格式高く、重厚感溢れる印象を放ちながら、
そこはまるで「旅先の我が家」と思えてしまうほどの、一流のサービスでありながら、心温まるおもてなしが嬉しい
「The Sherwood Taipei(ザ・シャーウッド台北)台北西華飯店」は、
バラエティに富んだレストランを設けており、
メーンダイニングとして2階に用意された中華レストラン「怡園(Yi Yuan)」は、
広東料理の基本を元に、新たに中華料理と西洋料理の素晴らしさを融合させた中洋折衷料理を提供しています。
アメリカのブュシュ元大統領と英国のサッチャ-元首相も訪れており、その味を絶賛されています!
御2人に提供されたオリジナルメニューは殿堂入りとなり、今でもこちらで大人気のメニューとなっています。
今回は、「サッチャー夫人メニュー」のコースを中心にお勧め料理を楽しみたいと思います♪
「怡園(Yi Yuan)」には、広々としたメーンダイニングのホールと4つの個室が用意され、
少人数または団体でも利用が可能です。
正統派の北京ダックや、最高級の広東式海鮮料理、本格派の広東式飲茶、各種煮込みスープ等が揃います。
宮廷スタイルと現代スタイルを見事に融合させ、中華料理を西洋風にいただけるよう工夫されており、
海外からのゲストにも大変人気のあるレストランです♪
メーンダイニング
10名対応の個室
少人数対応の個室
個室は、各種4部屋用意されており、
ご家族や親族との食事会や、フォーマルな会食、またはビジネスでの商談などにも利用できます。
今回は、こちらの個室で英国のサッチャ-元首相がお越しの際に、
サッチャ-元首相のために考案したオリジナルメニューをPublic Relations Assistant Managerと
Head Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)に紹介していただきながらいただきます!
今回もわたし達は、Head Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)にも
「器と旅するシリーズ」の働きかけを紹介し、
日本より持参した「釋永岳」の新作を含む6皿を見せ、
「怡園(Yi Yuan)」の料理とコラボレーションしていただくことにしました!(非常感謝!)
Head Chefがつくり出す高鋼輝(Ko Kang Fei)の料理は、
今までいただいた広東料理の中で最も上品な味わいで大変美味しく、
盛り付けも繊細で美しく、器とのコラボもとても素敵な仕上がりとなっておりました♪
Head Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)は54歳の香港人で、シャーウッド台北にいらして既に20年になるそうですが、
台湾の豊かさを感じる生活はとても気に入っていらっしゃるそうです。
香港のレストランやホテルでの経験があり、飲茶料理本の出版もされています。
そのため、こちらでは本場の広東料理を味わうことができます。
Head Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)の「高」は「Gāo(ガオ)」と発音するため、ガオさんと呼ばれています。
温かく親しみのある優しいそのお人柄から、
スタッフからゲストまで多くの方に親しまれているようです♪
「サッチャー夫人メニュー(Lady Thatcher Set Menu)柴契爾套餐」
3000TWD+10%(日本円:約10,800円)
こちらは1992年と1996年にご滞在された英国のサッチャ-元首相へお贈りするために特別に考案されたメニューで、
西洋人のサッチャ-元首相が食べやすいように肉の骨などにも気を遣い調理されたものとなります。
Head Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)のつくり出す料理は、繊細で上品味わいが特徴で、
サッチャー夫人も大変喜ばれたそうです♪
「子豚丸焼きとカリカリ鳥の盛り合わせ(Combination of Suckling Pig and Crispy Chicken)乳豬拼脆皮雞」
✕
「釋永岳 黒釉台皿(28cm)」
鶏皮の内側に片栗粉をまぶしてから、風味豊かなイカのすり身を塗り、パン粉を付けてから、
高温で鶏の皮面から揚げたものは、
鶏皮のクリスピーな食感はカリカリと音が心地良く、イカのふわふわ食感との共演です!
香ばしく焼き上げた子豚は、皮面の食感と脂質のコラーゲン質をたっぷりと、
真ん中の中華クラゲは、コリコリとした食感を楽しみながらの前菜3種の盛り合わせです♪
「パイナップル酢豚(Sweet and Sour Pork with Fresh Pineapple)鳳梨咕咾肉」
✕
「釋永岳 黒釉リバーシブル(28cm)」
黒釉の器に対してフレッシュで色鮮やかなパイナップルをスライスし、盛り付けの台皿にすることで、
色合いのコントラストを保ち、見た目の華やかさを演出しつつも、
爽やかなパイナップルの香りがプラスされ、より美味しい酢豚に!
柔らかく揚げられた豚肉とピーマン、赤唐辛子、葱、そしてパイナップルの果肉を赤酢を用いて、
コクのある程好い甘酸っぱさのソースに絡めて仕上げています。
サッチャー夫人も上品な甘酸っぱさを感じるこちらの酢豚を大変お気に召されていたようです。
酢豚の酸味が苦手な旦那様が美味しい!と珍しく酢豚を食べていました!
わたしは酢豚が大好物なので、とても嬉しかったです♪
「伊勢海老のキヌガサダケ巻き(Stewed Half Lobster Wrapped with Bamboo Pith)竹笙龍蝦札」
✕
「釋永岳 áge(アージュ)薄鉢」
伊勢海老の身と筍、椎茸、人参をキヌガサダケで包み、蒸した後、
蟹身と豚のテールランプと金華ハムと鶏を8時間煮込んで作るベースの出汁を合わせ、
卵白をといて餡にしたものを掛けていただきます。
身厚なプリッと弾ける伊勢海老の食感と甘味に、
筍、椎茸、人参の食感が良いアクセントになり、旨味たっぷりのまろやかな餡に良く合います♪
「蒸し魚(Steamed Fish Fillets with Ham and Mushrooms)玉樹麒麟魚」
椎茸、金華ハムに魚を重ねて蒸し、ソースをかけていただきます。
彩りに青梗菜を添えて。
プリプリッと弾力のある白身の歯応えと金華ハムと肉厚で柔らかい椎茸の旨味が楽しめます♪
「フカひれのタイ風スープ煮(Thai Style Braised Superior Shark’s Fin Soup in Clay Pot)泰式五羊翅」
タイ風というのは、タイのスパイスを用いて味付けしたとう意味ではなく、
上質のフカヒレを帆立の貝柱や海老と一緒に、
豚のテールランプと金華ハムと鶏を8時間煮込んだスープを用いて、
タイ粘土でつくられたクレイポット(土鍋)で煮込んでいるため、そのように名付けられています。
とろみのある餡ですが、ベースの出汁の旨味が引き立ち、美味しく味わえます♪
「アワビの重ね蒸し煮・オイスターソース風味
(Braised Sliced Abalone Layered with Seaweed and Squid Pasta in Oyster Sauce)千層鮮鮑片」
薄くスライスした鮑を老油に少し漬け、その鮑の上に海老のすり身を重ねたものを2枚つくり、
鮑を上下にし、その間に海苔を挟み込み蒸し、
同じく蒸したレタスを添えて、熱々のオイスターソースをかけていただきます。
柔らかく蒸された鮑は、ふわふわの海老と磯の香りが感じられ、
レタスの甘味が一緒に楽しめます♪
「果物とアイスクリーム(Fresh Fruits and Ice Cream)水果冰淇淋」
「シャーウッドデザート(Sherwood Dim Sum)西華美點」
✕
「釋永岳 áge(アージュ)32cm、薄杯」
呑みすぎる杯とする「薄杯」をバニラアイスの器に用いて「áge(アージュ)」ともコラボしてくださいました!
黒米を蒸した餅に餡を包み、ココナッツミルクのパウダーをまぶしたまんじゅう。
百合根とクコの実、赤棗、蓮の実を龍眼で煮込み、漢方ゼリーに仕上げています。
販売もされている人気のパイナップルケーキは、
台湾の南部で作られている少し酸味のある土パイナップルを用いたペーストが入っています。
食事半ばといったところで、
”名物GM”と称されるドイツ人のAchim V. Hake(アキム・フォン・ヘイク)が同席してくださいました!
ホテルの歴史やHead Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)の功績などをお聞きしたり、
また、「Restaurant André レストラン・アンドレ」の江振誠(Andre Chiang)シェフが若かりし頃に、
シャーウッド台北の2階にあったフレンチレストランにいらした当時の思い出話が飛び出したり、
さらに、2014年4月には、中華料理の巨匠である脇屋友詞(Yuji Wakiya)シェフが来台され、
Head Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)との創作料理を発表し、親睦を深められ、
その時期には脇屋シェフのオリジナルメニューも存在したという日台交流の話なども交え、
シャーウッド台北の新たな魅力をより深く知る良い機会となりました♪
Head Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)のスペシャリテともいえる
「佛跳牆(ぶっちょうしょう)」、通称「ぶっとびスープ」が完成した模様です!!
ガオシェフ自ら取り分けてくださいます♪
「頂級花膠鮑魚佛跳牆(通称:ぶっとびスープ)
(Premium Double-boiled Chicken Soup with Abalone, Sea Cucumber, Fish Maws and Dried Scallops)」(6名分)
※1人前もあります。
こちらは2015年12月1日~2016年2月5日まで新年の特別メニューとしてテイクアウトも用意され、
中華圏の新年の御馳走としても大人気の「頂級花膠鮑魚(通称:ぶっとびスープ)」!
特上の鮑が丸ごと入り、その他にも花膠(魚の浮袋)や干し鮑の戻し、干しナマコ、アキレス腱、貝柱、干し椎茸、
鶏肉、塩漬けうずらの卵、金華ハム、クコの実等、
およそ10種類の高級食材がふんだんに使用されており、何とも豪華なスープです!
具材の素晴らしさもありますが、
何と言っても、この琥珀色に輝く澄みきったスープのあまりの美しさとその香りに、
思わず身を乗り出してしまったほどです!(笑)
スープで8時間煮込まれ、その後こちらの土鍋に入れて具材と合わせてから2時間煮込まれるそうです。
「佛跳牆(通称:ぶっとびスープ)」とは、
乾物を主体とする様々な高級食材を数日掛けて調理する福建料理の伝統的な高級スープです。
「佛跳牆(ファッチューチョン)」は、「佛」は僧侶、「跳」は跳ぶ、「牆」は壁や塀という意味を持ちます。
その名前は「あまりの美味しそうな香りに修行僧ですらお寺の塀を飛び越えて来る」ということから由来されているのだとか!
かの人気グルメ漫画の「美味しんぼ」でも「究極のメニューのひとつ」として紹介されたことがあるほどです!
澄み渡るクリアなスープとは裏腹に、その滋味深き優しい味わいは身体にスッと馴染み、
一口含めば、まさに海の恵みを感じさせる旨味の宝庫!
厳選された素材だからこその深み溢れる旨味はもとより、
丹念に丹念に旨味を引き出し上品に仕上げたこの究極のスープは、
今まで頂いた「佛跳牆(通称:ぶっとびスープ)」とは比べ物になりません!
伺ってみると、Head Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)の「佛跳牆(通称:ぶっとびスープ)」は、
毎年開催されているコンテストで何度も優勝されており、
今年2016年も優勝されているとのこと!(Amazing!)
僧侶がぶっとぶと言うのも納得の味わいが此処にあり、珍しく、何度も何度もおかわりをいただいてしまいました♪
「広東風チャーハン(Fried rice with Cantonese style)廣東炒飯」
300TWD(日本円:約1,080円)
鶏肉を用いた広東風のパラパラ炒飯です。
あまり馴染みのない独特な香辛料を少し感じましたが、一体何だったのでしょう?
ボリューム満点ですので、シェアしていただくのも良いですね♪
「ポークリブのチリ風味(Deep Fried Pork Spare Ribs with Chili and Salt)椒鹽排骨」
120TWD(日本円:約430円)
ポークリブのチリ風味は小菜の1つで、こちらはMr.Achimのお気に入りの一品でもあるようです!
ピリッとスパイシーな味わいはビールのお供に最適です♪
「海老餃子(Steamed shrimp Dumplings)晶瑩鮮蝦餃」
130TWD 4個 (日本円:約470円)
海老餃子は、身厚な海老を厳選しており、
薄い皮の中に包み込まれ色鮮やかで、プリプリ食感と甘味が楽しめます♪
「上海小籠包(Shanghai Style Steamed pork Dumplings)」
300TWD 8個 (日本円:約1,080円)
蒸籠で運ばれてきた出来立て熱々の小籠包は、
折ひだを18、美しくつくり、皮は若干厚めでもっちり感が楽しめます!
小龍包の皮が破れない様に先端をお箸で優しく掴み、静かに持ち上げてレンゲに乗せましょう♪
もっちりとした皮の中から溢れ出るスープを一口すすり、そのままパクリと一口でいただきます!
もちもちの皮と柔らかな肉餡のハーモニーが絶妙で、スープが美味しいため、酢醤油も生姜も何も要りません!
是非そのまま何も付けずに味わい、本場の味を堪能してください!
こちらもMr.Achimのお気に入りの小籠包でもあり、
仲の良い「鼎泰豊(ディンタイフォン)」のオーナーと
「果たしてどちらが台北一の小籠包か!?」と何度も競い合ったこともあるそうです(笑)
オーダーを受けてから作られるため、少々お時間はかかりますが、最初にオーダーしておくと良いでしょう♪
「ピータンとチャーシューのパイ包み(Pitan and roast pork Pie)皮蛋叉燒酥」
120TWD 3個 (日本円:約430円)
食後の一品としていただいた飲茶点心です。
サクサクに焼かれたパイ生地の中には、甘さ控え目のチャーシュー餡がたっぷりと詰まっており、
サクサクしたパイの食感としっとり餡が楽しめます♪
Head Chefの高鋼輝(Ko Kang Fei)とスタッフの皆さんを囲んで記念撮影!(謝謝!)
サッチャー夫人メニューの上品な味わいといい、
極上の「頂級花膠鮑魚(通称:ぶっとびスープ)」といい、
すべて、ガオシェフがつくり出すベースの旨味が物語る
奥深き味わいの広東料理に大変満足させていただいたランチタイムとなりました!(好吃!)
次回は、どんな料理がいただけるか楽しみです♪
レイトチェックアウトをお願いしてあったので、
ランチを済ました後、一旦部屋に荷物を取りに行き、フロントでチェックアウトです♪
シャーウッド台北には、
日本人スタッフでGuest Relations Officerの横地真子(Shinko Yokochi)さんをはじめ、
日本語を話せるスタッフがいらっしゃるため、
言語に不安を抱える方でも安心のホテルステイが可能です!
また、心温まるおもてなしの気持ちと、5つ星ホテルの充実の設備で、
言語の壁すらも飛び越える程の魅力が随所に溢れていると感じ取れるシャーウッド台北は、
必ず再訪したいと思えるホテルでお勧めです!
さて、お世話になったシャーウッド台北にお別れを告げ、次なる目的地へと向かいましょう♪
怡園(Yi Yuan)(2階)
営業時間
昼食11:30~14:30、夕食18:00~22:00、香港式点心(休祝日のみ)10:30~14:30
予約TEL:(02)2718-1188
The Sherwood Taipei(ザ・シャーウッド台北)台北西華飯店
所在地:松山區民生東路三段111號
TEL:+886-2-2718-1188
http://www.sherwood.com.tw/