
ゴールデンウィークも終盤。初夏を思わせるやわらかな陽射しと、ゆっくり流れる空気に、連休の余韻を感じる頃。世界的にクラシックカーコレクターとしても名を馳せるアーティストであり、東京・日本橋でレストラン&バー「水戯庵 / SUIGIAN」を手がける木村英智さんが、東京から名古屋へ向かう途中、“中継地点”として我が家へ。

世界を跨ぎながら、東京と京都を行き来する慌ただしい日々の合間に、ほんの少し肩の力を抜ける場所として、我が家にやってきます。「ご飯を食べに行くよ」と、冗談混じりの言葉とともに、ふらりと立ち寄り、嵐のように去っていく木村さん。どうやら、毎回、私の手料理を楽しみにしてくれているとのこと。

今回は、私たちがジムでのトレーニングを始め、食生活を見直している期間中ということもあり、いつものようなワインに合わせる洋風のおもてなしではなく、身体にやさしい“和寄りの献立”をテーマに食卓を整えました。

そしてこの日は、七週間続けていた禁酒生活を少しだけお休みして解禁。久しぶりのシャンパーニュで乾杯し、ゆったりと流れる時間を楽しんでもらいながら、会話も自然と弾んでいきます。話題は、つい先日、世界遺産・法相宗大本山 薬師寺にて開催された木村さん主催の「CONCORSO D’ELEGANZA JAPAN / コンコルソ デレガンツァ ジャパン」での熱気あふれるひととき。クラシックカーへの情熱や、そこに集う人々との交流、日本文化と美意識を融合させた一大イベントの素晴らしさを、木村さん口からお聞きし、その場に居たかのような世界観が伝わってくるような夜でした。

【CONCORSO D’ELEGANZA JAPAN 2026】
【CONCORSO D’ELEGANZA JAPAN 2025 プロモーションビデオ】

「Charles Joubert Spécial Réserve Brut Champagne /
シャンパーニュ・シャルル・ジュベール・スペシャル・レゼルヴ・ブリュット」
1760年創業の長い歴史を受け継ぐ老舗シャンパーニュメゾンが手がける、伝統的な一本。エペルネー産ブドウを使用し、黒ブドウ比率を高めることで生まれる、奥行きのある豊かなコク。グラスに注げば、輝くような黄金色と、瓶内熟成によるきめ細やかな泡立ちが美しく広がります。熟したピノ種の力強い果実味に、ほどよい酸味と渋みが重なり、バランスよくまとまった味わいが印象的なシャンパーニュ。

「サーモンのローズ仕立てのマリネ」、「新玉の甘酢漬けとめかぶ」
季節の変わり目で体調を崩しやすい時期だからこそ、食事にも少し気を配って。サーモンのマリネでは、良質な脂質やたんぱく質をしっかり取り入れ、めかぶのネバネバ成分であるフコイダンや食物繊維を意識して。さらに、野菜中心の小鉢を添えることで、ビタミンやミネラルが自然と摂れるように。身体に負担をかけず、内側からゆっくり整えていくような献立を。

「ササミと新玉と胡瓜の豆苗サラダ」

「人参とセロリと林檎の豆サラダ」

「オクラとほうれん草のお浸し」、「インゲン豆の胡麻和え」

「和風おろしハンバーグ」、「舞茸とエリンギのバター醤油ソテー」

「釜揚げしらすとつや姫玄米」

「GLENMORANGIE / グレンモーレンジィ オリジナル(12年)」

食後には、シングルモルトウイスキー「グレンモーレンジィオリジナル(12年)」とドライフルーツを用意。すると、「実は、”水戯庵”でもこだわりのドライフルーツを出しているよ」と、自然と話題が広がり、何気ない会話の中にも、さまざまな視点や感性が散りばめられていて、つい時間を忘れて聞き入ってしまいます。仕事のこと、最近感じていること、これからのこと――と、気づけば時間を忘れるほど語り合い、遅くまで続いた会話の余韻とともに、そのまま深い眠りへ。

翌朝、早朝から朝食の準備に勤しんでいると、「久しぶりによく眠れたよ」と、穏やかな表情で起きてきて、リフレッシュできたご様子。

九種の小鉢を並べた和朝食

手前から順に、・インゲン豆の胡麻和え・ワカメともずくと胡瓜の酢の物・新玉の甘酢漬けとめかぶ・法蓮草のお浸しと茗荷の甘酢漬け・釜揚げしらすおろし大根・だし巻き玉子・玄米おにぎり(鮭)・漬物盛り合わせ (ゆず大根・牛蒡・茄子・オクラ)・ヨーグルト(苺とマヌカハニー)

「具沢山のお味噌汁」

おめざには、苺・バナナ・パイナップル・黒酢を使ったプロテインスムージーから始まり、身体が自然と整っていくような朝ごはんを用意。「もう一杯ちょうだい」と、嬉しい催促まで(笑)

朝食を楽しんだ後は、シャワーを浴びて、すっきりと身支度を整えていただき、気分爽快。

いつも緩やかな時を過ごす私たちには、分刻みでアグレッシブに移動される木村さんのスピードには、驚きを隠せません。

わずかな時でも、リラックスしていただこうと、心地よい風が流れる緑あふれるテラスへ。

時間の許すまで、のんびりとコーヒータイムを参りましょう。

テラスのソファに腰を深くおろし寄りかかると、慌ただしく走り続ける日常から少し離れ、ふっと表情がやわらいでいく木村さんの横顔が印象的。

「まめやかふぇ ゴールデンマンデリン」、「クリスピーシーソルトブラウニー」
いつもの「まめやかふぇ」のゴールデンマンデリンに、最近ハマっているグルテンフリーのココナッツブラウニーを添えて。

「いいよね、本当。なんだか落ち着くんだよね」と、我が家で過ごすひとときを満喫。

愛犬ショコラにもすっかり懐かれて、お尻をくっ付けて信頼の証。

テラスの吹き抜けは、空間いっぱいに広がる欅の若葉。春から初夏へと季節が移ろうなかで芽吹いた瑞々しい葉が、空を覆うように青々と茂り、やわらかな木漏れ日を落としています。風が吹くたびに葉音がさらりと揺れ、緑に包まれながら過ごすテラスの時間には、不思議と心をほどいてくれる穏やかさがあります。

美味しいものを囲みながら、ゆっくりと言葉を交わす時間。そんな何気ないひとときこそ、心と身体を整えてくれる、何よりの贅沢なのかもしれません。慌ただしく飛び回る日々の合間に、我が家が、ほっと羽を休められる“止まり木”のような場所になっていたなら、嬉しいです。