流されず、物事の本質を追及する姿勢」をキタニでは製品作りに活かされていらっしゃいます♪
入口からゆったりとした坂道を登ると、アルプスを望む豊かな大自然の景色の中から、キタニの工房兼、ショールームショップ兼、本社が現れます。こちらの画像に写る右手ショールームでは、5人のデザイナーによる特別展示会を開催されておりました。逆光で見づらいですが、右手ショールームガラス越しにアルネ・ヤコブセンの年代物のエッグチェアの姿が見えます。この他にも、代表する美しい北欧デザインの椅子が一脚ずつ美しく、まるでアート作品のように展示されています。中でもこちらの裏山から苔を移植し造形した和のインスタレーションは、田中清文会長自らが手を施されているとのこと!家具のみならず趣向を凝らされたインスタレーションを是非ともお楽しみください!
キタニのショールーム前には、このインパクト感溢れる銅像が目を惹きます。「手工神 しゅこうじん」と名付けられた岐阜県出身の彫刻家・天野裕夫氏が手掛けられたブロンズ像。キタニが、手からものを生み出す全ての人たちのシンボルとし、2008年9月に建立されたものとなります。「手工神」は左右の手が一つに重なるため、親指が2本存在します。中心は脳と繋がっており、指先は天空へと伸び、手首の部分は顔、中心の脳にあたる部分には神殿があり、全体で神域がイメージされています。とてもユニークな像で、愛嬌溢れるお顔をしています。是非とも、こちらの物づくりのシンボルと手工神の前で記念撮影をされてみてはいかがでしょうか♪
館内の工房やショールームはもちろん、本社の写真撮影も禁止です。直接ご案内してくれた田中会長より、こちら本社縁側からの庭と風景の撮影許可をいただきました。川のせせらぐ音と樹木の揺らぐ音が共鳴し、心地良い秋風が舞い込む縁側で美味しい珈琲をいただきながら一休憩♪
丸八不動産グループ会長の平野修氏よりご紹介いただいた株式会社キタニジャパンの代表取締役会長・田中清文氏から家具づくりへの熱い想いや、工房での様子、フィンユール邸での建設にあたっての裏話などを伺うことができました。現在は、職人さんたちも世代交代を迎えられたこともあり、工房には若い男性職人や女性職人もいらっしゃることに驚きました。北欧のデザインと技法を用い、更に日本人ならではの技術を取り入れ製作に励まれる毎日。木材の持つ本来の力を最大限に生かされた本物だけが持ち合わせる家具の魅力を是非とも一度ご覧いただきたいものです!田中会長、お時間を取っていただきありがとうございました!また富山に帰省する際には立ち寄らせていただきます♪
株式会社 キタニ 高山本社ショールーム
岐阜県高山市松倉町2115番地 TEL:0577-34-6395
営業時間:10:00~18:00(冬期は17:00まで)年中無休(年末年始を除く)
http://www.kitani-g.co.jp/