三重・多気「VISON」日本最大級の複合リゾート・ヴィソン巡り①マルシェ ヴィソン

三重県多気町に誕生した、日本最大級の複合リゾート「VISON / ヴィソン」。2021年7月20日にグランドオープンして以来、“食・自然・アート・癒し”をテーマにした圧倒的スケールの空間として、全国から多くの観光客が訪れる注目のスポットとなっています。

その広さは、なんと東京ドーム約24個分。広大な敷地はエリアごとに構成され、70店舗を超えるレストラン、ショップ、ホテル、温浴施設が立ち並ぶ“体験型リゾート”です。

「VISON」という名は、日本語の「美しい村=美村」に由来します。自然と人、地域と文化が美しく調和する“新しい里山のかたち”を目指しています。

台風22号の心配をよそに、秋風が心地よい平日の午前に到着すると、駐車場は空きの状態も多く、すんなり入ることができ、撮影にも最適な静けさです。一方で、週末ともなると、県外からの観光客や家族連れが多く訪れ、駐車場が満車になるほどの人気ぶりで、「食」を目的に一日中滞在する人も多く、エリア全体が活気と笑顔に包まれます。平日と週末で異なる表情を見せるヴィソン。どちらもそれぞれの魅力があるため、静かに混み合うことなく市場の雰囲気を味わいたいなら「平日の午前」に、賑やかな活気を楽しみたいなら「週末」がおすすめかもしれません。

広大な敷地ですが、今回の旅は一泊二日で朝から翌夕方までの時間をかけて、ゆったりと全体を見て回って行きます。

食の宝庫 – Marché VISON / マルシェ ヴィソン

その中でも、訪れた人々の胃袋を掴んで離さないのが、“食の台所”として人気のエリア「Marché VISON / マルシェ ヴィソン」です。地元の生産者と直接つながる“産直市場の進化形”として誕生しました。

三重県・紀伊長島港から毎朝直送される新鮮な海の幸を扱う「第十八甚昇丸」は、VISON内でも特に人気の高い鮮魚専門店。看板メニューは、地元でも希少な“ガスエビ”。深海に生息し、鮮度落ちが早いため市場にはなかなか出回らない幻のエビとして知られています。ここでは、そのガスエビを刺身や丼などで味わうことができ、ぷりっと濃厚な甘みが絶品。ほかにも、旬の地魚や干物、海鮮加工品が並び、地元の漁師町・尾鷲の味をそのまま堪能できます。

伊勢志摩や尾鷲の海で獲れた新鮮な魚介を使った料理が楽しめる「鈴木水産」。市場のような活気に包まれた人気の食事処。まずはこちらで腹ごしらえと参りましょう。VISONは、施設内に関しては、愛犬同伴可能なエリアが多くワンコフレンドリーではありますが、各店舗ごとにルールがあり、店舗ごとに入場可能かどうかのサイン等が記されていることが多いため、事前に確認しておくと良いでしょう。テイクアウトする場合や屋外席での飲食は、愛犬と一緒に楽しめるため、とても助かります。

看板メニューは、脂ののった伊勢真鯛を贅沢に使った「鯛茶漬けごはん」や、伊勢志摩の郷土料理「手こね寿司」などがあり、鮮度の良さを活かしたメニューが多く、観光客だけでなく地元の方にも愛されています。

「贅沢あじフライ(ねぎしょうが大葉タルタルソース)」680yen

揚げたてのアジフライは、外はサクサク、中はふっくら。

2種類用意された選べるソースから「ねぎしょうが大葉タルタルソース」を選ぶと、別添えのカップにたっぷりと付いてくるため、思わず、「もう一枚!」とおかわりしたくなる味わいです。

外側の通路はスロープ続きとなるため、愛犬のペットカートや、ベビーカートなどでも安心の設計となります。

平日は空いていて回りやすいメリットがある反面、閉店している店舗もあるので、行きたいお店の定休日は事前にチェックしておきましょう。

“地元の味”を再発見できると同時に、“新しい食の可能性”にも出会えるのが、マルシェ ヴィソンの醍醐味。

地元農家の愛が詰まった新鮮食材を探すマルシェ

地場野菜が並ぶマルシェ内には、その季節ごとの旬野菜や果実が揃います。

こちらでは、翌朝の朝食用サラダにと、VISON内の農園で自然農法で育てられた「山わさび菜」を購入。ピリッとした辛味と歯応えが特徴で、野菜本来の香りと味わいが濃く、存在感あふれる葉野菜でとても美味しかったです。

色とりどりの地場野菜が所狭しと並ぶマルシェを見回した後、大好きなミニトマトを発見!

「カラフルミニトマト」420yen

毎朝のサラダに欠かせないトマトとして、翌朝用にこちらも購入。肉厚で張りがあり、甘くてジューシーな「あさい農園」のカラフルミニトマトは、サクッと歯切れのよい皮で、ゼリー質が少なく詰まった身で食べ応えあり、甘味もしっかりと感じられるため、おやつ代わりにパクパクと食べれてしまうミニトマトです。

目を惹くものが多く、パッケージデザインなどに心を奪われては、購買意欲を掻き立てられます。

果実系のブースでは、年中みかんの獲れる御浜町にある「道の駅パーク七里御浜」の工場で搾るストレート果汁100%ジュースのビタミンカラーに吸い寄せられてしまいました(笑)

「柑橘しぼり カラマンダリン」720ml 1,620yen

カラマンダリンは、温州みかんとキングマンダリンの交配種で、全国的に栽培されているのが少ない高級みかん。樹に成っている期間がもっとも長い為、栽培が難しいようですが、甘味と酸味のバランスが良く、濃厚な味わいが楽しめるみかん。
そのカラマンダリンを自社工場で果汁100%のジュースにし、瓶詰めされています。朝の一杯にいただこうと購入しました。

「イセポメロモヒート」200ml 1,750yen

この地で採れた野菜や果実をはじめ、自然由来の素材にこだわったからだ想いな“食”をクラフトするブランド「Ise Flownal / イセフローナル」の商品「イセポメロモヒート」。希少な三重県産の文旦(ポメロ)に、ミントとスパイスを組み合わせたノンアルコールのモヒートベース。炭酸水で割れば、文旦の爽やかな酸味や甘味、ミントの爽快な香りを楽しむ新感覚のモヒート飲料に。柑橘とミント好きな私たちはこちらも購入。

産直シリーズのブースは日替わりで店舗が変わり気軽に立ち寄ることができるのも人気のポイント。

三重を代表するお土産物も揃うため、VISONに足を運ぶことで、三重を知るキッカケにも。

「尾鷲生とうがらし虎の尾」60g 540yen

辛党でもある私たちが手に取ったのは、漁師町・尾鷲の「尾鷲しお学舎」の「尾鷲生とうがらし虎の尾」。尾鷲市の伝統青唐辛子「虎の尾」を使用し、しお学舎の塩と尾鷲甘夏の皮・果汁を混ぜ込み作った柚子胡椒ならぬ、甘夏胡椒。甘夏のほのかな香りと鋭い辛味がクセになる逸品です。柚子胡椒に目がない私たちは、こちらの甘夏胡椒も気になり購入。

小腹を満たす食べ歩きグルメも豊富

買い物をしていると、香ばしい香りに誘われて、練りもの屋の「新兵衛屋」へ自然と足が向きました。

「たこ棒」350yen

食べ歩きしやすいスティックタイプの「たこ棒」は、一口かじるたびに、たこの旨味がしっかりと感じられ、1本でも十分過ぎるほど食べ応えがあり、外さない一品。

「エビの包み揚げ」400yen

カリッとした衣に包まれた「エビの包み揚げ」を頬張ると、中にはプリップリのエビが丸っと入っていて、ポン酢でいただけば、思わず笑みがこぼれる美味しさ。

買い物に夢中になっていたら、すでにお昼時になっていたので、愛犬ショコラにも持参した手作りごはんでランチタイム。テイクアウトをしても座って食べられるテーブルやベンチが、所々に設置されているので助かります。

甘味の〆には、たい焼き専門店「松阪香肌屋」の真ん丸フォルムが可愛らしいたい焼きを。

生地には伊勢うどんにも使われる三重県産小麦「あやひかり」を100%使用し、餡は100%北海道産「小豆」、「てんさい糖」を使用。外はパリッと中はモチっとした食感の焼きたてのたい焼きを提供。

「たい焼き 渋皮マロン味」380yen

季節限定の特別メニュー「渋皮マロン味」をいただくと、薄く香ばしい生地の中には、渋皮入りの栗餡がギッシリと詰まっており、この季節ならではの、ほっこりとする栗のまろやかな味わいが楽しめます。

気温が25℃前後と、とても過ごしやすい気候で、愛犬ショコラにとっても快適なVISON巡りに。

旬の食材に彩られたマルシェ ヴィソンでは、“買いたいもの”も“食べたいもの”も次々と目に入り、気づけばつい手に取ってしまうほど。まさに「食の宝庫」という名がふさわしいエリアです。

小腹を満たし、心も潤い、私たちもショコラもエネルギーを充電することができたので、次なるエリアへ進みましょう。

次回予告:「VISON – WOOD PLAY AREA / 木育エリア」

次回は、木育エリアの「人と木が育む豊かな時間」をテーマに、本物の木や森に触れ、見て、学び、遊ぶ楽しさを体験できる「kiond / キオンド」の魅力をご紹介します。

VISON / ヴィソン
住所:〒519-2170 三重県多気郡多気町ヴィソン672番1
TEL:0598-39-3190
https://vison.jp/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

先頭に戻る