2015年10月にオープンしたばかりのフランス料理店「Toh-A’桌藏」。
オーナーシェフである香港人の布秋榮(William Bu)通称:阿布(Abu)は、
20年以上もの月日を過ごし、住み慣れた台湾にて自身のフランス料理店をオープン致します。
場所は「国立台湾大学(National Taiwan University)國立臺灣大學」付近となり、
最寄り駅はMRTの文湖線「科技大樓站」となりますが、
そこからでもタクシーが必要な距離となりますので、最初からタクシーで出向くことをお勧めします。
目印は、日本の寺院や和室に多く用いられる丸窓のような門構えです♪
「Toh-A’桌藏」は「テーブル」を意味します。
瓦を敷き詰め、その上を石畳が走り、奥には野点傘の姿があり、どことなく和の風情を感じさせるアプローチ。
錆びた鉄の扉の向こうが入口です♪
日本の禅スタイルに惚れ込んだAbuオーナーは、
設計デザインに黃慶洲、フラワーアレンジメントアーティストの朱永安、新鋭芸術家の汪柏成、
銅鑼の達人である吳宗霖とそれぞれの分野のエキスパートを迎え入れ、
民家を禅スタイルのレストランに大幅にリノベーションしています♪
店内は、入口左手が厨房となり、右手がテーブル席をなります。
シックな色合いを基調としたクールでモダンなデザインで、
紅い吊るし飾りのコントラストがアクセントとなり、ムード溢れる落ち着いた雰囲気を放ちます♪
この日は、台湾人の友人夫妻で、デンマークの首都コペンハーゲンで創立された
ジュエリーブランドの「PANDORA(パンドラ)」オーナーの陳昱龍(Lawrence Chen)と
奥様のDaniella Huang、
そして、日本語が話せる友人夫妻を紹介してくださり、
「Sun Pao Tsun Construction Co.,Ltd.(勝堡村集團)」の副社長を務める王德賢(Mark T.H.Wang)と
奥様の裕美(Yumi Wei Wei Cho)を紹介してくれ、
3カップルの6名で楽しいパーティナイトの始まりです♪
陳昱龍(Lawrence Chen)と奥様のDaniella Huangとは、
Facebookを通じて知り合い、日本の京都にご両親を連れて旅行する際のレストラン情報で、
相談に乗ってあげたことをキッカケに仲良くなりました。
親日家で日本の食文化が大好きな御2人で、お寿司と天ぷら、鰻が大好きだそうです。
台北でも日本食をいただけるレストランは増えておりますが、
京都で紹介したレストランをご両親も含め大変喜んでくれたようで安心しました。
2人のお子様がいて、母であり、妻であり、そして会社を守るマネージャーでもあり、
とても美しいDaniellaに「Lawrenceの何処が好き?」と伺うと「両親想いのところ♪」と可愛く答えてくれました!
Lawrenceには「素敵なスイートハニーを大切に♪」と伝えておきました♪
メニューは、内輪の両面に描かれており、粋な面白い演出です!
こちらのディナーは、3300TWD(日本円:約11,880円)のワンコースとなります。
(※上記価格に10%のサービス料がかかります)
さらに、一人ひとりの卓上には、
「料理が美味しく見える」LEDスポットライトを設置されており、素晴らしい演出です♪
「グァバ茶」
食事の糖分吸収を抑える効果があるといわれるグァバ茶は、
ポリフェノールがたっぷり含まれており、
ビタミンCやA、ミネラルなどの栄養成分が豊富に含まれている健康茶を食前にいただきます♪
ソムリエの陳衛(Webb)が持込ワインのサーヴを担当してくれます。
台湾では、基本的にレストランにアルコール飲料を持込むことは、当たり前のようなことだと伺ったことがあります。
もちろん、ある一定のクラス以上のレストランは持込料がかかりますが、
持込料自体が大変お安く利用しやすいと聞いています。
今回は、ワインとウイスキー愛好家の御2人の紳士が素晴らしいボトルを用意してくれました♪(謝謝♪)
「Domaine Antonin Guyon 2007 Corton Charlemagne ドメーヌ・アントナン・ギュイヨン 2007/コルトン・シャルルマーニュ」
フランス・ブルゴーニュ シャルドネ100%
フランスはブルゴーニュのドメーヌ「Antonin Guyon(アントナン・ギュイヨン)」は、
ブルゴーニュの最も権威あるワイナリーの1つです。
粘土と石灰岩の土壌で生まれ、樹齢35年、シャルドネ100%で、
オーク樽(50%新樽)とボトルで18ヶ月熟成させた白ワインです♪
見事に鮮やかな金に輝く緑色を帯び、ライムやアカシア、蜂蜜の香り、
非常に純粋なミネラルを持ち、複雑味に溢れ、この上なくエレガントな仕上がりです♪(讃♪)
王德賢(Mark T.H.Wang)は、日本の大学に在籍されていたため、日本語が達者です。
建設業の会社を営むMarkにとって、
現在台湾の建設ラッシュで、お忙しい日々を過ごされていることと思います。
そんなMarkは多趣味でもあり、ワインやウイスキーの愛好家だけに留まらず、
車や時計といった素敵な趣味もお持ちで、車好きな旦那様と話が盛り上がっておりました♪
Markの奥様の裕美さんはご結婚されて11年で、既に3人のお子様をお持ちの母とのこと!(驚)
紛れも無い美魔女で、ご結婚されるまでは、
台湾の「電通(Dentsu)」にお勤めのバリバリのキャリアウーマンだったのです♪
「自家製パン」
オーナーシェフAbuのお手製パンは、
香ばしい胡麻とニンニクと魚醤が利いたシートベーグルやマッシュポテト入の白パン、
香港スタイルの龍眼ソーセージパンなどの3種。
笹の葉をイメージした器にフランス産のバターを添えて。
「オーストラリア産の鮑 トリュフの香り」
スライスしたマッシュルームを添えた肉厚な鮑は、しっとりと柔らかく仕上げられており、
トリュフの香りが贅沢なビネガーソースでいただきます♪
LawrenceもMarkもスマートにサーブしてくれる姿が見られ、とっても紳士です♪
「Domaine Gros Frere et Soeur Clos Voguent Musigny(ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール/クロ・ヴージョ・ミュジニィ)」
フランス・ブルゴーニュ ピノ・ノワール100%
革新的で独創的なワイン造りで、ヴォーヌ・ロマネでの確固たる地位を築いた
「ジャン・グロ」の息子達にもその才能は受け継がれ、
長男ミッシェル、次男ベルナール、長女アンヌ・フランソワーズがそれぞれのドメーヌを持ち、魅力あるワインを造り続けています。
次男のベルナールは、子供に恵まれなかった叔父と叔母のドメーヌである
「ドメーヌ・グロF&S」を1980年より引き継ぎます。
ベルナールの造るワインは兄ミッシェルのエレガントさ重視とは対照的に、
とても生き生きとして力強く、パワーを感じるワインに仕上がっており、
エキゾチックなアロマとリッチで凝縮味溢れる味わいで、 複雑且つ深みのある余韻が長く続きます。
年間生産量が7,000~8,000本の大変貴重なワインです♪(讃♪)
「フォアグラと大根餅のサラダ添え」
もちもちの大根餅とフォアグラを合わせた面白い一品。
大根餅には、コクのあるフォアグラのソースを絡めてあり、甜麺醤の甘さもあり濃厚です。
「Toh-A’桌藏」の料理は、台湾の料理とフランス料理の技法をミックスさせたフュージョン料理となります♪
茶漉しを用いて注いだ濃厚なスープの上に、
仕上げにトリュフをかけて完成させるスープ「松露豆腐雞肉湯」。
スープは2種類の中から選べるため、わたしはこちらを選択しました♪
「松露豆腐雞肉湯(チキンと豆腐のスープ トリュフを添えて)」
トリュフの香りが立ち込めるチキンからとれる出汁を用いた濃厚なスープ。
下には豆腐のロワイヤルが忍ばされており、まろやかな味わい♪
「龍蝦海鮮湯.擔仔麵(ロブスターのビスク 魚介の担仔麺)」
担仔麺(タンツーメン)は、もともとは台湾南部の街の台南名物ですが、
今では台湾全土で愛されている台湾の小吃です。
旦那様はもう一方のこちらのスープを選択。
海老から出汁を取ったスープに肉そぼろをかけて出されるのが特徴の担仔麺。
こちらも贅沢にロブスターから濃厚な出汁を取り、ビスク風スープに仕上げたリッチな味わい♪
ワインをデキャンタし、赤ワインの準備に取り掛かるWebb♪
「Domaine du Pegau Chateauneuf du Pape Cuvee Laurence ドメーヌ・デュ・ペゴー/シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・ローレンス」
フランス・ローヌ グルナッシュ80%、シラー6%、ムールヴェードル4%、その他10%
シャトーヌフ・デュ・パプは、南フランスにあるオレンジとアヴィニョンの間の歴史的な村、涼しい風の吹くローヌ渓谷にあります。
過去5度のリリースされたワインに対して、全てロバート・パーカーが100点満点を付けたとされる希少なワイン!
レゼルヴと同じ醸造法ですが、レゼルヴが2年熟成に対してローレンスは4年の長期熟成キュヴェで、
生産量も極めて少なく6,000本しか生産されないため、幻のワインと言わしめる程の希少性があります!
漫画「神の雫」にも第三の使徒として登場しています!
ガーネットと赤煉瓦のような色合いで、独特なアロマが次から次へと溢れ出し、フルボディで豊潤、
果実味の力強さがあり、濃厚で素晴らしい仕上がりのワインです!(讃!)
「馬頭魚佐吻仔魚海鮮湯(マトウダイのソテー シラスのソース)」
馬頭鯛(マトウダイ)のソテーにエスプーマ。
魚介から取れる出汁のソースであっさりといただきます。
シラスをたっぷりと入れた魚介のソースは海の幸の旨味が凝縮されています♪
お口直しはまるでバンコクのアジアベストレストラン50のトップに輝いた「Gaggan(ガガン)」のデザートのように、
ドライアイスを用いた美しい演出で、一斉に撮影タイムで盛り上がります♪
「プラムのソルベ」
ドライアイスの演出で一気に場を盛り上げるお口直しは、竹筒に入った爽やかなプラムのソルベです。
まるで「かぐや姫」の誕生シーンのようで美しい光景です♪
「チキンの海老とほうれん草ロール」
メーンディッシュは4種の中から選ぶため、わたしはチキンを選択。
海老とほうれん草を巻いたチキンはとても柔らかくプリプリの食感です。
マッシュポテトの上に添えられたソースは、醤油と大豆のソースでクリーミィーでまろやかな仕上がり♪
「アメリカ産リブアイ・ステーキ」
旦那様はリブアイを選択。
アメリカ産のリブアイ・ステーキは、脂身が多いためジューシーで、
添えられたマッシュポテトと醤油ソースでいただきます♪
台湾スタイル乾杯!
台湾スタイルで「乾杯!」と言ったら基本は「一気」だそうです!(驚)
台湾の方は、1人で飲むより皆で楽しく飲めるよう、食事中に何度も「乾杯!」します!
どれだけ強いお酒でも「一気?」と思われた方、安心してください!
「一気」しましたよ(笑)
そのほとんどがジョークでですので「台湾スタイルの乾杯をしよう!」と言えば盛り上がること間違いなしです!
しかし、この「KAVALAN」に関してはじっくりと味わうことをお勧めします。
深まる秋を思わせる輝かしい黄金色、
メロンやマンゴーなどのフルーツとバニラ・キャラメルファッジの甘い香りが立ち込め、
ワインの特徴である豊かな香りが融合して絶妙なバランスを保ち、
フルーツ感とオークの見事な調和を見せています。
アーモンドやブラックチョコレート、タフィー、ハニーとマンゴーの旨味が舌を楽しませ、
モルトウイスキーの豊かな味わいとさわやかな余韻を楽しめる素晴らしいウイスキーです♪(讃♪)
「さつま芋 苺のチュイル」
プティサイズのさつま芋のデザートに苺のチュイルと白クラゲを添えて。
甘み優しいさつま芋に苺の酸味と香りが寄り添います♪
〆のデザートはふわふわに仕上がったスフレを取り分けてくださいます♪
「スフレ バニラアイス」
ふわふわで口溶け滑らかな食感のスフレに濃厚なバニラアイスを添えていただきます♪
最後に皆で記念撮影!
よく食べ、よく笑い、よく乾杯しました!(笑)
陳昱龍(Lawrence Chen)、Daniella Huang、
王德賢(Mark T.H.Wang)、裕美(Yumi Wei Wei Cho)
非常感謝!
Toh-A’桌藏
住所:台北市大安區和平東路二段76巷23弄9號
TEL:+886 2 2377 0952
営業時間:ランチ12:00~14:30、ディナー17:30~21:30