千歳に小さな暖簾をかかげ、旅館のような趣きで静かに佇む天ぷら専門店「美松」さん。
先代が寿司屋として営まれていたお店を、息子である竹尾和孝さんが東京は浅草の天ぷら専門で修行を積んだ後、
浜松へ戻り20年ほど前に天ぷら専門店として引き継がれたお店。
和孝さんは幼い頃から先代から「お前は天ぷら職人になれ!」と常日頃から言われていたようで、
物心付く頃には既に天ぷら職人の道を目指す決意をとされていたとのこと。
そんな店主がカウンター越しに綺麗に揚げる天ぷらが美味しくいただける浜松では希少な天ぷら専門店でもあります♪
店内はカウンター席10席のこじんまりとした要予約のお店。
天ぷらは店主が揚げるのを拝見し、聴覚も澄まし音も楽しみながらいただくのが良いでしょう。
この日は、名古屋での仕事を終えてトンボ帰りで浜松に戻り、
仕事終わりのお疲れさん会を開きます♪
「Veuve Clicquot ヴーヴクリコ」 フランス シャンパーニュ
1772年、シャンパーニュ地方で創業したヴーヴ・クリコ・ポンサルダン社は、
2世紀以上も長い歳月を、ひたすら最高のシャンパーニュづくりに費やしてきました。
その品質を高め、世界的に名の知れたシャンパーニュにしたのは、
経営者に嫁いだバルブ・ニコル・ポンサルダン、後のマダム・クリコ。
彼女は若くして亡くなった夫の経営を引き継ぎ「品質はただひとつ、最高級だけ」という信念に基づいて、
ヴーヴ・クリコを偉大なシャンパーニュ・メゾンへと成長させています。
イエローラベルは3種類のブドウが使用されており、ベースとなるピノ・ノワールがしっかりとした骨格を作り、
わずかなピノ・ムニエがまろやかさを加え、3分の1ほどのシャルドネが上品な味わいをプラス。
繊細でいて爽やか、そしてフルーティーさとバランスに優れたシャンパーニュです♪
「お通し」
鮑、キスの骨、枝豆、うずらの卵、かずのこ、自家製イカの塩辛と酒の当てに嬉しいお通し。
カウンター内で静かにジッと天ぷら鍋に目をやり、チリチリと響く心地良い油音を確認しながら、
店主である和孝さんがお客様の食べるスピードに合わせてタイミング良く揚げたてを提供してくれます♪
おしながき
その日のお勧め食材が記されています。
お好きなものをいただくのも良いですが、店主におまかせした流れでいただくのがベストです♪
「小鮎」
鮎は年魚といわれ、1年で生涯を終えるため成長が早く、八月頃には成魚になり20~30cmに達します。
小鮎(稚鮎)は12cm程度の大きさで、頭から骨ごと食べる事ができます。
そのため小鮎の天ぷらは、腸の苦味を楽しめます。
美松さんでは、抹茶塩、ノーマル塩、柚子胡椒塩の3種の塩を用意されているので、
お好みの塩で食するのがお勧めです♪
大根おろしに卓上にセットされた天汁をかけて、そのまま箸休めにいただくもよし、天つゆおろしでいただくのも良いでしょう♪
「小玉葱」
小玉葱の端をカットし、真ん中だけを揚げています。
外はカリッとサクサク、中は熱々の甘味溢れる玉葱の旨味が楽しめます♪
「なす」
夏野菜の代表格である茄子。
衣サクサク、中ジューシィー、熱々のほっくほくでジュワッと溢れ出る瑞々しさが味わえます♪
「椎茸」
肉厚の椎茸は、噛むごとにふんわりと広がる香りを楽しみながら食感が最高です♪
「蓮根」
厚切りにした蓮根は、シャキシャキとした歯応えと力強い粘り気を楽しみます♪
「野蜀葵(みつば)」
風味豊かな香りが鼻を抜け、三つ葉独特の味わいが楽しめます♪
「ししとう」
ほろ苦さを楽しむししとうの天ぷらは、お口の中がさっぱりとします♪
「あなご」
穴子の天ぷらは、カリッと衣の音がするほどサクサクで、中はふっくらと柔らかくあっさりと味わえます♪
「天茶・ぬか漬け」
〆にいただく帆立や海老を用いたかき揚げは、
そのままいただくか、天茶または天丼としてお好みでオーダーすることが可能です。
旦那様は大好きな天茶で美味しい出汁に山葵と三つ葉でさっぱりといただきます♪
「天丼・赤出汁・ぬか漬け」
サッと上げたかき揚げにタレを良く絡ませ、白いご飯の上に乗せた天丼をわたしはオーダー。
甘辛いタレがご飯にもかき揚げにも良く滲み込み、しっとり具合とサクサク感の両方の食感を楽しみます。
上品な豆腐の赤出汁としっかりと漬けられたぬか漬けで身体はポカポカと温まり、心はホクホクと大満足です!
浜松で軽い天ぷらをいただくなら、こちら美松さんですね♪
美松
浜松市中区千歳町11 TEL:053-452-2228
営業時間:18:00~ 定休日:日曜日