名古屋の隠れ家的なイタリアン「ラ ヴェーナ デル レンニョ」で味わう冬季の絶品ランチ

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名古屋で1、2を争うほどの名高いイタリアンで池下町にある「イル ヴェッキオ モリーノ」さんで修業された若きシェフ、内田裕樹さんが独立し、2009年5月にパティシエールの奥様、智絵さんと共にオープンさせたイタリアン「la vena del legno ラ ヴェーナ デル レンニョ」さん。まだ35歳と、年若きシェフと奥様によるぬくもりと情熱溢れる料理がいただける、ちょっと隠れ家的なお店。旬を感じてもらいたいという想いから、メニューのほとんどは季節替わりで提供しています。オンリーワンをモットーとするシェフと奥様が夫婦の足並み揃った感覚で奏でる料理の数々がいただけます♪

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”vena”はイタリア語で”柄、”legno”は”樹”、”del”は英語で”of”を意味します。つまり”vena del legno”とは”木目”のこと。頭に単数を意味する”la”をつけ、”数ある木目の中の、その1つ”という意味を込め、お客様にとってその”ただ1つ”となれるよう心を込められて名付けられたそうです。落ち着きと温もりの茶系で統一した店内や、客席や厨房などの配置、アンティークで揃えた調度品の数々は、お客様にゆったりとした時間を楽しく過ごしていただくために用意されたそうです。店内は、カウンター4席、テーブル席10席となっており、厨房からはお客様の食べるペースが見渡せるようテーブルを壁側のみに設置されています。ランチメニューは3種類。今回も楽しみに伺いましたが、2人でメインの魚と肉料理をシェアしながらいただけるようにPranzo B 2,800円をそれぞれにオーダーしました♪

Pranzo A 1,800円(サラダ、スープ、本日のパスタ、デザート、食後の飲み物。)
Pranzo B 2,800円(前菜、本日のパスタ、本日の肉または魚料理、デザート、食後の飲み物。)
Pranzo C 4,200円(前菜、本日のパスタ、本日の肉料理、本日の魚料理、デザート、食後の飲み物。)

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「岐阜県産の富有柿と瞬間燻製したマグレ鴨の胸肉、水牛のリコッタチーズ ハチミツがけ」

マグレカナールは、ファオグラを採取したミュラール種の鴨肉のみが名付ける事が許される世界最高峰の鴨のロース。昨年は生肉で出されていたシェフ内田くんオリジナルの冬定番メニューのようですが、今回は手間暇かけて鴨を真空調理した後に瞬間燻製し、皮面に蜂蜜を縫って表面カリッと焼き上げて仕上げています。肉厚感たっぷりで燻製の香ばしさと濃厚な味わい、そして上品な野生味溢れる肉質。そこに程好く熟れた柿のねっとりとした甘みとリコッタチーズの優しい酸味がとても良く合います。メイン料理かと見紛うほどの衝撃が走る印象の前菜に舌が唸ります♪

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「パート・カダイフを巻いた鱈の白子のグリル、白菜のブレゼ添え、ペルノ風味のバジリコソース」(+300円)

こちらもシェフ内田くんの冬のお勧め定番メニュー。これはもはや前菜の域を超えています(笑)旬の鱈の白子を贅沢にカダイフで包みグリルし、爽やかな香り高いバジルソースに絡めながらいただきます。パート・カダイフとは、パートフィローをカッペリーニのように細く刻んだ鳥の巣状のパートのこと。オーブンでカリカリに仕上げると表面は軽いパリパリ食感に仕上がり、中からはとろっとクリーミィーな白子。その下にはよく煮込まれた白菜の甘みが優しいです。ほっぺが落ちるとはまさにこのこと♪

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「自家製パン」

フォカッチャとラム酒に漬けた干し葡萄と青胡椒のパン。新しいアシスタントくんが入店してからは、アシスタントくんに作らせている自家製パン。もっちり、しっとりとした食感が楽しめます。個人的には、ラム酒に漬けた干し葡萄と青胡椒のパンが好みです♪

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「岡山日生の牡蠣といろいろなきのこのリングイネ」

牡蠣の生産量全国2位を誇る岡山県。特に日生で養殖される真牡蠣は、周囲の島々から流れ出す豊富な養分と、牡蠣の成長リズムに合った海水温の変化のおかげで大粒でふっくら。そんな牡蠣を贅沢にパスタに使用。いろいろきのこの中には、舞茸やしめじなどの定番きのこの他にもフランス産「トロンペット・ド・ラ・モール(trompette de la mort)」も含まれており、「死者のトランペット」の意味で若干恐ろしい名前ですが、実際はとても美味しい高級野生きのこなのです。様々なきのこ達の風味豊かな香りと食感や味わいが楽しめます。その食材の印象に負けないほどの食感が楽しめるリングイネは、ソースに移った旨味を十分に吸収し美味しく仕上がっています♪

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「根菜の辛いトマトソーススパゲティ」

冬は根菜が美味しい時期でもあります。さつま芋、里芋、蓮根、大根、人参と食感が楽しめる食材が勢揃い。程好く辛いトマトソースではありますが、芋の甘みが緩和してくれており、腹持ちの良いパスタです♪

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「鰆のポワレ、じゃがいも(レッドムーン)とネギとケッパーのソース」

ふっくらとした鰆に粘質の高いレッドムーンならではの食感で優しいソースに仕上がっています。鰆はもちろんそのままでも勿論美味しいのですが、ぜひこのソースと絡めてお召し上がりいただきたいです♪

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「長野県飯田で捕れた鹿のロースト、黒胡椒のソース」

冬はやはりジビエが美味しい季節。鹿肉はじっくりと時間をかけてロースト。おかげで驚くほどに柔らかく、鹿肉特有のパサッとした繊維質がまったく無く、 しなやかで艶かしい食感です。噛めば噛むほどに味わい深い鹿肉。当分ジビエの世界から抜け出せなさそうで怖いです(笑)添え野菜は、レンコン、安納芋、芽キャベツ、青首大根、赤首女山三月大根と野菜の旨味そのままに食感を楽しめます♪

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「苺のミルフィーユ」 サクサクのパイと甘さを抑えたカスタードクリームと苺の酸味が楽しめます♪

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「さつまいものモンブラン」

アーモンドのクッキーと洋梨、シナモンのジェラートにさつまいものクリームを絞ったもの。〆にモンブランでは少し重いかな?なんて心配無用なさっぱりと仕上がったモンブランです♪

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「コーヒー」

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平日でもランチタイムは満席なことが多いため、少し時間を遅らせて入店させていただいているので、お客様が引き手が空いた内田夫妻と歓談の時間がわたし達の楽しみのひとつでもあります。今回は、ひょんなことからレンニョさんのお役に立てることがあったようで、いつも美味しいランチを味わえる御礼ができればと思います。そういえば、当サイトをご覧いただいている浜松在住の愛読者の方がレンニョさんに足を運んでくださったようです!(嬉)浜松から名古屋に足を運ぶのは少し遠い?とは思わせない素晴しいイタリアンがここにあります。わたし達夫婦はお勧めしますよ♪

ラ ヴェーナ デル レンニョ
名古屋市昭和区前山町1-57 TEL:052-761-2870
営業時間:11:30~14:00 18:00~22:00 定休日:水曜日、第3火曜日、木曜日昼
http://www.la-vena-del-legno.com/

名古屋市昭和区前山町1-57

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