浜松雑貨カフェ「70St.(ナナマルスタジオ)」元時計店をリノベし店主のこだわりを詰め込んだ場所

かつては商店が100店舗以上も立ち並び、大いに賑わいを見せていた雄踏街道沿いに、2021年5月30日にオープンした雑貨カフェ「70St.(ナナマルスタジオ)」にてランチタイム!

店名の「70」は店主の河合直人さんの名前”Naoto”を数字に表し、また、地域や環境に優しくSDGsを目標に、「7つくらいは◯がもらえるお店」を目指されていることから命名。そして、雑貨カフェの営業日以外には、スクールや趣味の教室、新しいサービス等を提供できるフリースペースとしても活用していきたいと願い、「スタジオ」と名付けられています!

店主の河合さんは定年退職を機にこちらの雑貨カフェをオープンし、夫婦二人でのんびりと営業するために、営業日は週の半分である、金、土、日、月の4日間、朝9:00〜17:00までと限定されています。火〜木曜日はフリースペースとしての貸し出しをされています!

店内はグリーンやドライフラワーに包まれ、温かみを感じる木の温もり溢れる空間で、店主こだわりの北欧家具や雑貨が並ぶ可愛らしいお店。流木に吊るされたタペストリーは、フィンランドの200年近い歴史と伝統を持つテキスタイルメーカー「フィンレイソン(finlayson)」のテーブルランナー(アルマスコーラルとアルマスグリーン)を飾られ、柔らかな印象を持つ間仕切りにしています。

中央には、「この〜木、何の木、気になる木〜♪」でお馴染みのモンキーポッドの木を用いた4人掛けのテーブル席が2つ、階段下には北欧家具の巨匠ハンス・J・ウェグナー(Hans J Wegner)によってデザインされたカール・ハンセン&サン(CARL HANSEN & SON)社の名作「Yチェア(CH24)」が置かれた2人掛けの席が用意されています。カフェをやるなら置きたいと強く願った「Yチェア」は、本国デンマークより船便で到着するのを首を長くして待ち、2ヶ月もかかったようです。

テーブル席は自然光が心地良く差し込む窓際の2人掛けが設けられ、店内の壁には、アールブリュットやエイブルアートなどと呼ばれる障害を持たれている方のアートを展示されています。窓際には奈良県在住の「エイブルアート・カンパニー」の登録アーティストである山野将志さんのアクリル絵具原画「プスキニア」が飾られています。

奥には、ひっそりとブラザー製のアンティークな足踏みミシンが置かれ、飾り棚として活躍しています!

カウンター席を設けたキッチンでは、店主と奥様がランチの準備に取り掛かっています。カウンター上のショーケース内には、こちらでも提供されている舞阪の「豆乃木」のフェアトレード・珈琲豆や「ピープルツリー(People Tree)」のフェアトレード・チョコレート、社会福祉法人「遠江学園」の自主製品の手作りジャムなどを販売!

入口入って直ぐのテーブル席の上には、ドライフラワーが吊るされており、安らぎを与えています。奥様と2人で日本平の「ドライフラワーギャラリー・ダーワ」の教室に足を運ばれたり、家の庭で採れた花で作っては飾られているようです!

ランチタイムで一番乗りだったため、混み合う前に、店主の河合さんにお話を聞かせていただく時間が持てました。元々は宝石関係の会社に長く従事されていて、定年退職を機に、祖父と父が営んでいた「河合時計店」の跡地をリノベーションし、雑貨カフェをオープンさせ、第二の人生、好きなことをして楽しく過ごしていきたいと願われています!

「河合時計店」があった時代の雄踏街道商店街の思い出の写真を見せてくれました。お客様から贈られた記念の一枚だそうですが、催事の際の写真とはいえ、このように賑わっていた商店街の様子をとても懐かしそうに教えてくださいました!

店のガラスには、「旧 河合時計店」と、当時の思い出と共に残されているものもあり、大切に受け継がれています。

時計店の面影は店内にも名残があり、今はもう動かない古めかしい振り子時計を照明代わりにアレンジされています。

ノスタルジーな印象を放つ柔らかな暖光は、心を落ち着かせてくれます。ツバメのモビールは、デンマークの伝統工芸となるペーパーアートのバランスモビールで、”動く彫刻”とも評される「フレンステッドモビール(Flensted Mobiles)」を。入口の扉が開く度に、優しく風に揺れる姿が印象的です。

メニューブックを拝見しながら、ランチメニューの中からナポリタンとハンバーグセットをオーダー!メニューの中には、何故か台湾の定番の朝ごはん「鹹豆漿(シェントウジャン)と揚げパン」の朝食セットや「魯肉飯(ルーローハン)」があったりと、カフェメニューにしては珍しい台湾メニューがあったので不思議に思い伺うと、定年前に勤務されていた会社の台湾支社(台北)に2年ほど海外赴任されていたそうで、毎朝食べていた「鹹豆漿」がお気に入りで、メニューにも加えられているとのこと。思わぬところで台湾話に話が弾みました!

料理が出てくるまでの間は、展示販売されている雑貨を見せていただきましょう!

雑貨は、店主や奥様がこれまでの人生で巡り合った作家ものがズラリと並び、リングやネックレス、ピアスやイヤリングなどの手作りアクセサリーをはじめ、木工作家の作品やキャンドル作家の作品に、カラフルなソックス、ポーチやペンケース、フェアトレード製品などなど、見ているだけでも楽しい様々な小物が揃います!

本物の花や押し花、ドライフラワーなどをレジン(樹脂)に閉じ込めて作成する「chieno.sou(チエノソウ)」のフラワーアクセサリーも可愛く並び、髪飾りなど日常使いできるものが沢山!

神奈川県のハンドメイド作家「Hitomi」さんが作られる、猫好きには堪らないニャンコグッズもあります!

フェルトで作られた「SOBANi」のクリエイターであるニール敬子さんが作られるカンガルーのめがね置きは、もふもふ姿が堪らなく可愛いです!

店内の壁には壁一面の黒板が設置され、店主オリジナルのチョークアートが施されています。現在、「浜松市美術館」にて、2022年9月11日まで「ハイジ展-あの子の足音が聞こえる-」が開催されていることもあり、店主が中学生の頃からお気に入りのアニメであった「アルプスの少女ハイジ」のモデルの地のマインフェルトを見下ろせる場所でハイジやペーターに似た子供を朝日登るアルプスを背景に描かれています。店内では「浜松市美術館」の「ハイジ展」のリーフレットも配布されているので、ご興味のある方はご覧ください!

黒板の下に展示されているフィギュアは店主のコレクションの一部だそうで、雄大なアルプスの風景に溶け込むようにハイジやクララ、アルムおんじや山羊のユキちゃん、ペーターたちが集い、「ミニハイジ展」を開催されています!

フィンランドの白樺組み立て飾りをつくる「ロヴィ(lovi)」の作品も飾られており、フィンランドの森を故郷に持つムーミンやとんがり帽子のスナフキン、お団子が可愛いミィもいます!新作となるハリネズミ(hedgehog)もとっても愛らしく、メルヘンな世界観が楽しめます♪

丁寧に手作りされているランチセットメニューが出来上がって来ました!

「もちもち太麺ナポリタン(サラダ付)」770円

カフェメニューには欠かせない「ナポリタン」をうどんのような太麺で提供されており、食べ応えのある太麺が登場!

もっちもちの太麺にケチャップベースの甘口ソースで味付けたお子様も食べやすいナポリタンになっています!

「チェリートマト煮込ハンバーグセット・焼野菜添え
(ライス・サラダ・パンプキンスープ付)」970円

彩り良くバランスの取れたセットで、ライスはガーリックトーストに変更することができ、パン派の方にも嬉しいサービス!

玉葱、しめじ、チェリートマトがふんだんに使われた甘口のトマトソースで煮込まれたハンバーグはしっとり柔らかくジューシィーな仕上がり!ボリューム感もしっかりとあって、パプリカや人参、茄子、ブロッコリーなど、ゴロゴロとしたサイズ感の焼き野菜が添えられているのも嬉しいです!このハンバーグセットのコスパは相当高いと思います!小さなお子さんと来店されていたお母様は、この煮込ハンバーグセットをオーダーし、お子さんはワッフルを頼まれて楽しんでいる様子が伺えました。ワッフルやフレンチトースト、スイーツ系のメニューも豊富なので、ランチとカフェメニューが同時に楽しめて良いですね!

カウンターに設置されたデトックスウォーターは無料となり、この日は「レモン、オレンジ、ミント」と爽やかな香り。

元時計店の名残を感じながら、どこか懐かしく和やかな時代にタイムスリップしたかのような心安らぐひとときが過ごせる「70St.(ナナマルスタジオ)」。こだわりの詰まったこの場所で、好きなものに囲まれて過ごす時間は、きっと河合さん御夫妻にとってかけがえのない場所となっていることでしょう。また伺いたいと思います♪

70St.(ナナマルスタジオ)
住所:静岡県浜松市西区雄踏町宇布見7986
TEL:053-596-3620
営業時間:9:00〜17:00
定休日:火、水、木曜日
https://kawaigold.wixsite.com/nanamarustudio

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