天然の生けすと呼ばれる魚処、氷見に本店を構える「氷見 きときと寿し」さん。富山に回転寿司ブームを巻き起こした火付け役的存在となっています。ちなみに”きときと”とは富山弁で”新鮮”という意味で、その名の通り、毎日氷見漁港からとれたて新鮮魚介類が直送され、それがこちらのお店の寿司ネタとなるのです。新鮮な魚が食べられるとあって、毎日行列が絶えません。米は富山産コシヒカリ、水はアルカリ水を使用と、すべてにこだわり美味しい寿司を提供されています。休日ともなれば店内は大混雑、それゆえにしばらく待たされるのは、回転寿司ならではの覚悟が要ります。この日は、同じ回転寿司の「すし玉」さんとの食べ比べをしようということになり、こちら「氷見 きときと寿し 太郎丸店」さんへも伺いました♪
この日も、店内は待つお客様で一杯で30分ほどのウェイティングを要しました。ようやく名前が呼ばれ、いざカウンターへ。目の前を流れる寿司に手を伸ばすのも良いですが、その日のオススメをチェックしながら、カウンター内にいる職人さんにオーダーし握りたてをいただくのもオススメです♪
「真鯛」 231円
新鮮で歯応えの良い真鯛、風味が違います。しかし、シャリはボテッとしており固め、田舎によくある寿司の印象で驚きました。前回、こちらに伺った時はそんなことなかったのですけどね。大勢居る職人さんの中で、握り手が変われば味も変わる・・・これは回転寿司なら仕方ないことでしょう。
「すずき」 231円
淡白な味わいと弾力が美味しいすずき。しかし残念ながら、今回はやはりシャリとのバランスを考えてしまいます。もう少しソフトに握っておくんなまし・・・と言いたいところ（笑）
「ふくらぎ」 189円
富山県では、ツバイソ → コズクラ → フクラギ → ハマチ → ガンド → ブリとなる出世魚。この日の一押しメニューです。やはりオススメだと厚みが違います。出世魚は縁起が良いのでたくさん食べましょう（笑）
「はまち」 147円
こちらも同じくブリの出世魚。はまちは、身が締まった感じでぷりぷりと歯応えがあり、程好い脂身であっさりとしています。
「かんぱち」 294円
ブリとかんぱちは、同じスズキ目アジ科の魚です。カンパチはブリ属では最大級になります。年間通して美味しいかんぱちを是非いただきましょう。
「地ぶり」 294円
風立ちぬ公開だけに、地ぶりを見てすぐに”ジブリ、ジブリ”と遊ぶわたし達、本当幸せ者ですね（笑）出世魚で、富山湾の王者としての風格があります。
「つぶ貝」 189円
富山に来てからずっと梅貝を食べてたので、今回はつぶ貝に。磯の風味とコリコリ食感と後から来る甘みが堪りません。
「しまあじ」 347円
”しまあじ”という名の由来は、体に可愛い黄色の”縞”があることからと言う説があります。しまあじらしい肉々しい食感と脂の良さ、美味しい魚です。
「甘海老」 116円
富山はやはり海老が美味しいです。生で味わった時のとろけるような甘さから、その名がつけられた甘海老。正式には、「ホッコクアカエビ」と言います。甘エビ100ｇ中に、タンパク質は約20ｇと多く含まれます。甘エビのとろけるような甘みは、そのたんぱく質にあるグリシン、アラニンなどのアミノ酸類によるもの。また、殻の中に含まれるキチンは、コレステロールの低下や脂肪分の代謝促進に効果があるとされています。他にも、脳卒中や高血圧、心臓病といった生活習慣病の予防に効果があるとされるタウリンも多く含まれています。甘エビは甘味が豊富で美味しいだけでなく、栄養面からみても貴重な食材です。寿司は、やはり秋から冬のネタがオススメですが、富山にいると夏でもこれだけのネタが食べれるのです。年がら年中美味しい魚が食べれるということは羨ましい限りですね♪
「のり汁」 189円
〆にのり汁をいただきました。器の表面いっぱいに広がる海苔の風味と葱の甘さを堪能してください。さて、回転寿司食べ比べの個人的な感想としましては、鮮度はどちらも甲乙付け難いですが、シャリのほどけ具合、ネタとのバランスで見ると、個人的には「すし玉」さんの方がオススメです。その後、富山の親戚のおじちゃんに話を聞くと「番やのすしが一番だ！」とオススメしてくれました。次回の富山では、そちらにも足を運んでみようと思います♪
氷見 きときと寿し 太郎丸店
富山県富山市太郎丸西町2-6-7 TEL：076-420-5999
営業時間：11:00～24:00 定休日：年中無休
http://www.kitokito.jp/
