
今年の誕生日旅行で訪れた“箱根”では、紅葉狩りをしみながら、芦ノ湖畔周辺を楽しんでいます。湖畔ランチを楽しんだあとは、湖のほとりに佇む「箱根園水族館」へ。

標高723メートル、日本で最も高い場所にある水族館として知られるこの場所は、雨の日でも過ごせる箱根屈指の癒しスポット。館内はペット同伴可で、カートを使用すれば愛犬とも一緒に見学が可能。館内ルールに従い、カート内から顔が出ないようにしましょう。入館チケットは、大人1名1,600円となりますが、会員制リロクラブの電子チケットを事前予約をすることで、約40%近くもお得に入館することができました。

水族館は天候に左右されることなく楽しめる場所となり、季節問わずに穏やかなひとときが広がり、館内中央には、高さ7メートル、総水量1,255トンの海水をたたえた大水槽が設けられており、自然光が降り注ぐオープンエアーの空間の中で、アオウミガメやアカエイがゆったりと泳ぐ姿を間近に見ることができます。

世界各地から集められた450種・約32,000匹もの魚たちが飼育されており、色鮮やかな熱帯魚から深海魚まで、多彩な生命の営みを感じることができる水族館。その規模は広すぎず、ゆったりと見て回れる程よいサイズ感となり、小さなお子さま連れや車椅子のご家族、さらには、愛犬連れにもやさしい動線設計で、無理なく落ち着いた時間を過ごすことができます。

水槽の奥をゆったりと泳ぐ立派なアオウミガメ。陽の光が水面を透かして差し込み、その甲羅をやわらかく照らしています。

まるで時間の流れさえも穏やかにしてしまうような静かな泳ぎで、ゆるやかに手足を動かしながら、悠然と水の中をたゆたう姿には、生命の力強さと、どこか神秘的な優しさが同居しているのです。

その姿は、見ているだけで心が静まり、深呼吸をしたくなるような透明な時間が流れていきます。

大水槽の中央には、海底に沈んだ船を模した沈没船のオブジェが静かに横たわり、長い年月を経たように見えるその船体の周りを小さな魚たちが行き交っています。アオウミガメはその周りを悠々と旋回しながら、時折、船体の影に身を寄せては休む様子も。差し込む光が水面を揺らし、沈没船の輪郭をきらめかせ、“静かな海底の世界”が広がっています。

館内左手へ進むと、色とりどりの熱帯魚たちが泳ぐオープンエアー水槽が並び、

ガラス越しに広がる小さな世界。

白と黒のコントラストが美しく優雅に舞うエンゼルフィッシュの姿もあり、羽のようなヒレがゆらりとゆらり。

光を受けて輝く魚たちが舞い、青や橙、黄金にきらめく鱗が、水面の反射とともに幻想的な模様を描き出しています。

ショコラは一体どんな想いで眺めているのか、聞いてみたいものです(笑)

通路頭上の水槽をゆったりと泳ぐのは、

フラミンゴのように淡く輝くピンク色の熱帯魚シクリッド。

シクリッドの大きなコブは、オスが成長するにつれて現れる特徴で、外見的な魅力や繁殖行動のサイン、または縄張り争いの際の威嚇に役立つと考えられています。

光を受けて鱗がきらめき、群れがひとつの雲のように形を変えながら漂い、その独特な無骨さと愛らしさの対比に、思わず目を奪われてしまいます。

小さな水槽の中を、ウーパールーパーの赤ちゃんがそろりそろりと。透きとおるような肌に、ひらひらと広がるエラが花びらのようで、透明感のあるつぶらな瞳でこちらを見つめる姿は、まるで水の妖精のように愛らしい姿。

ワニのような吻と鋭い歯が特徴の北アメリカ原産の最大級の淡水魚アリゲーターガー。

体に鎧のような硬い皮ふと体側に一列に並ぶとげ状の突起が特徴の大型ナマズの仲間オキシドラス。

奥へ進むと、L字のコーナーを利用したペンギン水槽が見えてきます。

キングペンギンは、水槽中央の小高い岩の上で凛と背筋を伸ばし、まるで海中の貴族のような佇まい。

滑らかに水を切る泳ぎは流れるようで、

羽ばたくたびに光を受けて鱗のような輝きを放ち、

その優雅で俊敏な泳ぎには圧倒されます。

まるで自分自身が海中に身を置いているかのような錯覚に包まれる円形ガラス。360度どこを見ても魚たちが自由に泳ぎ回り、光が揺れる水面の反射が水中世界をより一層立体的に演出してくれます。

大水槽を覗き込んでいると、巨大なハタの仲間がゆったりとした動きで近づき、ガラス越しにこちらをじっと見つめています。その大きな瞳は鋭く、重厚な存在感を放ち、まるで水中の王者が睨みを利かせているかのような迫力です。

小型の水槽が並ぶこちらには、わたしの一番の癒しとなるクラゲの姿も。

岩陰からひょっこりと姿を現すウツボ。

砂地からニョロニョロと揺れるチンアナゴの群れ。細長い体をくねらせながら風に揺れるように動く可愛らしさに思わず目を細めてしまいます。

水中を漂うカラージェリーフィッシュの群れは、

まるで色彩の帯が宙を舞うかのように優雅で、

淡い光に照らされて透き通る体が揺れ、ふわりと広がる傘のようなヒレがリズミカルで幻想的な光景を生み出し、

その柔らかな動きは、見ている者の心を静かに捉え、いつまでも見つめていたくなる美しさ。

半透明の体が光を透かし、淡いグラデーションを帯びて輝くミズクラゲ。

傘の縁を揺らすひらひらとした触手が柔らかく

ふわりふわりと浮かび

まるで宇宙の生物のような幻想的な美しさ。

懐かしいディズニー映画「ファインディング・ニモ」の世界。

珊瑚に身を寄せるカクレクマノミ。

映画の中でおしゃべり大好きという設定で、ニモの父親マーリンと友達になり、一緒にニモを探す旅に出るナンヨウハギのドリー。青と黄色の美しいコントラストが印象的です。

カラフルな熱帯魚たちが砂地や岩の間を行き交い、サンゴの間をすり抜ける姿は、映画のワンシーンをそのまま切り取ったかのようで、思わず童心に返って見入ってしまいます。

静かな青の世界。

ふっくらとした身体つきのニジマス。

アフリカのタンガニーカ湖に生息する淡水魚で、成長するにつれ頭部にコブが発達するキフォティラピア・フロントーサ。

この水槽はスタッフが伊豆周辺で採取した魚の子どもたちを紹介する水槽で、タナバタウオ、ゴマフエダイ、ハコフグなど。

水族館の仲間たちと一緒に記念撮影ができるプリクラ機もあります。

折り返し地点で戻ってきたこのコーナーでは、やはりクラゲの前でしばし静観。

黄色い体に水色の帯が4本あるのが特徴で、名前もそのまま、ヨスジフエダイ。

大きな銀色の鱗に下顎が突き出た骨のある喉板を持ち、精悍な顔つきのターポン。

鮮やかな色彩を持つことが最大の特徴となるクログチニザがチラ見で

睨めっこのように見つめる視線の先にはショコラが(笑)

館内を一周回って出口付近にいるのは、コツメカワウソ。

勾玉模様のように寄り添う姿が愛らしいコツメカワウソのウメちゃん、レイワちゃんのお昼寝タイム。土日祝限定ですが、1日に3回(10:30〜、12:00〜、14:10〜)、1名600円でコツメカワウソと握手をするふれあいショーを開催しています。

「箱根園水族館」の魅力はまだまだ続きます。
次回予告:「箱根園水族館②」愛らしさ満点!アザラシ広場のショータイム!
箱根園水族館
住所:〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139
TEL: 0460-83-1151
営業時間:9:00~16:30(最終入館は閉館30分前まで)
入館料:一般おとな/¥1,600・こども(4才~小学生)/¥800
年中無休
駐車場:有(有料)
ペット:専用ケージまたはカート使用で同伴可
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