パタン旧王宮を巡る世界遺産「ダルバール広場」で異国の世界へトリップ!

ネパールの首都カトマンドゥの南に位置するパタンは、カトマンドゥ盆地にマッラ3王国があった時代に首都として栄えた古都となり、ネワール族の文化と芸術を継承する「美の都」として知られています。世界遺産に登録されたパタンの「ダルバール広場(Durbar Square)」には、旧王宮や様々な寺院が建ち並び、広場は地元ネパール人の憩いの場として賑わいます。古都パタンの歴史に触れながら、異国情緒溢れる空間にトリップしてみましょう!

ガイドのマハラジャン ナレス (Maharjan Naresh)さんの案内の下、ダルバール広場(Durbar Square)を視察!ダルバール広場は、カトマンドゥ・パタン・バクタプールと3つの旧王宮があり、観光客はそれぞれに入場料が課せられます。2017年9月現在の入場料は、1,000ルピー(日本円にして約1,070円)※2017年9月現在のレート(1ルピー=1.07円)となり、「パタン博物館(Patan Museum)」の入場料とセットとなります。チケットは7日間有効となるため、入場ゲートで提示すればいつでも入れます♪

今回のネパール視察ツアーをネパールの民間放送で取材してくださるテレビ局のカメラマンのグンラジュ・シャカ(Gunaraj Shakya)さんも同行され、我々の視察の様子をカメラにおさめてくれています!

2015年4月25日にネパール全土を襲ったマグニチュード7.8の大地震により、多くの人命を奪ったばかりでなく、数多くの歴史的建造物を破壊。こちらのダルバール広場では、その中でも「ジャガナラヤン寺院(Jagannarayan Mandir)」と「ハリ・シャンカール寺院(Hari Shankar Mandir)」が最も大きな被害であったと聞いていますが、修復作業が進んでおり、元の姿を取り戻そうとしています!

タレジュの鐘(Taleju Bell)」は、1736年にマッラ朝ビシュヌ王の命に依り建てられた大鐘となり、時を告げるための鐘としてではなく、当時、嘆願者が王に不平を訴えかけるために警鐘したのだと言われています。この鐘には裏話があり、先程から登場している民間放送カメラマンのシャカ(Gunaraj Shakya)さんのご先祖様がお造りになったとのこと!震災の被害を受けること無く勇ましく残るその鐘の姿に、シャカ族の驚くべきご活躍ぶりを目の当たりに致しました!

クリシュナ寺院(Krishna Mandir)」(写真手前)と「ハリ・シャンカール寺院(Hari Shankar Mandir)」(写真奥)には、足場が組まれ復旧作業の様子が伺えます!

王宮の一部であった「マニ・ケシャブ・ナラヤン・チョーク」を改装し、1997年に「パタン博物館(Patan Museum)」として開館!

博物館への入り口は「ゴールデン・ゲート(Golden Gate)」と呼ばれております!細かく彫られた金箔のゲートウェイは1734年に造られ、Shiva、Parvati、Ganesh、Kumar(戦争の神であるSkandaの化身)の黄金のペディメントがあり、その細やかな細工に表情豊かな神々の御姿が伺えます!

赤煉瓦造りで美しい博物館は、青空が伺えるパティオ(中庭)を囲む形で建築されており、3階まで上がることが可能です。博物館内の展示物は、ヒンドゥー教や仏教の神像や彫刻、装飾品など宗教に纏わる豊富なコレクションを中心に数多く展示されています!

ビムセン寺院(Bhimsen Mandir)」は、大火の後1682年に再建されたという碑文が残っていますが、創建時期は不明とのこと。ビムセンとは、またの名をビマ(ビェーマ)といい、叙事詩「マハーバーラタ」に出てくる英雄を指します。現在では職人や商人の神として祀られている寺院です!あまりに見事な木彫り細工に、首と肩がバキバキに痛くなるほどに天を拝み続けてしまいました!

パタンに古くから暮らすネワール族は、彫刻や絵画などの芸術に秀でており、工芸の町としても知られています。街の至る所にその技術を継承した人たちの姿が伺え、こちらの「Arjun Art Gallery」のオーナーも展示されている絵画を手掛ける画家。ヒマラヤ山脈を望む大自然やパタンの街並みを描く鮮やかな画を見せて頂きました!

観光地には欠かせない売り子。ネックレスやブレスレットなどの装飾アクセサリーやピンバッチ、笛などの楽器を売りに来る売り子の存在がかなり厄介です。パタンのダルバール広場の売り子が一番粘り強く、何度断っても30分ほど後を付いてきました。彼女たちも生活がかかっていることとは思いますが、巧みに日本語単語を覚え、「ヤスイヨー」、「タカクナイネー」、「センエン、センエン」と押し売り状態が延々と続くため、少々疲れてしまいます。本当に気に入ったものであれば、購入しても構いませんが、一度購入してしまうと、後から後から別の売り子が「ワ・タ・シノモカッテー」と後を耐えない状態に陥るため、充分に気を付けましょう!

ダルバール広場から北へ上がり、少し離れた場所にある「ゴールデン・テンプル(Golden Temple)」へ向かいます!

ゴールデン・テンプル(Golden Temple)」の入口はこちらから。

其の名の如く金に覆われた寺院の名称「ゴールデン・テンプル(Golden Temple)」とは通称で、正式名称は「ヒラニャ・ヴァルナ・マハヴィハール(Hiranya Varna Mahavihar)」となります。バスカル・バルマ王によって建てられたとされ、建立時期は12世紀とされていますが、現在の建物は1409年に建てられたものとなります。寺院を囲む回廊にはパティオ(中庭)があり、仏像を安置する小さな祠堂が設置されており、その後方が本堂となります。寺院内は宗教上、革製品の持ち込みが禁止されており、革靴の方は入口で用意された履物に履き替えが必要です!

中庭には、大きな亀がのそのそと徘徊しておりますが、この亀は寺院の守り神として大切にされており、お目にかかれた方はラッキーなんだとか!写真におさめる方も多く、観光客の人気の的となっております♪

お供えの灯火を購入し、ツアーメンバー全員で参拝させていただきます!

礼拝の仕方を教わり、ネパールの旅路での平安をお祈りさていただきました!

慈悲深きお顔立ちの御本尊に御挨拶。

回廊は摩尼車に囲まれております。摩尼車を時計回りで手で回し、クルクルと回転させた数だけ御経を唱えるのと同じ功徳があるとされているとのことで、これも皆で一周回り、御経を唱えさせていただきました!

寺院の主任司祭は、12歳未満の若い男の子が担っており、30日間お仕えした後は別の若い男の子が引き継ぎます!

マッラ王朝の最盛期に当たる16世紀~18世紀にかけて造られた歴史あるパタンのダルバール広場を背景に、皆で手を合わせてナマステ(नमस्ते)!(こんにちは!)

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