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Seiji Yamauchi 情熱を燃やしアートの世界を駆け抜ける男

2013/04/13

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鋭い眼光と嗅覚を研ぎ澄まし、一心不乱に自分のアートを表現し続けるパーフォーマンスアーティストSeiji Yamauchi。オーストラリアでの永住権を取得した彼が日本での活動のため一時帰国中の今、インタビューを試みる。彼がどんな絵を描くとか、彼の業績がどうとかよりも、彼自身がどのような想いを抱き今を生きているのか。彼のアートに対する熱い想いを知るべく、今回は彼自身の人と成りをクローズアップしてみることにした。人は素質があっても土壌が荒れていたら全て流れてしまう。俺は、素質もあるけど土壌も豊かにしたい。そう話す彼の口からこんな話が飛び出した。世界中をまわり美術館を巡る中で、パリのポンピデュー・センター前で絵描きする画家のほうが俺よりよっぽどうまかったりするんだよ!でも、その絵かきと俺の違いは志や環境が違い、表現したいものが違う。求めている目的地が違うんだ。安定を求めた絵描きは、ふもとで安穏とした生活を送る。でも俺は違う、土壌を構築しながら山登りをしてるんだ。俺にはその志を応援し支えてくれるバックがいる、だからただ突っ走るだけなんだよ。そんな言葉づかいが若干荒々しく聞こえるかもしれないが、彼らしい飾らない一面と、常に前を向き上を目指し、自分にも相手にも壁など作らせない姿勢は相変わらずだった。

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彼のアート人生は突っ走りながらも、今まさに転機を迎えようとしている。英国で一般市民が出演し様々な才能を競い合い、今では一躍有名人となったスーザンボイルをも生んだ人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」のオーストラリア版のオーディションに自ら応募し出場した。そのステージ上では、それぞれにたった2分間の自己PRの場を持つことが許されるそうだ。たった2分という短い時間では絵を描くことができないではないか。しかし彼の思考は違った。描けないなら描く方法を見つければいい!

そう思った彼は、2分のオリジナルミックスミュージックを自ら編集し、その音に合わせて描き上げるのだが、普段は右手で描く絵を両手で描くことで時間を短縮することに成功し、左右対称のシンメトリーに仕上げたというから、その発想の転換の素晴らしさと諦めることのない前向きな姿勢に思わず胸が熱くなった。両手を使い全身全霊の彼が本来得意とする表現方法を使うパフォーマンスが会場を湧かし、評価を高く受け、そして異種格闘技制のそのオーディションに出場した100組中の4組にノミネートされた。このあとは直にやってくる5月17日の結果発表を待ち、トップに選ばれた暁には次のステージ、ブリスベンでの全国放送が待っているという。

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砂丘アート計画-2012

そんな彼の活躍は、拠点のオーストラリアに留まらず、地元はここ浜松でも見られ、彼のプロデュースにより砂丘小学校約230名の生徒とのコラボレーションにより実現したイベントがある。2012年10月9日、イベントのコンセプトは「祈り、復興 願いを風に乗せて」。舞台は中田島砂丘。縦30mx横45mの砂丘の上にカラフルなビニールテープを張り巡らし、全長21キロの彩りで砂丘を埋め尽くした巨大アートを完成させた。ビニールテープには、生徒が「自分の夢」や「震災の復興」、「世界平和を」と各々にポジティブメッセージを書き、それが砂丘に吹雪上がる風に乗って勢いよく天まで届くように願いを込めた一大プロジェクトだ。テープを張る作業中にも、張り終えた後も、風がテープを躍らせ、見事な音を鳴り響かせる。実は、彼はその音すらも五感で体感してほしいと計算していたようだ。残念ながら、公共の場ということもあって、地元の保護者の方達も含め総勢約280名もの人の力を動かし、制作時間がおよそ2時間ほどを要した大作であれども撤去はその後直ぐに行われてしまう。

だが、視覚、聴覚、触覚の感覚を存分に味わうアートの世界を経験した生徒たちは、その時間を強く記憶に留めることになった。嬉しいことに、後日生徒が記した感想文の中に「僕は美術の時間が正直言って嫌いでした。でも今回Seijiさんのおかげで好きになりました!」と感謝の気持ちを綴ったものがあったという。そして、弾けんばかりの笑顔で、この一言こそが俺の役目だと語る。

land-art-at-nakatajima-sand-dune-in-japan-2012

高尚で難解な絵を描きたい人、それはそれでいい、でも俺はアートの世界の入口に立ち、わかり易い絵も描くだろう。全てはアートに興味を持ってくれる人たちのキッカケになりたいんだ。そのためにも俺は、少しでもその声を伝えたくて、絵にエネルギーをぶつけるし、俺の描き様を見ていって欲しいと願うよ。と想いを口にしながら前のめりになり言葉をヒートアップさせる。そして彼と話していると、自然とこちらも前のめりな状態であることに気付く。それが彼の発するエネルギー。皆を元気にさせる源をアートの世界で発信し続けている。

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彼はアートの世界の枠に捕われていない。自分を表現することも含め、どうすれば想いは伝わりやすいだろうかと考える。写実をひとり孤独にアトリエに篭もり描くこともあれば、音楽とのコラボレーションの演出により生まれる作品たちも大切にしている。それぞれの作品に託した想いは、その作品に対する受け取り方も感じ方もすべて観る人様々であっていいという。彼は自分自身が商品であり作品だといった。自己表現に制限をつけないでいたい。彼自身の発信はすべて彼の意思にあり自由なのだ。

そんな想いを貫く彼の近々の活動としては、第4回 家康楽市in浜松出世城「春の陣」を4月27日(土)・28日(日)に開催するイベントのパフォーマンスアートである。詳細はまだ明かせないが、彼は甲冑姿(かっちゅうすがた)の武将でパフォーマンスするという情報を得た。その武装のために、現在ひげをのばしているのだと、些細なこだわりも捨てないところも彼らしいと感じた。祭りが好きな彼は、みなでワイワイ楽しいイベントにしたいと心から参加することを表明。最後に高杉 晋作の言葉を借りて「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり」と残し締めくくった。

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追記:第4回家康楽市in浜松出世城「春の陣」でのパフォーマンスアート特設ステージについて
日時:2013年4月28日(日) 会場:浜松城公園 開場:9:00-16:00
Seiji Yamauchiパフォーマンスアート開演:14:00から30分ほどを予定
※雨天が予想される場合は、27日(土)14:00に変更予定
入場無料 家康楽市公式BLOG http://tokugawaieyasu.hamazo.tv/

imageSeiji Yamauchi
静岡県浜松市出身。5歳から数々の絵画展の賞を受賞する。1997年、オーストラリアから旅を始め、その旅行中に、オーストラリアのアデレードのメインストリートで見た世界中のストリートパフォーマー達に刺激を受け、一緒に路上で絵を描き始めたのが初めてのパフォーマンスアートとなった。約一年半、撮影旅行しながらオーストラリア縦断、マレー半島縦断をする。一度日本に帰国し、日本でも絵を描き続け、ライブパフォーマンスを続ける。2002年、中国の北京に渡り、陸海路でロンドンまでの約15,000km、8カ国を撮影しながら横断を達成。その後、オーストラリアの永住権を取得。オーストラリアTAFE大学ディプロマアート科で絵画、彫刻、モダニズム、コンセプシャルアート、環境アート、ジェームスクック大学で人物デッサンを2年学ぶ。その間にも写真展、絵画展、オリジナルパフォーマンスアートを展開。Coral Spawningシリーズもこの頃確立した。ダンスパフォーマンス、ミュージカルなどにも出演し、自己表現の研鑽に努める。2006年2月から5ヶ月かけてインド陸路10,000kmを移動しながら撮影旅行する。モルディブ、パリに滞在後、中国を横断撮影し、様々な文化芸術を学んだ。日本に帰国後、2006年10月に静岡県浜松市で“芸術の融合”を企画、プロデュ-ス。ドイツで活躍するオペラ歌手とピアニストの音楽に合わせてパフォーマンスアートコンサートを行った。その後東京に拠点を移し、YAMAHAスポンサーの“Soul Switch”東京丸の内ビルでの「夏の日の童心」のパフォーマンスアート、2009年10月から始まったヴァイオリン、ピアノ書道&ライブアートの3都市コンサートツアー「Fusion of Passions」に出演、プロデュースも兼ねる。浜松市美術館と協力して、学生とのコラボレーションや、アートバトルなど様々なイベントを企画して行った。現在、浜松市の小中高校生とのコラボレーションを行い、大規模な絵画を一緒に制作するアートプロジェクトを行っている。広い分野での“ARTの融合”を意欲的に展開している。

Seiji Yamauchi Fusion of Passions
http://fusionofpassions.jimdo.com/


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