浜名湖のリゾート地の一つとして、海水浴や釣り、潮干狩り、遊覧船、温泉、花火などが楽しめ、多くの観光客で賑わう舞阪町の弁天島。
この日は「土用の丑の日」の前日ということで、浜名湖に浮かぶ弁天島の地にて、地元浜名湖で採れた新鮮な食材を最高の状態で提供する「弁天島 山本亭」にて浜名湖を見渡しながらのディナータイム。夜の営業時間は、夕方の16:30〜と早めにオープンされているため、飛び込みでも混み合う前に入店することができました。(※予約も可能)
「弁天島 山本亭」は、1975年(昭和50年)創業となり、この場所の筋向かいで営まれておりました。此処は、本店である「弁天島 山本亭」の姉妹店として、2017年3月に「魚河岸料理店 太助」という店名でオープンしましたが、2020年2月に両店が統合する形で歴史ある本店の名を残し、「弁天島 山本亭」としてリニューアルオープン。
弁天島 山本亭
こちらは先代の跡を御子息達が継がれ、長男が二代目として次男がサポートに付き、ご兄弟で活躍されています。
二代目店主:山本幸介さん
舞阪町弁天島に生まれ弁天島で育ち、浜名湖の素材を知り尽くしたうえで京都にて修行。
その後、父でもある師匠のもと知識と経験を学ぶこと二十数年。父親の意思、味を引き継ぎ、
さらに満足いただける地域の味を追求し続け、山本亭を受け継がれています。
弟:山本秀二さん
京都にて修行。その後、海外での調理経験をし多彩な技術を学び、
現在は兄と共に店の大黒柱として支えられています。
湖畔に面することから、目の前に浜名湖が見渡せる絶好のロケーションを誇り、地元民をはじめ、観光客からの支持も厚く、賑わいを見せる人気店。
こちらでは、鰻やすっぽんなど浜名湖を代表する食材を取り扱い、お手頃な定食から、様々なシーンに合わせたコース料理までを取り揃えられており、バリエーションに富んだメニューも人気の一つ。
土用の丑の日に”鰻”を食べるのは江戸時代から続く習慣で、起源として伝えられているのは、江戸時代の蘭学者・平賀源内が、夏うなぎの売れ行きがさっぱりだった知人のうなぎ屋を盛り立てるため「本日、土用の丑の日」と書いて店先に張り紙をした所、その宣伝効果のおかげで大繁盛をしたのがことの始まりとされています!
”丑の日(うのひ)”には「う」の付くものを食べると良いとされ、「うどん」、「梅干し」、「瓜」などがあり、最近では、スタミナが付くことから「牛肉」、「馬肉」なども仲間入りしており、「うなぎ」もそのひとつであり上記起源説が有名です!
すっぽん取扱店というのが一目瞭然となる立派なすっぽんの彫刻が施された手水舎を用意しています。
暖簾をくぐると2台の水槽が設置されており、所狭しとすっぽんが重なり合っています!これだけの量を仕入れられているとは驚きですが、こちらの名物料理ということもあり、その人気振りが伺えます!
日本のすっぽんは、1879年に浜名湖で養殖されたことが始まりとなっており、此処ゆかりのある地で名物料理として提供。日本一のすっぽんブランドと名高い浜名湖の「服部中村養鼈場」より仕入れられており、浜名湖の自然環境を生かし、露地養殖という手法で3~4年かけて育てられた良質なすっぽんは、上品ですっきりとしたクセのない味わいを楽しめます。
広々とした店内にも大きな水槽が設置されており伊勢海老が泳いでいます。
伊勢海老は、やはり胴はお刺身として楽しみ、頭はお味噌汁がお勧めで、塩焼きや天ぷらでも楽しむことができます。
1階には生簀を囲むカウンター席と小上がりの半個室風となる掘り炬燵式の座敷席があり、2階は和室の座卓とテーブル席を用意し、宴会席としても利用可能。
全席合わせて約80席とゆったりとした席数を保有。また、完全個室は予約制でお部屋料金が別途かかります。
水深50mの地下海水を汲み上げて利用。汲み上げと排水を循環させ、2週間に1度のペースで生簀を清掃することで、綺麗な状態で保たれている生簀。
本日のオススメ活魚は平目に石鯛、いちみ鯛、サザエなど。
今回は小上がりの半個室のお席で頂きます。
鰻は、ビタミンA、B群、D、Eや、DHA、EPAなどの必須脂肪酸、ミネラル、タンパク質などが豊富な栄養素を含む食材で、さらに、最近の研究では、脂質の高い食事は、夏バテや糖尿病予防に適していると判明したとのこと。夏だからといって、あっさりとした食事ばかりしていると逆に夏バテしてしまうかもしれません。これからの酷暑に立ち向かうためにも、夏の活力を養うためにも、”うなぎ”をいただきましょう!
「うな重」3,850円
鰻は、浜名湖産の厳選されたものを使用し、時期によっては希少な天然ものも味わえます。関東風の蒸し焼きで、ふっくらと仕上げた鰻に、創業昭和50年以来継ぎ足しで使用している秘伝のタレで、香ばしく焼き上げています。
うな重に添えられる肝吸いは和食店らしい丁寧な仕事が伺え、上品な出汁に、ほどよい塩加減と肝の旨みが溶け合い、三つ葉の香りがふんわりと広がります。脂ののったうな重の後味をすっきりと整え、最後まで心地よく食事を締めくくってくれる名脇役。シンプルながらに職人の技と出汁の力を感じられる一品。箸休めにいただくお漬物も、沢庵にしば漬けと、しっかりとした甘みと塩分で、何度でも口中のリセットを可能にします。バランスの良い膳は是非とも味わっていただきたいものです。
ご飯は静岡県産コシヒカリを使用し、ガス窯で柔らかめに炊きあげたお米の旨みが鰻の味をさらに引き立てます。素材と仕込みに妥協のない、職人のこだわりが詰まった一品です。香ばしさが漂う中、この照りと艶とタレの滲み具合で、俄然食欲が湧いてきます。
浜名湖を一望しながら、遠州灘の恵を感じる新鮮な活魚料理を堪能できる浜名湖湖畔の「弁天島 山本亭」。土用の丑の日の予約席は既に満席になっているとSNSで告知されており、テイクアウトがオススメとのこと。今日、”うなぎ”を御検討されている皆様、是非どうぞ!
弁天島 山本亭
住所:静岡県浜松市西区舞阪町弁天島3212-3
TEL:053-592-1919
営業時間:ランチ11:30~14:30、ディナー16:30~22:00(オーダーストップ21:00)
駐車場:16台(無料)
定休日:木曜日
http://www.yamamototei.com/