伝統あるフレンチ「ラガップ L’AGAPE」のディナーで友人夫妻と贅を味わう

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藤枝市青葉町の青島中学校通り沿いのテナントビルの一角にあるフランス料理「レストラン L’AGAPE ラガップ」さん。オリーブの木とフランスの国旗がはためき目印となっています。藤枝駅から車でおよそ5分程度の距離ですがメインの大通りではないので、知る人ぞ知るフレンチレストラン。わたし達夫婦の県内でのお気に入りレストランのうちの1つです♪

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こちらのお店は2008年9月にオープン。今年2013年の9月に5周年を迎えられました。オーナーシェフの松下崇之さんが東京、関西のお店で経験を積み、フランスを放浪しては修行をされた後に独立オープンされています。店内は全12席のシンプルな落ち着いた空間で、こじんまりとしたレストランです。オーナーシェフ松下さんが御両親の手を少し借りて、1人で厨房もホールも切り盛りされています。料理はコースのみ。好きな料理が選べるプリフィクススタイルです。ランチもディナーも同じメニューで構成されているのですが、お昼だけはメーンが1品のお手軽Aコース1,890円が用意されています。今回は、とある友人夫妻をお連れして仲良し夫婦4人組での楽しいディナー。menu B(メーン2品)2,840円をそれぞれにオーダーしました♪

menu A(メーン1品)1,890円
menu B(メーン2品)2,840円
menu C(メーン3品)4,210円
menu D(メーン4品)5,630円
menu E(※要予約)8,000円,10,000円
パン、スープ、コーヒー、デザート付

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こちらが新婚ほやほやの松下シェフ。照れ屋さんなのでカメラを向けられニヤけてしまっています(笑)この日は、ホールにお父様の姿も見られ、とてもそっくりでダンディなお父様のサーブが素敵でした♪

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「シャトー・ラ・レイル ベルジュラック セック 2012」フランス 白 3,700円

ソーヴィニヨン・ブラン80%、セミヨン20%。醸造は伝統的、最高に成熟した葡萄のみを摘み取り、マセラシオン・ペリキュールを採用。葡萄から多くの香りを引き出す低温発酵・熟成で卓越した石灰岩質。モンバジャックの南に面した傾斜地に位置し、白い花の卓越した香りが楽しめ、ライム、グレープ、フルーツ、マンゴーのアロマ。これぞフランスのソーヴィニヨンブランという感じ。色合いは薄黄金色。後からの余韻で現れる甘酸っぱい爽やかな酸、華やかでいて爽やか、そしてしっかりとした満足感の高い辛口の白ワインです♪

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「フォアグラのテリーヌ グレープフルーツのジャム添え」

フォアグラを白ポルト酒でマリネしてテリーヌに仕上げられています。まずは添えられたコンフィチュールなしでいただきましょう。舌の上でとろける滑らかさと味わいの深さに悶絶。下ごしらえや調理法において、とても丁寧な仕事ぶりが伝わる味わいです。そして単体で楽しんだ後は、酸味の優しいグレープフルーツのジャムといただくとそれはもうデザートのよう。これが真のフォアグラなのです。添えられたコンポートは洋梨。友人夫妻がこれほどに美味しいフォアグラを県西部ではいただけない・・・と正直な感想を述べて大絶賛していました(笑)

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「秋野菜を詰めたひな鶏のガランティーヌ」

里芋、ごぼう、フォアグラを詰めてガランティーヌに。ガランティーヌとは、鶏肉、子牛肉などの冷製料理で鶏肉や子牛肉から骨を取り除いて広げ、詰め物を巻いて円筒形に整え、ブイヨンで煮るか蒸し焼きにしたもの。輪切りにして食べます。それにしても観るに楽しく、いただくのが勿体無いほどの美しさ。しっとりと仕上げられたひな鶏と無農薬野菜が程好い食感を残し、とても美味しいです♪

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「浜名湖産牡蠣の燻製」

大粒の浜名湖産牡蠣を瞬間燻製してあります。お皿を運んでくる瞬間、既にスモークの香りが漂い嗅覚を刺激され只ならぬ空気に一同どよめきます(笑)さくらチップの香りに包まれた牡蠣は、口中で香り続け余韻を持たせ贅沢な味わいです。添えられた根菜類が上品に優しく炊かれているので箸休め的な存在に♪

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「帆立貝と木の子の白菜包み蒸し」

帆立と木の子を白菜で包み、煮汁で温かいヴィネグレットに仕上げています。切り分けるととても大きな帆立がお目見え。帆立の旨味がギュギュッと凝縮され、木の子の優しい香りに包まれた優しく美味しい1品♪

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「自家製パン」

パンドゥミとドイツパン。”パンドゥミ”とは、クラスト(皮)の風味を楽しむハード系のパンと異なり、クラム(中身)を味わうフランス版の食パンです。こちらのは、強力粉とフランスパン専用粉を使って焼き上げているので、カリッとした表面の食感の中にずっしりとした食べ応えがあり、甘味があります。ドイツパンといえば、酸味と固さがイメージされやすいですが、こちらのは酸味を感じさせず表面はカリッと香ばしく、中はふんわりもちっと食感も優しいです。どちらも熱々の状態で出てきます♪

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「ポークリエットとバター」

こちらは、お好みでパンに付けていただきます。リエットは濾して滑らかになっていて、くどさはなくマイルドな味わい♪

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「菊芋のスープ」

菊芋には「天然のインシュリン」といわれる「イヌリン」という成分を豊富に含んでいることから、最近では美容や健康面から注目を集めつつある野菜の1つです。ゴボウ+里芋のような滋味深さと、ほのかな甘みが特徴の菊芋。香りは芋で、味わいは土ゴボウといった感じで、田舎ののどかな山間風景を思い浮かべるような味わいが広がります♪

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本日の鮮魚料理「スズキのポワレ」

細かく千切りにカットしたジャガイモをスズキの皮目に乗せることでシャキシャキの食感とふっくらとした身の食感の違いを楽しめる1品。柑橘系の爽やかなソースでさっぱりといただきます♪

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「うずらのカレーピラフ詰め ロースト」+200円

フランス産鶉のファルシ。ファルシとは、肉や魚、野菜などの中に別の食材を詰めた料理のこと。つぼ抜きしたうずらにカレーピラフを詰めてローストしています。高蛋白・低カロリー・低脂肪のうずらは、身が締まっていて弾力があります。うずらの小ささをカバーするかのような詰め具合ですが、とても美味しい組み合わせで、今まで味わったうずらの中で一番の感動です♪

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「シャトー・ラ・ガスパルド ジャヌエックス 2005」フランス 赤 4,200円

メルロ85%、カベルネ・フラン12%、カベルネ・ソーヴィニヨン3%。褐色がかったエッジの濃いガーネットで熟成による落ち着いたローブ、やや深みのある色合い。香りにはドライフルーツ的要素の強いカシスやブラックチェリー、プラムのアロマ。ローズマリーやクローヴ、ブラックペッパーなどの香りが香ばしくも甘みを感じ、ソフトなアタックで滑らかな質感。果実味は豊満でたっぷりとした旨味とアルコール感が充実しており、次第に膨らみを増していきます。。果実の風味を損なわず、しっかりとした骨格を持ちながらにしてしなやか。酸も穏やかで飲みやすく洗練されたボルドーです♪

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「北海道白糠町直送 えぞ鹿のロースト」+800円

北海道は白糠のハンター松野さんが銃弾までも専用のものを使って仕留めた鹿は、速やかに処理・解体され出荷されます。そのため肉にケモノ臭さはなく、見た目も透明感のある赤身です。ベリー系のソースに合わせていただきます。開いて落ち着きを放ちはじめたボルドーにとても合うメーンです♪

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「フランス シャラン産窒息鴨 ローストとコンフィ」+800円

こちらのお店でわたし達夫婦の一押しメニューです。エトフェした鴨を胸肉はハチミツを塗ってロースト、もも肉はコンフィで鴨の美味しさを2種にして提供してくれます。エトフェ(窒息)とは、元来、針を首の後ろに刺し、仮死状態にさせ、血を抜かずに屠鳥する方法ですが、最近では電気ショックでエトフェさせる方法もあるようですね。エトフェさせることにより、鴨の体内に血がうっ血して、その結果血が肉全体にまわります。それにより、肉に鴨特有の鉄分を含んだ風味が強くなり美味しくいただけるというわけです。胸肉のローストは、噛むと適度な弾力がありジュースが溢れ出ます。そしてジュースと共に濃厚な味わいが伝わり、身は柔らかくしっとりとしていてコクがあり滑らかです。もも肉のコンフィは、皮はパリッと食感がよく、身は柔らかくいただけます。骨から煮出したソースで一体感をもたせた至極の逸品♪

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メーンを食べ終えた後、デザート前に残りのボルドーを楽しみながら海外旅行の話で盛り上がっていると、松下さんがサービスで「オリーブ」を出してくれました♪(感謝)

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「デザートの盛り合わせ」

デザートは黒板に書かれている中から選ぶのですが、それぞれを少しづついただくことも可能なのでお腹に余裕のある方は是非、全種類いきましょう。氷菓子(ジェラート)は黒板に書かれている中から2種類をチョイスできます。

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「ババロアショコラ、アーモンドのブランマンジェ、ババ(ラム酒風味)、氷菓子のヨーグルトとキャラメル」

デザートは全3種と、氷菓子を2種いただきました。正確には氷菓子は1人2種ずつ選べるので、少しずつ味見させてもらえば全種味わうことも可能ですよ(笑)ババロアショコラは、しっとり滑らかな弾力と上品な味わい。アーモンドのブランマンジェは、口溶けと喉越しを考えられ、ギリギリに固まるの量のゼラチンを使用されているために揺ら揺らとゆれるほど滑らかで濃厚。ババは、したたるほどにラム酒が浸かっており、ジュワァ~っと口中で広がり大人な香りのデザートです。氷菓子の滑らかさと濃厚さも抜群のコンディションで最後の最後まで楽しめます♪

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「ガレット ブルトンヌ」

バターの名産地でもあるフランス、ブルターニュ地方の郷土菓子。フランスらしく、バターたっぷりリッチな配合の有塩バタークッキーです。サクサクッと食感を楽しめ、しっとりとしたとても美味しいガレット♪

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「コーヒー」

表面がクレマできれいに覆われているコーヒー。良いクレマはきめが細かく、かき混ぜても消えず、味をまろやかにし、香りを口の中に持続させてくれます。口の肥えた友人夫妻が2人共に大満足のディナーだったようで喜んでもらえて本当に嬉しかったです。松下さん、また伺いますね♪

L’AGAPE ラガップ
藤枝市青葉町3-3-28 TEL:054-637-0290
営業時間 11:30~14:00 18:00~22:00
定休日:月曜夜休(ランチはやります)その他不定休有(お問い合わせください)
http://lagape.jp/

藤枝市青葉町3-3-28

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