ターペー門から徒歩10分程度の中心部にある「ワット・テェディ・ルアン Wat Chedi Luang」は、
チェンマイの三大寺院の1つで格式高い寺院。
チェンマイにはおよそ200箇所程度の寺院があり、
旧市街にはおよそ62箇所の寺院があり、数えに入っていない寺院もまだまだあるそうです。
たくさんある寺院の中でも観光で訪れたなら必ず足を運びたい寺院の1つがこちら。
そのスケールの大きさと煌びやかなお姿に言葉を失うこと間違いなしです!
こちらは、1391年にメンラーイ王朝の第7代セーンムアンマー王が
亡き父を偲んで建てたと伝えられています。
本堂の入口の装飾をはじめとし、内部の仏像の素晴らしさなど、観る者の心を捉えて離さない素晴らしい寺院。
外観も然り、内観も金一色の煌びやかな世界が待っています。
本堂の入口を守る龍のように見える蛇のオブジェは、タイで一番美しいとされています。
この蛇神を「ナーガ Nāga」といい、インド神話に起源を持つ蛇の精霊、蛇神のことを指します。
蛇神は3 つ重なり合って階段をつくっています。
メコン川の洞窟に住んでいるとされるナーガ Nāga。
蛇神は仏法の守護神とされますが、それは釈迦が悟りを開いた際に釈迦を護ってくれ、
人間界に降りる時にこの蛇神に乗ってきたと伝わっているため、どの寺院でもナーガが入口の階段に設置されています。
拝観する際の注意点として、
王宮や寺院、王室に関わりが深い寺院では、特に服装に配慮するよう心掛けましょう。
ショートパンツやミニスカート、キュロット、タンクトップなど肌を露出した服装での入場は禁止とされています。
入口で服装チェックが入る寺院もありますが、
こちらでは上着を無料で貸し出してくれていますので、速やかに羽織るようにしてください。
本堂に足を踏み入れると、眩く、見事なまでの煌びやかな装飾やレリーフが目に映り、
奥におられる仏像は、息を飲むほどの美しさです!
頭上には、十二支の絵が印された短冊の御札が吊るされており、人々がその御札に祈りを込めています。
びっしりと一面を埋め尽くす御札の数々。
チェンマイは信仰者が多く、沢山の方が礼拝に訪れています。
御札は、お布施を払って購入し、自分の干支、さらに自分の生まれた曜日の色に願い事を書き吊るします。
(タイランドでは、皆さん自分の生まれた曜日を知っています)
わたし達も生年月日から曜日を調べてみると、わたしが金曜日(青)、旦那様が土曜日(紫)ということが判明しました。
金曜生まれの青のわたしは、繊細な創造性をもち、社交家で働き者だそうです!
土曜生まれの紫の旦那様は、正義感が強く、1人が好きな晩婚タイプ!?とのこと(笑)
タイでお参りを予定される方は、事前に調べておくと良いでしょう。
生年月日から生まれた曜日を調べる表
日本の干支は、 鼠、牛、虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪で、
タイの干支は、 鼠、牛、虎、猫、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、豚 となり、
さらに象が加えられるケースもあり、全部で十三支となります。
入り口付近のこちらで、100THB(日本円にしておよそ370円)をお布施をし、
自分の生まれた曜日の色の短冊を1枚頂き、自分の干支のところに願いを書いて竹の棒で吊るします。
ランナー様式に修復された本堂には、北タイ地方で最も大きなスコータイ様式の立像が安置されています。
その煌びやかな佇まいと凛々しいお姿に圧倒されます!
チェンマイの寺院では、そのほとんどが信者のお布施で成り立っているため、拝観料などを取られることがありません。
そこが、バンコクの寺院と違うところかもしれません。
そして本堂に入ってすぐに安置されているのが、煌びやかに全身に金箔が貼られた仏像。
こちらで、お布施を20THB(日本円にしておよそ74円)渡し、
蓮の花・ロウソク・お線香・金箔の「参拝4点セット」を求め、お参りをする事にします。
こちらがお供え物の参拝4点セットです。
まずはお花と線香とロウソクをお供えします。
金箔は紙を開くと手にくっつきやすいので、包まれた紙を半分だけ折ってから仏像に貼るのだと、
現地ガイドのグローイさんが教えてくれました♪
その金箔を自分の体の悪いところに貼り、治るように願うと良いと伺いました。
日本でも、体の悪いところに護摩の火の煙を当てるという習わしがありますね♪
わたしは、お腹が悪いわけではありませんが、お腹が減っ込むようにと願い貼りました!(笑)
貼り方が下手なせいか、わたしの手までもが金ピカだらけに!
グローイさんが「金は良いものだから、取る必要はないですよ♪」と優しく話しかけてくれたので、
自然に取れるのを待ちました♪
「ワット・テェディ・ルアン Wat Chedi Luang」の見所は、本堂建築も素晴らしいのですが、
その後方に現れます巨大なベル形の仏塔(チェディ Chedi)です!
ワット・チェディ・ルアンは、チェンマイでワット・プラシンと並ぶ格式高い寺院とされており、
チェディ・ルアンとは、チェディ Chedi(仏塔)、ルアン Luang(大きい)という意味があり、
当時一番高い仏塔ということでこの名が付いたといいます。
当時、建立されたワット・チェディ・ルアンは、高さ86mもの高さを誇ります。
しかし、1545年の大地震で一部が崩壊していしまい、
以後、500年以上もの年月をかけて修復し、1992年に修復完了としています。
ユネスコと日本政府の援助により修復され、現在の高さは60m。
オリジナルの北タイのランナー様式に関する記録簿がなかったため、
中央タイ様式を取り入れて直した部分もあるそうです。
階段上部には、柱廊式玄関状の窪みが設けられ、仏像が祀られています。
正面の窪みの小さい場所には、かつて、こちらに現在バンコクのワット・プラケオにある
エメラルド仏が祀られていたことでも有名です。
仏塔の四面には、上層へ登るスロープが設けられておりますが、
踏み段があるのは大切な御神体を守るため、東側正面の一箇所のみとなります。
その階段両脇には「ナーガ Nāga」を設置し、護られています。
多くの象が修復された状態で埋め込まれておりますが、
残念ながらオリジナルは数少なく、既存のオリジナル象は迫り寄せる迫力すら感じられます!
仏塔内には、見事な装飾の仏像が祀られています。
昔はこの小さなトンネルから出入りしていたそうですが、
女性は月のものがあるため、汚れとされ入館できなかったとのこと。
仏塔と並んで、もう1つの見所は、
チェンマイのシンボルツリーCity Pillar。ヤーン(タイ語ではトンヤーン:ต้นยาง)の大木です。
City Pillarとは、チェンマイの町を守護する柱を意味しています。
昔からの言い伝えで、この木が倒れると、チェンマイも滅びてしまうといいます。
樹木信仰で布を巻き祀っていることから、日本と同じ風習のようですね。
こちらの大木は、ランナー王朝以前の先住民族である「ラワ族」が 「村の柱」 として崇めていたもので、
ランナー王朝初代のマンラーイ王がこの木を「国柱」として別の寺院に建立した後、1800年頃にこちらに移植されたそうです。
移植されてから、この木はチェンマイの「御神木」とされ、カラフルな布が巻かれ、根元部分には仏頭も置かれて祀られています。
こちらの礼拝堂は小振りですが、正面の装飾がとても凝った造りとなっています。
寝釈迦仏(Pha Buddhasaiyat)は古く、ランナー王国の第11代ムアン・ケーオ王時代のものとされています。
チェンマイでは寝釈迦仏は比較的珍しく、そのほとんどが立っている「スタンディングスタイル」や座っている「シッティングスタイル」が一般的だそうです。
仏像の頭は南に、顔は仏塔に向き、高さ1.93m、長さ8.7mで、1955年に建てられた新しい堂内に祀られいます。
サンカジャイという高僧の仏像。
このぷっくり真ん丸に太られた仏像には、せつないエピソードがあります。
元々とてもハンサムだった僧侶であったために、女性から強く求婚され、
僧呂という身分で恋は許されないと相手の女性を諦めさせるために、わざと暴飲暴食して太ったというのです。
今では食べものに困らないという願いの仏ともされているようです。
建造中のランナー様式の木造の屋根組は、このように造られ瓦が敷かれます。
「チェンマイハッピーツアー Chiangmai Happy Tour」のグローイさんが、
丁寧にとても理解しやすく説明してくださるので、楽しくサクサクと寺院巡りができます。
まだ1つ目の寺院ですが、情報量も盛り沢山で満足度も高いです!
やはり、時間のロスも無く、現地ガイドさんが居るか居ないかの差は大きいですね♪
さて、お次は、「チェンマイハッピーツアー Chiangmai Happy Tour」の観光ツアーで巡る
チェンマイの旧市街で最も有名な「ワット・プラシン Wat Phra Sing」を紹介します♪
ワット・テェディ・ルアン Wat Chedi Luang
所在地:103 Pra Pokklao Rd, Tambon Prasing, Amphur Muang Chiang Mai 50200 ⇒Google Map
利用時間:8:00~17:00 休日:無
料金:無料(心付け程度)
チェンマイハッピーツアー Chiangmai Happy Tour
http://chiangmaihappytour.com/