琵琶湖畔に佇むワンコファーストの温泉リゾート「びわ湖松の浦別邸」は、静かにブルースカイのが訪れ、空は鮮やかな群青色へと移り変わり、お宿も明かりを灯し、夜を迎える準備が整います。
夕食は、館内ダイニング「蒲生野/GAMOUNO」にて、近江牛や旬の厳選食材を活かした、総料理長・大平和正氏監修の料理をいただけます。時間は、18:00〜、18:45〜、19:15〜の中から選べます。
ダイニングは、愛犬と一緒に過ごせるように、各テーブルに愛犬専用椅子を用意し、楽しいひとときを過ごせます。
オプションメニューの「ワンビュッフェ」(※別途料金)は、10種類もの中から、好きなものを好きなだけいただけるブッフェタイル。特別に用意された人気メニュー料理長特選近江牛炭火ローストや、近江牛のしゃぶしゃぶ、ヘルシーな鹿もも肉のヴァプール、大山産ハーブチキンのささみ、季節の白身魚の高温燻製など各種取り揃えられ、愛犬にも特別なディナーを提供。
飲み物は、セレクトしたワインをはじめ、地酒、焼酎、ソフトドリンクなどを用意。
ダイニングホールの他にプライベートな空間として個室の用意もあり、個室料金は、個室5,500円(税込)/半個室料金3,300円(税込)です。
私たちは角の半個室で、大きな窓からライトアップされたお庭を眺めながら、ゆったりと食事を楽しめます。
結婚記念日旅行ということで、嬉しいことに、お宿からお祝いのスパークリングワインのサービスがありました。お心遣いありがとうございます。
夫婦仲良く、13周年を祝して、「これからもよろしく」と乾杯。
何よりも、愛犬ショコラと一緒に過ごせるワンコ旅が私たちの一番の癒しです。
総料理長・大平和正氏監修の丹精込めたお品書き
遊び心「のれそれの出汁」、「菜種と車海老の松の実和え うすい豆」
高知県土佐の海産珍味で”水の妖精”と謳われる穴子の稚魚”のれそれ”を料理長自慢のお出汁で。透き通るような”のれそれ”は、つるんとした食感で喉越し良く、噛むとほんのりと甘みを感じ、生姜のアクセントが利いていて、味わい深いお出汁です。
鮮やかなグリーンのうすい豆は、カラッと揚げて外サクッと中もっちり食感。菜種は旨煮で炊いた車海老と香ばしい松の実で和えた優しいお味。
お部屋で先に晩御飯を済ませたショコラも、良い香りの料理たちにソワソワしていますが、お利口に待ってくれるので本当に助かります。御馳走にショコラも大好きな車海老を少しだけお裾分け。
「寒鰆香味焼き〜バルサミコ酢〜」
鮮やかな金の器に盛られた寒鰆の香味焼きは香ばしく、お好みでレモンを絞り、バルサミコ酢ソースを添えて味変しながらいただきます。
「近江鴨とパニプリ」、「柔らか柚子豆腐」、「蟹とコシヒカリ」
インドの定番のおやつ”パニプリ”を用いたフィンガーフードには、スパイスを利かせた近江鴨を忍ばせて。もっちりと粘りのある柚子豆腐にはネギ味噌のアクセントを。蟹身とコシヒカリを海苔で巻いてカラッと揚げた天麩羅には、紅塩を添えて。
「蓮根饅頭を白味噌仕立てで〜木の芽の風味と共に〜」
椀ものは、枕崎産の鰹節と利尻産の昆布でしっかりととった出汁に、地元の九重商店の白味噌を用いた白味噌仕立てで、滑らかな食感の蒸した蓮根饅頭と木の芽の香りで春の訪れを感じさせるほっこりとした一品。
御食事に合わせて炊き上がりを調整されており、火を付けてから、30分で炊き上がる土釜ご飯。
海神との出会い
「春鯛と田中さんの柔らか豆腐」
とろける地元産のお豆腐と弾力のある春鯛の組み合わせには、山菜のこごみを添えて、早くも春の訪れを感じます。
ワイングラスで提供される海鮮サラダは、イカと帆立、鳥貝を爽やかな柚子胡椒のジュレを纏わせて、サッと混ぜ合わせてサラダ仕立てでさっぱりといただきます。
近江の伝統「認証近江牛炭火焼き 筍の旨味焼き」
日本三大和牛の認証を受ける近江牛のステーキ。その中でも最高A5ランクの厳選ロースを炭火で香ばしく焼き上げ、シャリアピンソースと共に。旨煮に炊き上げ焼いた筍には煮汁を添え、平茸とヤングコーン、木の芽の風味と共に楽しみます。
湖と大地の融合「近江蕪と甘鯛の融合 おかき揚げ」
甘鯛を近江蕪と蒸し、滋賀県産・坂本菊を使った餡をかけ、山葵を添えた一品。おかき揚げは、梅肉と噌醤を合わせた醤油と共に。
「高島産こしひかり」
蒸し時間を終え、艶々の土釜ご飯が炊き上がりました。
料理長おすすめの高島産コシヒカリを使用した炊き立て土釜ご飯に、赤出汁としば漬けと柚子大根の香の物。
そして、ご飯のお供に、5種類(ちりめん山椒/山椒昆布/とろろ芋/いくらの醤油漬け/和牛と牛蒡の時雨煮)の小鉢が添えられ、ついつい箸がすすみます。土釜ご飯はおかわり可能です。
「蕎麦」
お品書きには含まれていないのですが、〆に、わんこそばのように、小盛りの蕎麦を1〜5の量で無料サービスとのこと。私はすでに満腹でしたが、主人は2の量をいただき、つるりと平らげておりました。
エピローグ「旬の果物とクレームブリュレ」、「県内羽二重使用・苺大福」
滑らかな食感のクレームブリュレと、柔らかな羽二重の口溶けを楽しむ苺大福に、葡萄、オレンジ、メロンを添えて。
食後に温かいお茶をいただく頃には、すべてのお客様がお部屋に戻られたようで、ホールや厨房スタッフがテキパキと後片付けをしている姿が伺えました。そんな中でも、最後の客である私たちが席を立つと、一旦手を休め、丁寧にお見送りしてくださいました。本当に最初から最後までとても気持ちの良い接客が受けられます。
お部屋へ戻る前に、食事の間ずっと椅子の上でお利口にしていてくれたショコラをドッグランへ。22時までは明かりが灯されており、助かります。心地良い満腹感に包まれながら部屋へ戻り、ベッドに横たわり、窓の外に広がる夜景をぼんやりと眺めて一休憩。お腹も落ち着いた頃に、月夜の下で湖面がほのかに光る風景を眼下に、今一度、露天風呂温泉へ。ゆったりと湯に浸かりながら、この日を振り返り、ただただこの静かな時を楽しむ贅沢を噛み締め、深い眠りへと就きました。お次は-蒲生野朝食編-です。
びわ湖松の浦別邸
住所:〒520-0513 滋賀県大津市荒川711-1
TEL:077-592-2727
全室:ワンコ同伴OK・温泉露天風呂付き
https://www.matsunoura.com/