淡水の山の中にひっそりと佇む隠れ家的な存在のレストラン「春餘園子(Chunyu)」。
オーナーの唐白餘(Tom)が「禅」をイメージし、和の趣を全面に押し出した独自の世界観を繰り広げ、
自然を愛でながら、ゆったりとした心で食事を楽しめるような長年の夢であったレストランをオープンさせるために、
約1,500坪の敷地内に10年もの歳月をかけ、ようやく2012年4月に完成を迎えた居城でもあります。
能の舞台のようなステージを備えたメインダイニングは、
灯りを抑え、和風庭園を眺めながら、静かな時を過ごすに相応しい場所となります。
こちらでは、茶人でもある唐白餘(Tom)がお茶を淹れ、
奥様の明玉(Emily)がつくり出す、新たな可能性を秘めた浙江料理を提供しています♪
舞台奥に安置される仏陀(buddha)からは慈悲深い笑みが観られます。
店内すべての花や枝もののアレンジメントは全て唐白餘(Tom)が手掛けられており、
野に咲く木花のその生け方の大胆なセンスからは生命力の強さを感じます♪
メインダイニングには6人掛けのテーブル席と4人掛けのテーブル席が用意され、
全部で30名ほど収容可能なスペースとなります。
イベント等での貸切での利用も可能です♪
オーナーの唐白餘(Tom)と親交の深い高慧玲(Vanessa Kao)と
アジアを中心に活躍するグルメ評論家の「費奇(Eagle)」と一緒にディナーミーティングです♪
「Château Cambon Cuvée Pays D’Herault 2010」フランス ローヌ
台湾では食事の最初から赤ワインを好まれる方も多く、
日本のように「まずはビールで乾杯!」というケースばかりではありません。
今回も赤ワインでゆったりとスタートします♪
前菜
「燻魚、海參凍、風雞腿西芹、開胃黃瓜」
(燻製魚、ナマコの煮凝り、鶏の竜田揚げのセロリ風味、胡瓜の酢の物)
ベースは浙江料理と言っても、中華料理の要素よりも日本料理の要素を多く捉えた前菜は4品。
どの味わいも繊細で、何より一口でいただけるのが嬉しい上品なサイズ感です♪
「薺菜餛飩」
(ナズナのワンタン)
アブラナ科のナズナ(Shepherd’s purse)を詰め込んだワンタンのスープ。
ナズナとは、日本では春の七草の1つとして親しまれているハーブで、
カリウムやサポニンが交付に含まれ、利尿や便秘改善に役立ち、
むくみを取る効果もありダイエットにも適しているハーブとなります。
ほろ苦さの中に優しい甘味を感じるナズナをあっさりとした旨味のスープと一緒に味わいます♪
「蠶豆明蝦」
(大正海老のソラマメのソース)
ぷりぷり食感の大正海老をソテーし、彩り豊かなソラマメのソースでいただきます。
菜の花と百合根を加えて、春の装いを楽しみます♪
(※訪れたのは2016年4月です)
「麻油龍膽石班」
(タマカイの胡麻油風味)
龍膽石斑(タマカイ)とは海外輸出用のハタの一種で、
台湾の養殖場では屏東産のハタが大量に生産されています。
ふっくらとした身厚のハタは弾力豊かで淡白な味わいが特徴となり、
香ばしい胡麻油の香り漂うスープで楽しみます♪
「水果冰沙」
(フルーツのスムージー)
お口直し(granite)にさっぱりとした台湾フルーツのスムージーが入ります♪
「紅燒牛腩」
(牛肉の肩ばら肉の大根煮込み)
牛肉の前股の内側にある肩ばら肉を大根と共に柔らかく煮込んだ一品。
ばら肉より脂肪分が少なく淡白な肩ばら肉はあっさりとしており、
ほろほろとした柔らかさで楽しめます♪
「香菇有機菜飯」
(有機野菜と椎茸のリゾット)
有機野菜と椎茸をたっぷりと使用した香り高いリゾットは、
軽いテイストで優しい味わいが楽しめます♪
「香烤子排佐栗子燒」
(豚肉のスペアリブと栗の照り焼き)
牛肉が食べれない高慧玲(Vanessa Kao)は、
メインディッシュを豚肉のスペアリブに変えています。
栗と一緒にじっくりと火入れしたスペアリブは、
照り良く仕上げ、スライスアーモンドと香菜を添えてアクセントに。
添え野菜はボイルブロッコリー。
栗はほくほくとした食感と甘味を楽しめます♪
「糙米雞湯」
(玄米のチキンスープ)
とろみのある白いスープは、栄養価の高い玄米にチキンを合わせ、
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なヘルシースープで、
とても胃に優しく染み渡り美味しいです♪
甜品「銀耳燉紅棗」
(白キクラゲとナツメの甘煮)
台湾では「銀耳(白キクラゲ)」のデザートを良く目にします。
白キクラゲは古くから中国では、高級食材や薬膳料理として用いられており、
成分としては「白きくらげ多糖体」があり、
これは化粧品に配合されているヒアルロン酸を超える高い保水力があると言われ、
乾燥肌やシワ、たるみ、シミなどの改善や予防に効果が期待できるとのこと。
白きくらげは中国で美肌食材として大変人気が高く、
さらにナツメも、中国の五果ともさえる果実の1つで、アジアでは一般的な果実で、
冷え症、貧血、不眠、免疫力向上、栄養補給等に効くとされています。
食べて美しくなるデザートなんて、女性にとっては嬉しい限り!
甘さも程好く、食後のデザートに最適です♪
食事を終える頃にオーナーの唐白餘(Tom)が館内を案内してくださると出向いてくれました。
お次は、茶室からプライベートスペースまでを一挙にご紹介します♪
春餘園子(Chunyu)
住所:新北市淡水区泉州厝36號
TEL:02-2626-6699(完全予約制)
http://chunyu12.blogspot.jp/