台北で大行列「添好運」本当に香港でミシュラン1つ星獲得した点心!?

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中華料理で世界初のミシュラン3つ星を獲得した「フォーシーズンズホテル香港」の広東料理レストラン「龍景軒(ロンケイヒン)」の点心部門チーフだった麥桂培が独立し、2009年に同じく香港に開いた点心専門店「添好運(ティムホーワン)」。香港の九龍半島中部の旺角に開いた店は、一流ホテルの味が庶民価格で味わえると評判になり、その実力で、早くも1年後にミシュラン1つ星を獲得し、連日多くの客に恵まれ「世界でもっとも安い1つ星レストラン」と謳われてきています。現在は、香港に5店舗、シンガポールに4店舗、フィリピンに1店舗と拡張し続け、ついに台湾にも2014年7月26日に「添好運(ティムホーワン)」1号店がプレオープンしました。グランドオープンは、2014年8月28日となり、連日連夜、長蛇の列を成しているとの噂を耳にしました。もっとも安い1つ星レストランと評されたお店の台湾支店とは、一体どのようなものか早速足を運んでみることに致しましょう。

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場所は、台北駅南側の8番出口が最寄りとなります。噂通り、大行列になっていることから一目で分かり、台北駅前と好立地な場所に位置しています。店の入口周辺にウェイティングスペースを設け、寒空で待機するお客様のためにヒーターも設置しています。並んでいる途中、スタッフさんから名前と人数を尋ねられます。回転は、いささか早いように見受けられますが、待機人数を見る限り、1時間程度の待ち時間は覚悟しました。

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並んでいる間に事前にメニューが確認できるように、所々に写真付きのメニューボードが設置されています。さらに、わたし達が日本人と判ると、スタッフさんがすかさず日本語メニューを持って来てくれたので、安心してオーダーすることが可能です。驚くことにNT$98~138(日本円にしておよそ380円~540円)程度のお安いメニューがズラリと並びます。ファミリーレストラン的な感覚でしょう。

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待つ間にスタッフさんからオーダーシートが配られるので、食べたいメニューにオーダー数を記入していきます。今回は、初めてのお店ということもあり、シェフお勧めのメニューの中からオーダーすることにしました。

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この日は、台湾では珍しく冷え込み、気温10℃ほどの寒空の中でのウェイティング。途中、お茶のサービスがあり、「わぁ!温かいお茶!」と、ぬか喜びするとお茶は冷たいプーアル茶でした(苦笑)流石に、身体を冷やしたくなかったので、お茶のサービスを諦め、旦那様がセブンイレブンのコーヒーを買いに走ってくれました。冷えた身体に染み渡るホットコーヒーで生きながらえることができました(笑)

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ウェイティング1時間ほどで入店することができ、賑わう店内に案内されました。店内は、壁に蒸籠(せいろ)が飾られているブースが厨房となり、忙しなく働く中の様子が伺え、醸し出す雰囲気はフードコートです。

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各テーブルに置かれたシェフお勧めのメニュー

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店内サービスで配られる飲み物は、不思議とお水ではなく白湯でした。

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「酥皮焗叉燒包(パイナップルパンにチャーシュー餡)3個」NT$118(日本円にしておよそ460円)

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看板メニューの内の1つである酥皮焗叉燒包は、毎週末の2日間で3,000件オーダーされたという人気商品です。メニューには、パイナップルパンと表示されていますが、甘いメロンパンのようなドーム型の表面がサクサクしたクッキー生地の中を割って開くと、中にはとろとろの甘いチャーシュー餡が入っています。個人的な正直な感想としましては、甘過ぎて食事感覚としては捉えにくい1品となります。本当に一押しメニューがこちらなのでしょうか。一抹の不安を抱きながら、ネットで香港本店の写真を検索・・・生地はもう少し厚みがあり、サクサクふわふわしているようにも見えます(笑)

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「鮮蝦菠菜餃(野菜入りエビ蒸し餃子)3個」NT$98(日本円にしておよそ380円)

薄皮から透けて見える鮮やかなグリーン。ニンニクで炒めたほうれん草と海老身が入っており、もっちり食感。

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「鮮蝦腐皮巻(エビの湯葉巻き上げ)」NT$138(日本円にしておよそ540円)

湯葉はサクサクというよりザクザクで、厚みがあり過ぎて油を吸い過ぎて少々ヘビーです。

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「咖哩牛腩拉麵(牛肩バラ肉カレーうどん)」NT$138(日本円にしておよそ540円)

こちらもシェフお勧めの一品の中から選んだもの。ボイルしたうどんと野菜(ジャガイモと人参)に牛の角切りを煮込んだカレーソースをかけた一品。日本でのうどんはコシが命で、茹で野菜は、食感を残すものが美味しいとされますが、台湾のボイルは歯応えがない病院食のようなところが多いといった印象を受けます。肝心のカレーソースにスパイスさは全くなく、ミルク多めの薄味。似たものを挙げるとしたら、日本で食べた学校給食のカレーをさらにさらに薄くのばしたカレーで、香菜(パクチー)の香りがなければ寂しさを感じたほどです。

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「臘味糯米飯(ソーセージの蒸しご飯)」NT$108(日本円にしておよそ420円)

臘味(ラブメイ)とは、香港の市場などで見かける中華ソーセージのことで、糯米とは、粘り気のあるお米でもち米のことです。臘味糯米と合わせて炊く(または蒸す)ご飯で、香港、そして各国の華僑の人々の大好物だそうです。もち米というと、ふっくらもっちりといった食感が好物ですが、こちらはパサつきとゴワつきが気になりました。全体的な印象として、連日連夜の大賑わいに手が足らず、厨房スタッフのクオリティが下がってしまっているといったところなのでしょうか。あくまでも個人的な感想として申しますと、香港ミシュラン1つ星と讃えられるお店の支店と謳うに等しいものか疑問だけが残るお店です。大行列に並んでウェイティングしてまで味わうに値するか否か。人それぞれ味覚というものは異なるため、そこまでは申し上げません。すべて自己判断にお任せ致します。食を楽しむことが、わたし達の人生において心を豊かにしてくれる時間と思うがゆえに、少々口寂しさが残る苦い思い出となりました。大人しく、ホテルに戻ることに致しましょう。

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添好運(ティムホーワン)
住所:台北市中正區忠孝西路一段36號1樓 TEL:02-2370-7078
営業時間:10:00~22:00(L.O21:30)
http://www.timhowan.com.tw/

台北市中正區忠孝西路一段36號1樓

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