チャンギ国際空港とシンガポール航空が共同で運営している”Free Singapore Tour”は、1987年から開始され、乗り継ぎ客向けに観光バスに乗ってシンガポール中心部(本島南端部)の代表的な観光スポットを巡るおよそ2時間程度の無料シンガポール・ツアーです。今回、時間の関係で参加できる夜間ツアーは、18時30分出発ですが、予約した場所におよそ45分前の17時45分には集合しなければなりません。団体行動は時間厳守が鉄則ですが、その時間を守るのは日本人ぐらいでしょうか?(笑)
全員集合し、人数の確認を終え、ツアーガイドさんから英語で簡単な説明が入ります。
ツアーガイドさんの指示に従い、一旦シンガポールに入国し、観光バスへ向かいましょう。入国や出国の手続きを1回経験しておけば、次に個人で回る時も簡単ですね。シンガポールは、気温が年中温かく湿度も高いです。空港内は涼しくても、外に出ればムシムシジメジメといった生温い風が襲いかけてきます。その為、施設内は空調管理が成されており涼しいというより寒いぐらいで、外との寒暖差が厳しいので自己で上着や羽織物を用意し体調管理が必要です。汗のベタベタ対策には、汗拭きシートを持参すると良いでしょう♪
観光バスの中は、多国籍な方々ばかりで各国の言葉が飛び交い観光ムード一色です。
観光バスはラッフルズプレイス付近のアンダーソン橋で停まりました。
説明後に一旦解散となり、15分ほどの自由行動が許されます。ラッフルズ卿の上陸地点記念像を観に行く人々、マーライオンを観にマーライオンパークへ行く人々と様々です。15分という短い時間なので、小走りに行きましょう♪
シンガポール川が見渡せる公園からの景色。この日は、隣国のインドネシアで拡大した森林火災の煙害に見舞われて、大気汚染が過去最悪の水準に達し、シンガポール環境庁(NEA)によると、21日は大気汚染指数が401と”危険”なレベルだったそうです。そう、21日とはまさにこの日のこと。写真でもお判りいただけるように、奥手に見えるマリーナベイサンズが霞んでしまっています。辺り一面スモッグがかかり、喉を痛める人も続出、マスク姿の現地人が大勢いました。
マーライオンパークへ降り立ち、先ず目に付いたのがミニサイズのマーライオン(笑)記念撮影を楽しむ観光客でとても賑わっている場所です。
マーライオンとは、シンガポールを代表するアイコンの1つで、頭部のライオンは11世紀のマレー年代記に記録されたライオンを、魚の尾は海を意味する古代都市テマセックを象徴しています。高さ8.6m、重さ70tの像は、2009年に落雷に合い、たてがみと耳の一部などが破損してしまったようですが、現在は修復され元の姿に。しかしながら、実物の像は想像よりも遥かに小さい。真正面以外は様々な角度からの撮影が可能なので、遠近法を使い遊んでみると良いでしょう♪
マーライオンの口から勢い良く吐き出る水しぶきで手の洗礼を浴びるかのような遠近法撮影でのショット(笑)
15分後、観光バスへ戻りバスの中で涼みます。時間は短いですが、マーライオンはしっかりと写真におさめることができました。空港からマーライオンパークまで個人でタクシーに乗ると、片道で2,500円程度かかります。そのお金があったら現地で美味しいものを食べたり、買い物を楽しみたいですよね。地下鉄やバスに乗れるならよりリーズナブルに動けます。しかし、乗り継ぎの方であれば時間潰しの観光としては、この無料ツアーはオススメです。夜間ツアーは、マリーナ湾 Marina Bay に沿って広がるシンガポールの美しい夜景を堪能できると聞いておりましたが、残念ながら時間が時間なだけに暗くならず夜景は一切見れませんでした。しかしながら今回の旅のフライトは、有難いことに帰りの便もトランスファーがあり、その日は朝早くから夜中まで丸1日観光できるので、最終日に夜景を楽しむことにいたしましょう♪
さて、チャンギ国際空港へ戻りフライト時間までは広い空港内を散策しましょう♪