
穏やかな時間が流れていた「伊豆長岡温泉 三養荘」での滞在も、いよいよ終わりを迎えます。前回も立ち寄った「ラウンジ葵」で、旅の思い出となるお土産選びと参りましょう。ラウンジ葵は、新館同様に建築家・村野藤吾氏が設計を手掛けた円形の建物。やわらかな曲線を描くその佇まいは、周囲の緑に静かに溶け込み、訪れる人を穏やかに迎えてくれます。

ラウンジには、カフェ・売店のほかに、ブティック「NOUBEAU」を備え、やわらかな曲線を描く建築の中には、三養荘らしい品の良さが静かに漂っています。

売店では、伊豆・天城の本わさびを使った品々や、「千年井田塩」を使った塩昆布など、伊豆ならではのお土産が並びます。前回と異なる商品も目に付いたため、店員さんに人気の商品を教えていただきながら、友人へのお土産も含め、いくつかを選びました。

旅先で、その土地ならではのものを手に取る時間もまた、旅の楽しみ。

今回持ち帰った品々を眺めるたびに、きっと夏の滞在を思い出すことでしょう。

お土産選びを終えた私たちは、ショコラの待つ離れ「藤裏葉」へ。

今回、ショコラと一緒に過ごした栄の間で、最後の荷造りを済ませ、ショコラもお出かけ用のワンピースを纏い、身支度を整えます。小さな体にワンピースを着せると、いつものショコラも少しだけよそ行きの表情に。「さあ、そろそろ行こうね」そんな声を掛けながら、離れを後にしました。

チェックアウトまでの最後のひとときは、ショコラをペットカートに乗せて、もう一度、日本庭園へ。

春にはやわらかな花色に包まれていた庭園が、夏には生命力に満ちた濃い緑の景色へ。

初めて訪れた春の滞在では、新鮮に映った景色も、今回の夏の滞在で帰る頃には、どこか懐かしく感じられるから不思議です。振り返れば、この庭を何度歩いたことでしょう。朝の光の中を歩いた時間。夕暮れに静けさを増していく庭。そして、夏の深い緑に包まれながら、ショコラと過ごした時間。ひとつひとつの景色が、今回の滞在の記憶として心に残っています。

フロントロビーで、チェックアウトの手続きを済ませ、いよいよ三養荘を後にする時がやってきました。

主人の50歳という節目を祝うために訪れた、今回の夏の三養荘。春の記念日旅行に続き、季節を変えて再び訪れることができたことも、私たちにとって大切な思い出となりました。広大な庭園に抱かれながら過ごした時間。「藤裏葉」の「栄」の間で、温泉に癒されながら、ショコラと一緒に寛いだひととき。季節の恵みを味わった食事。そして、スタッフの皆さんがそっと寄り添ってくださった、心地よいおもてなし。振り返るほどに、そのひとつひとつが静かに心へ蘇ってきます。三養荘で過ごす時間は、日常から少し離れて、自分たちの歩幅を取り戻すような時間でした。次に訪れる時には、また違う景色や時間が待っていることでしょう。
三養荘のみなさん、今回も素晴らしい時間をありがとうございました。
伊豆長岡温泉 三養荘
住所:〒410-2204 静岡県伊豆の国市墹之上270
TEL:055-947-1111
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