「山海樓」昭和初期のモダンな洋館をリノベーションし振舞う豪華な台湾おもてなし料理

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昭和初期の1932年に建てられ、当時、日本人医師が住まわれていたモダンでクラシカルな2階建ての洋館をリノベーションし、昨年2014年の春にオープンされ、高級台湾料理「山海樓(サンハイロウ)」さん。毎日直送される有機栽培で育てられた旬の野菜や、港直送の海鮮類にこだわり、伝統の技法を用いた調理法で大切なお客様に振舞う、台湾のおもてなし料理を現代風にアレンジされて提供されています。場所は、中山の「The Okura Prestige Taipei オークラ プレステージ台北」の1本裏手の路地沿いで、中山駅より徒歩約3分圏内です♪

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表には、大きな看板らしきものはなく、
まるで日本の表札のように洋館の門に書かれた「山海樓」の文字がライトに浮かび上がり
一見、レストランのようには思えぬその外観は、大人の隠れ家のような雰囲気を醸し出しています。
手入れの行き届いている庭を抜け、玄関にお邪魔すると
レセプションには有機栽培の高級茶葉が並び重厚感溢れる茶壷でお出迎えしてくれます♪

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1階入口付近に設置された水槽には、
毎朝、澎湖(ポンフー)諸島からの空輸されたものと基隆(ジーロン)で漁れたばかりの蟹や海老、鯛などが優雅に泳ぎ
自然の恵豊かな環境である南澳豊農場で栽培され、朝入荷したばかりの旬の有機野菜が溢れんばかりに積まれています。
この食材を用いてのオーダーにも対応可能とのことです♪

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1階フロア
広々とした店内は、当時の雰囲気を活かしながら、現代の物と融合させたモダンクラシカルな空間となっており
10名ほどが掛けれる円卓と4~6名掛けの角テーブルで、およそ42名の収容が可能です。
以前、こちらが上海料理レストランの時は、細かく仕切られた空間だったようですが
オーナー様のご意向で、自宅のリビングでゆったりと過ごすような雰囲気の中
食事を楽しんでもらうためにこのような空間に仕立て直されたとのこと。
天井の繊細な細工や何処か懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気と開放感に溢れており、とても素敵な空間です♪

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当時の木の窓枠はそのままに使用され、趣があり、家具にも強いこだわりを持たれるオーナー様。
レストラン内のテーブル全てがオーダーメードで重厚感があり、
カナダから木を伐採し、一枚板で作り出す光景を写真で記録に残されています。
真っ黒な可愛いらしいオブジェは、オーナー様自らが作られたもので
風水的に良い場所に設置されており、右手に金、左手に銀を持ち、富を表す作品だそうです♪

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階段の脇には、こちらのレストランで使用される酪農家さんや有機農家さんの様子を映し出しており
食材へのこだわりや安心、安全性が伺えます♪

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22名収容可能な2階個室

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16名収容可能な2階個室

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8名収容可能な2階個室

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山海樓」さんの大元は、有機食品宅配会社の「GREEN&SAFE」さんで
有機野菜だけではなく、肉、魚、生鮮品、冷凍品の他、調味料や加工食品、日用品など
品揃えも豊富な台湾のオーガニック通販店となります。
また、オーガニック野菜の火鍋店 「齊民有機中國火鍋」さんも経営されています。
系列店と食材の共有化もできているため、常に新鮮な食材を用いることが可能ということでしょう♪

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「有機栽培の烏龍茶」
上品な香りと味わいの烏龍茶

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この日は、台湾で有名なブロガーである「食べ台湾」さんに同行させていただきました。
バナーをクリックするとサイトへジャンプします!

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食べ台湾とは、台湾の台北在住日本人のAiwanさんが
主に台北を食べ歩き、ローカルフードを中心に台湾の魅力をお伝えしながら
美味しい台湾グルメについて記載されているブログです。
台湾在住日本人や日本人観光客も参考になる台湾バージョンの食べログといえるでしょう。
今回は、お店の方にお勧め料理を紹介してもらいます♪
(日本語メニューもございます)

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「山と海の珍味盛り合わせ(大)」NT$1,980(日本円にしておよそ7,720円)
お店の看板料理の1つで、1920年代~1950年代におもてなし料理として出されていた古典的な調理法を元に
現代風にアレンジしたものを提供されています。
豚の心臓と朝鮮人参の煮物、豚足のハム、豚の肝のミンチの包み揚げ、サトウキビで燻製した鶏肉
40日熟成の皮蛋(ピータン)入り塩漬け卵黄のイカ巻き、アワビの煮物等
台湾の先住民が使用するスパイス”達那”が隠し味に利いていたり
1つ1つがとても手間暇のかかる工程の調理法なため、普段はなかなか食べられない貴重な料理の数々です。
大サイズは、6~8名ぐらいで取り分けれる大きさとなり、中サイズ2~5名分もあります。
台湾の古典的な食文化を知るには良い一皿だと思います♪

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「有機野菜蒸し」NT$980(日本円にしておよそ3,820円)
色鮮やかな有機栽培の蒸した野菜たち
(蕪、黄ズッキーニ、人参、カリフラワー、ヤングコーン、紫芋、えんどう豆等)
食感も良く、野菜本来の旨味が広がる味わいです♪

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有機栽培の蒸し野菜に、食用花を忍ばせイタリアのオリーブオイルとローズソルトをお好みでかけていただきます。
希少価値の高い食用薔薇は、香り高く、食感がシャキシャキと面白く、美味しいです♪

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「しらすと天然海藻のチヂミ」NT$680(日本円にしておよそ2,650円)
胡瓜の飾り切りの美しさも然ることながら
色鮮やかな生海苔としらすが贅沢に用いたパリパリ食感の生地で焼き上げた高級チヂミ。
藻塩でいただくと、また磯の風味が増し、美味しいです♪

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「自家製台湾漬物」
甘酢漬けの紅白の蕪、箸休めに丁度良いお味です♪

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「新鮮魚の蒸料理」(時価)
大きな甘鯛を用いた蒸し料理で
パイナップルと冬瓜のソースをベースに破布子(はぶし)の黒豆醤油漬け、葱油、豆豉、大蒜などを使用した蒸し物。
香菜の香りが良く、甘鯛のふんわりとした食感と旨味が凝縮された上品な甘味が楽しめます♪

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「焼きビーフン」NT$580(日本円にしておよそ2,270円)
米100%のビーフンに自家製の乾燥海老や椎茸、澎湖(ポンフー)の乾燥イカ、季節の野菜等を具在に用いています。
乾燥していることで旨味が凝縮されていることもあり、風味豊かな高級ビーフンです♪

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「高粱酒(白酒)」
20年物の高粱酒(白酒)を用意してくださいました!
良質の粱を使用し、800年間受け継がれてきた伝統的な技で発酵、長期熟成させた高粱酒(白酒)。
豊かな香りとその濃厚な味わい、そして喉が熱くなるほどのアルコール度数。
頬が赤らむのを感じながらチビチビと味わい、食事を楽しみます♪

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「塩卵の四宝スープ」NT$1,480(日本円にしておよそ5,770円)
1920年代
の台南寶美樓で親しまれたスープで
澎湖(ポンフー)の乾燥タコ、北海道産の乾燥貝柱、豚ホルモン、軟骨を4つの宝として煮込んだもの。
調味料を使用せず素材の味わいを引き出し、塩漬けの卵で整えたまろやかな味わいを楽しむスープです。
日本の食材をも使用してくれているところが嬉しいですね♪

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「塩卵 卵黄」
四宝スープに入れる鴨の卵の卵黄を塩漬けにしたもの。
こちらを、調味料代わりにスープの中に潰しながら入れて混ぜ合わせいただきます♪

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 澄んだスープは、卵黄が入った瞬間にタンパク質が反応し、黄身がかった白色に染まりまろやかになりました♪

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それぞれの素材が出汁となり、純粋な味わいを楽しむ古典的なスープです♪

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「小豆のおやき」NT$280(日本円にしておよそ1,100円)
台南の伝統料理の1つで、もち米に小豆を混ぜて揚げたもの。飴細工の飾りが華やかな、もちもち食感で甘さ控え目のデザートです。
台湾のグルメといえば、夜市や小吃(簡単な一品料理)等が印象にありますが
このような台湾の食文化の歴史を語る古典的な料理も継承し続けていかなければいけません。
山海樓さんは、台湾本来の風土や生物、飲食の歴史、文化を大切にされ
古来のレシピに現代アレンジをプラスされ進化する台湾料理を目指されています。
歴史ある建物のモダンな空間で、ゆったりと食事を楽しみながら、台湾古来の食文化を学んでみるのも良いでしょう♪

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山海樓(サンハイロウ)
台北市中山北路2段11巷16號 TEL:02-2581-5760
営業時間:11:30~14:00 17:30~22:00
https://www.facebook.com/vintagetaiwancuisine

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