箱根・芦ノ湖「ホテル四季の館 箱根芦ノ湖」芦ノ湖を一望できる大人の隠れ宿-チェックイン編-

芦ノ湖のほとりに広がる自然と寄り添いながら、静謐で上質さを両立させた大人の隠れ温泉宿「ホテル四季の館 箱根芦ノ湖」。

この宿は、東北から全国へと温泉文化を発信してきた 「株式会社日本ハウス・ホテル&リゾート」 が運営する「ホテル森の風」グループの一つ。“美しい自然と調和する癒しの空間づくり”を理念に掲げるグループの中でも、ひときわ洗練された大人の温泉リゾートとして知られています。

秋風そよぐ紅葉の時期、私の誕生日を祝して主人とともに愛犬ショコラを連れて、こちらのホテルにお世話になります。

やわらかな木の香りがふわりと漂い、大谷石や木材を贅沢に使ったエントランスは、無駄を削ぎ落とした落ち着きがあり、これから始まる“特別な時間”の予兆を静かに知らせてくれます。

エントランスを抜けると、その先には思わず足を止めてしまうほどの展望が広がります。

開けたその先には、霧がかる湖面が静かにたゆたう雨上がりの芦ノ湖。そして、その背後には秋色に染まりはじめた山々がゆるやかに連なり、季節の移ろいを繊細に映し出しています。赤、橙、山吹色と、雨に濡れた木々は色濃くグラデーションの彩りを見せ、まるで自然が描いた一幅の風景画のよう。壮麗な景観は、まさに“この宿に到着した瞬間から始まる非日常”を象徴しています。

ホテルのエントランスは、外界の喧騒をそっと遮るように、入り口が二重構造になっており、扉を一枚、また一枚とくぐるたびに、外の空気がふわりと遠ざかり、音が静かに消えてゆき、まるで“日常から非日常へ”と意識が切り替わるような、不思議な安心感に包まれるプライベート感が広がっていきます。

エントランスの扉が開くと、日本を誇る富士山を描いた画が、静かに、そして温もりが満ちる空気で出迎えてくれます。

「雲海舞い富士の山 / 郷間正観」

雲海と朝焼けの幻想的なパノラマは言葉を超えた美しさ。左右均等に裾野を広げた美しい山容は、春夏秋冬、朝昼夕、それぞれい違った表情で私たちを魅了する。

「晴れてよし くもりてもよし 不二の山」

「芦ノ湖の源流・知恵の泉 / 郷間正観」

エントランスの装花は、現代アートで演出されており、観るものの心を鎮め、和らげる和のおもてなし。

館内は、檜が醸す上質な和モダンの意匠が息づき、細部に至るまで丁寧に整えられた落ち着きが漂います。

ロビーラウンジ

ロビーラウンジに一歩踏み入れると、視界の先に突如として広がる絶景。大きなガラス窓が切り取るのは、刻々と表情を変える芦ノ湖の景色そのもの。薄紅に染まる木々、湖面からゆっくりと立ちのぼる朝霧、黄金色に溶けていく夕日など、この景観こそが、ホテル全体の“静かなるコンセプト”を語っています。

フロントでのチェックインは午後15時〜の受付となり、自動チェックインシステムを導入されています。

スタッフの案内に従って、滞在に必要な情報をタッチパネルで入力すれば、チェックイン完了です。

チェックインを済ましたあとは、ラウンジへ案内され、窓の奥に広がる景観を楽しみながら、ウェルカムティーで一服。小型犬(6kg以下)の宿泊が可能となるこちらは、館内は抱っこでの移動が可能となり、ワンコフレンドリーな対応です。一般のゲストの方々にご迷惑のかからないように、愛犬のマナーには十分に気を配りましょう。

スタッフの山中千聖 / Chisato Yamanakaさんに館内の案内をしていただき、ディナーや朝食の時間を決めておきます。

Royal Copenhagen / ロイヤルコペンハーゲン」ブルーパルメッテのティーカップでいただく、温かい緑茶にほっこり。

愛犬には、ホテルのショップでも販売されているクッキーのプレゼントと嬉しいサービスが。

食にうるさいショコラも、こちらのビーフクッキーを美味しそうに頬張り、ペロリと平らげていました。

ロビーラウンジで温かな日本茶を手に一息ついていると、窓の外で空が明るくなりはじめ、しとしとと降っていた雨は上がり、奇跡的にも湖面に晴れ間が差し込みます。しっとりと濡れた木々の葉が光を受けて鮮やかに輝き、芦ノ湖の水面は淡くきらめき始めました。雨に洗われた空気はひんやりと澄み渡り、まるで自然が、私たちをこの場所で迎えるために景色を整えてくれたかのような特別な瞬間に。

3階のロビーラウンジを後にし、今回お世話になる愛犬と泊まれる専用客室へ。館内のあちらこちらには、日本画家である「郷間正観 / Shokan Gouma」の巧みな筆致で描かれた、112点もの書画作が静かに展示されており、春の柔らかな芽吹き、夏の清々しい緑、秋の紅葉、冬の静寂——四季折々の自然が色鮮やかに息づき、訪れる人の目と心をゆっくりと旅させることでしょう。その光景は、まるで「泊まれる美術館」のよう。静かな廊下を歩くたび、額縁に収められた風景と、窓の外に広がる箱根の自然がさりげなく呼応し、日常の喧騒から切り離された特別な空間が広がっています。ただ宿泊するだけではなく、館内を歩くこと自体が、五感で日本の美を楽しむ芸術体験のように豊かなひとときを過ごせます。

エレベーター扉には、箱根らしい職人の技が光る寄木細工の装飾が施され、木の温もりと幾何学的な美しさが絶妙に融合しています。精巧且つ洗練されたデザインは、館内全体の和モダンな雰囲気と見事に調和し、ただの移動手段であるエレベーターも、ここではひとつの“鑑賞体験”のように感じられ、日常の些細な瞬間まで心を潤す工夫が行き届いていることに気づかされます。

「宇宙光韻 / 郷間正観」

音は色、色は命の輝き。富士山は雲間から姿を現す。美の極致である。
(ホテル四季の館 箱根芦ノ湖のための特別制作作品)

次回予告:「ホテル四季の館 箱根芦ノ湖」
和の趣が落ち着きを放つ客室露天風呂付きの愛犬同伴専用ルームの紹介です。

ホテル四季の館箱根芦ノ湖
住所:〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根大芝103241
TEL:0120-100-307
https://www.shikinoyakata-hakone-ashinoko.com/

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