パタンにある小さな村ブンガマティにて震災孤児となる子供たちへ愛の支援

ネパールのパタンから5kmほど離れたラリトプール地区にある小さな村・ブンガマティ(Bungamati)にて、震災孤児となる子供たちが通う「ブンガマティ地域支援学校(Co-operative Society Bungamati School)」へ!

ブンガマティは、バグマティ川を見下ろす土地にあるネワール族の村。こちらには、ネパールのカトマンドゥ、パタン、バクトプールの生き神様「クマリ」に続き、第4クマリとなる「ブンガマティ・クマリ」も所属する学校です!

こちらは、ネパールと静岡県の文化交流を推進している「ナマステ・ネパールしずおか」の代表で、今回のネパール視察ツアーのガイドであるマハラジャン ナレス (Maharjan Naresh)さんが長きに渡り支援され続けている学校でもあります!

中央の校庭を囲むように教室が備わり、大勢の子供たちが日本より訪れたわたしたちを元気に出迎えてくれました!

ブンガマティ村の大半の子供たちは、2015年4月25日に発生した大震災の影響で家や親を失ってしまい、仮設住宅というには乏しい場所での生活を余儀なくされておりましたが、「Co-operative Society Bungamati Ltd.」の代表を務められるJanak Raj Tuladhar氏を主とし、ネパールの地震孤児のために「学びと技術を結びつける」ことに焦点を当てられ、学校、ITセンター、ホームステイ、地域社会を支援する活動を促進する支援をし続けており、現在では、里親による教育支援のおかげで多くの子供たちが元気に学校へ行くことができているのです!

さらに、Janak Raj Tuladhar氏の働きかけにより、学校敷地内には「老人ホーム」に加え、ネパールの歴史や文化に触れることができる観光客向けの「ホームステイ施設」を建設し、それらのプログラムが村の収益になっているのだと、パンフレットを見せながら案内してくださいました!

こちらの学校には、3歳から16歳までの子供たち約250名の生徒が10学年に分かれて通っております!各教室では、学力のレベルに応じて学ぶ様子が伺え、何より驚いたのは、3歳児から世界共通語の英語を学ばせているため、どの生徒も流暢な英語を話せるのです!素晴らしい教育ですね!

制服も全て里親たちをはじめ、多くの支援によるもので、身綺麗に整えた子供たちの服装と長い髪をおさげに結ぶ少女たちの佇まいに、清楚な美しさを感じます♪

中庭にて、マドゥカル校長先生(Mk Tuladhar)とナレスさんが、植樹した桜の木の成長振りを喜ばれておりました!こちらは、ナレスさんの呼び掛けで「島田ライオンズクラブ」からの支援にて植樹されています!

ITを学ぶコンピューター教室は、「SIR 公益財団法人 静岡県国際交流協会」の支援によるもので、2015年5月1日~6月30日に義援金を募集され、総額1,466,887円を寄付されています。ナレスさんは、皆さんからの大きな愛として、その義援金を直接学校へと運搬した日のことを今でも鮮明に覚えていると、その喜びを声を大にして語ってくださいました!

現在でも様々な支援の手が入り、新しい校舎が建設されています。建設資材の高騰などの事情もあるようですが、こちらの校舎は、およそ$6,500(日本円にして約728,000円)ほどで建設可能とのことです!お世辞にも、立派な建築とは言えるものではなくトタン屋根に土壁ではありますが、丈夫で雨風をしのげる校舎があるということに大変感謝されておりました!

全校生徒が校庭に集合し、交流の場を設けていただきました!

わたしの手を引き寄せ「What is your name?」と尋ねてくれた女の子たち。わたしは「My name is Ayaco.Nice to meet you.」と応え、11歳の彼女たちにネパール語を沢山教えていただき、楽しい時間を過ごしました!

屈託のない愛らしい笑顔を向けてくれる子供たち。震災後暫くは、大きな物音に恐怖心から反応してしまったり、夜眠れなくなってしまう子も少なくは無かったそうですが、里親たちをはじめ、先生方の地道な心のケアにより、平常心を保てるようにまでなっていったとのこと。この笑顔をずっと見続けていたいものです♪

今回の視察団の中には、わたしの師でもある二胡奏者の内藤ゆみ子先生がおられ、全校生徒を前に素晴らしい生演奏をプレゼント!子供たちは、見たこともない中国楽器二胡の美しい音色に興味津々で静かに聴き入っておりました!

この日も今回のネパール視察ツアーをネパールの民間放送で取材してくださるテレビ局のカメラマンのグンラジュ・シャカ(Gunaraj Shakya)さんの現地取材が入り、ゆみ子先生もネパール民間放送にて初の出演を飾ります!

生徒を代表し、ネパールの民謡を披露してくれた女の子に合わせて、ゆみ子先生が即興で伴奏を弾かれる場面もあったり、視察団からは、日本の童謡「故郷」を熱唱し、言葉の壁を感じさせない音楽の可能性は、万国共通で素敵な交流が持てました!

わたしたちWEB magazine ladeは、こちらの学校へ、江戸時代から続く伝統織物の「遠州綿紬(めんつむぎ)」の反物と雑貨を取り扱い、大高 旭さんが代表を務められる「遠州綿紬 ぬくもり工房」の伝統工芸品「静岡巾着飴」を贈呈させていただきました!静岡市の「馬場製菓」とコラボされた「静岡巾着飴」は、味のある遠州綿紬の風合いで、手の平サイズの可愛らしい巾着袋の中には、わたしの生まれ故郷でもある”静岡”が誇る「富士山、お茶、みかん、いちご、メロン、わさび」をモチーフにつくられた金太郎飴が忍ばされています!ネパールの子供たちに日本の静岡を少しでも知っていただければ幸いです!

最後に全校生徒ひとりひとりにキャンディをプレゼント!子供たちは嬉しそうにキャンディを受け取り、真っ直ぐ目を見て、「Thank you!」と笑顔で感謝の気持ちを表してくれました!これからも多くの支援を通じて成長していく子供たちが、いつかネパールを超え世界で活躍する日が訪れるよう願いたいものです!

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