「たこりき」大阪名物のたこ焼きをビオワインと共に洒落こむ斬新なお店

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大阪では「太閤さん」として親しまれており、現在の大阪の基礎を築いた豊臣秀吉が、
大阪城を守るために築いた各方面の堀の内、
この空堀周辺にあった南惣構堀は、水を入れない空(から)の堀であったことから、
空堀という地名の由来となっています。
戦争で空襲を免れた地域で、区画整理されておらず戦前当時の道路のままが残っているため、
路地や一方通行など入り組んだ道路が多く見られます。
空堀商店街」と「空堀どーり商店街」の中間にある「はいからほり商店街」入口がこちらです。
とても歴史のある商店街で、映画「プリンセス・トヨトミ」のロケ地としても活用されており、
住民に愛されている下町商店街です♪

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松屋町筋、谷町筋、上町筋と3本の大きな遠路を繋ぐ長い商店街。
地元の方が日常的に活用する商店街で、魚屋さんや八百屋さんなどが点在しています。
最近は、特に若い世代が路地裏でお店をオープンすることもあり、
この地域のショップを紹介するお散歩MAP「からほりらへん」を作るなどして、
街全体で空堀界隈を盛り上げることに精力的です♪

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そんな、はいからほり商店街を空堀商店街方面に進む途中で、路地裏へと入ったところに、
出汁を味わうために生まれた大阪名物のたこ焼きが頂ける「たこりき」さんがあります。
まるで、京都の小料理屋を思わせるこちらのお店は、
焼きたてのたこ焼きをビオワインと共に楽しめるニュースタイルのたこ焼き屋さん。
出汁の魅力を伝えたい」というオーナーの想いから生まれたたこ焼きの味付けは、極めてシンプルに塩と味醂のみ。
口に含むと上質なカツオと昆布の出汁の旨みと香りが感じられます。
たこ焼き以外にも、長くフレンチを修行されてきた鈴木絢也(すずきじゅんや)シェフを新たに迎えて、
腕によりを掛けて作る単品メニューやおまかせコースなども頂けます。
たこ焼き屋ながらにして、ビストロメニューも味わえ、
店内では、シャンパンや白ワインなどがポンポンッと空いてしまうという
小洒落た雰囲気の斬新なたこ焼き屋さんなのです。
こちらは、サローネ・グループ代表の平高行さんにお願いし、お薦めのお店をセレクトしていただいた1軒目のお店!
題して「平プレゼンツ!一味違った大阪を喰い倒れしてご覧なさい!」です♪

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たこりき」さんは、ワインとお好み焼きの名店で知られる「豚玉(現在はコトリ)」さんの系列店です。
以前は、昼がたこ焼き屋で、夜は会員制のビストロとして運営されていましたが、
現在は、たこ焼き屋としてもビストロとしても
焼きたてのたこ焼きは店内でも、お持ち帰りでもお楽しみいただけます。
また、電子レンジで温めるだけで美味しく頂ける急速冷凍させたたこ焼きもネットで販売中。
本店にて看板ソムリエールをされていた高橋多弥(たかはしたみ)さんがワインやサービスを担当されています♪

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「たこシャン」1,000円

 たこ焼き屋にして、ワインが楽しめると耳にしても、一体何からオーダーすれば良いのか迷っていると、
ソムリエールの多弥さんが、こちらの「たこシャン」をお薦めしてくださいました。
何でもたこ焼きに合わせたて嗜みたいスパークリングワインとのこと!(驚)
たこシャン」の「たこ」は、勿論たこ焼きから取ったものです。
元々大阪は、日本有数の葡萄産地であり、
特に河内地方では、古くからワイン造りが盛んに行われていたそうで、
その醸造家の1つである「カタシモワイナリー」さんが手掛けているワインです。
西日本最古のワイナリーで、合名山の山麓に広がる畑には、樹齢100歳を迎える葡萄の木が多く立ち並び、
こちらでは主にデラウェア種の栽培が行われています。
その葡萄を使って大阪を元気にしたい」と現社長である3代目の高井利洋氏が造られたのが、
地元デラウェア種を使ったこちらのスパークリングワイン「たこシャン」です。
たこ焼きをモチーフにしたラベルが可愛らしく、
大阪ならではの明るいノリを感じさせる洒落の効いたネーミング。
除草剤を一切使わずに大切に育てられた葡萄をシャンパン同様に瓶内二次発酵で醸造。
すっきりとした爽やかな香りの中に、ほんのりとした甘さが感じられ、
ねぇ、今からたこシャンしない?」と、思わず友達を誘いたくなるような
気軽に楽しめるフレーズが生まれそうなスパークリングワインです♪

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「馬タンスモーク(熊本)、スペイン フエ・カリダの白カビのサラミ、アンチョビ入りのオリーブ実」

歯応えがあり、脂がのっていて、旨みのある熊本の馬タンスモーク。
知る人ぞ知る白カビのサラミは、スペイン・カタルーニャ地方を代表する伝統食品です。
フランスとスペイン国境のピレネー山脈の麓で乾燥させたことが始まりで、
1520年にカタルニアで発行された料理本にも書かれ、
約500年の歴史を持つサラミソーセージと考えられています。
サラミの中でも径が細く長いのが特徴のドライソーセージで、
表面には、サラミの熟成に大きな役割を果たす自然の白カビが付着しています。
フエとはスペイン語で馬の鞭を意味し、細長い形が似ていることからこの名が付けられたとされています。
表面の白カビは自然に付着したもので、カマンベールチーズのように
素晴らしい風味を醸し出し、噛めば噛む程に風味が増します。
そして、スペインのバルではお馴染みのアンチョビ入りのグリーンオリーブは、程好い塩気がワインを欲します!
どれもお酒の当てにピッタリなおつまみで、
鈴木シェフ自身が美味しいと思ったものを提供されているとのことです♪

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「おまかせおつまみ盛り合わせ(3種)」900円
春菊・しいたけ・ベーコンのキッシュペコリーノチーズがけ、
人参とオレンジのラペ、

アボカドに山形の”あけがらし”を乗せて

前菜メニューの中からおまかせで3種盛り合わせていただきます。
キッシュは、ふんわり仕上げの優しい味わいで春菊がアクセントになっています。
人参のサラダにオレンジの酸味が優しく広がるラペ。
一番、印象に残っているのは、
山形県にある寛政元年(1789年)創業の「山一醤油製造所」が作る”あけがらし”です!
市販するキッカケとなったのは、料理フォーラムに参加していた9代目店主が、
ネットのオフ会に単なる酒の肴として、この”あけがらし”を持っていくと、
そこで食べた方の評判で口コミで広がり、メディアにまで取り上げられて有名になったのだそうです。
見た目はもろみに似ていますが、
口に入れると最初に麹の甘みが広がり、後から爽やかな辛みが味わえ、
これ単体でも十分なおつまみとなりますが、ご飯のお共や冷奴、肉や魚にも合いそうです。
発酵食品なので時間の経過とともに風味の変化も楽しめるとのこと。
アボカドとの組み合わせは、まろやかな味わいなり、また美味しいです♪

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「シーファーブルーメ・リースリング」ドイツ リースリング

お薦めの白ワインを伺うとそれぞれに味わいの異なる4本を説明してくださったので、
その中から、1つはこちらのリースリングをセレクトしました。
生産者は、リタ・ウント・ルドルフ・トロッセン。
瑞々しく蜂蜜のような香りが僅かにありながらも、硬質なキレの良い印象を与え、スッキリと飲み干せます♪

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「ブンナマグー・エステート/シャルドネ 2011」オーストラリア

生産者は、「ブンナマグー・エステート Bunnamagoo Estate」で、
オーガニックの畑で作られているボリューム感も楽しめるシャルドネ。
深みのある色合い、繊細で爽やかな酸も感じながら、落ち着きのあるリッチなワインに仕上がっています♪

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「たこ焼きハーフ(7個)350円」

たこりきさんのたこ焼きは、小振りサイズで本当に綺麗な真ん丸をしています。
「たこ焼き14個650円」が通常サイズで、7個はハーフサイズです。
出汁の風味がしっかりと効いたノーマルなたこ焼きをまずいただきます。
お好みでソースやソースマヨネーズ、醤油、醤油マヨネーズ、わさびマヨネーズをトッピングできます。
わたし達は、シンプルに何も付けずに味わいます。
出汁は、「美味しんぼ」にも登場する空堀商店街にある老舗「こんぶ土居」から天然真昆布、
黒門市場近くの老舗「久間田商店」からマグロ節と鰹節を用いて、
ここから引いた一番出汁を使われています。
タコは、三重県産のタコを生で仕入れ、お店で茹で上げられており、
厳選された国産の小麦粉をブレンドした生地に、
卵は、飼料・水・ 環境・ 衛生管理に徹底的にこだわる奈良の田中さんの卵を使用。
フランスはゲランド産の粗塩と味醂のみで味付けというこだわり振りです。
美味しくないわけがありません。
熱々でハフハフしながらいただくのも良いのですが、
鈴木シェフ曰く、
少し冷めると、より一層出汁の旨味を感じられますよ♪」とのこと。
現在のシェフを任されている鈴木くんは、元々はたこ焼きを焼いた経験はなく、
こちらに入店されてから、3ヶ月間みっちりと来る日も来る日もたこ焼きの練習を重ねたそうで、
努力の結晶がこちらの綺麗なメチャメチャ美味しいたこ焼きです♪

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「塩チーズたこ焼き7個)400円」

プレーンのお次は、こちらが一押しとのことで、
マリボーとラクレットの2種のチーズとゲランドの塩をたこ焼きの上に乗せる塩チーズのたこ焼きをいただきました。
チーズの風味がふんわりと鼻を抜けて、香り良く、コクが増します。
プレーンでも十二分に美味しいですが、味の変化を楽しめるよう、
他にも、アレンジメニューでオムたこや、揚げたこ、出汁に浸かったたこりき温泉、
たこ焼きグラタンなど様々なバリエーションで楽しめます。
ワイン片手に、いろいろなたこ焼きにチャレンジしてみるのもお勧めです!
さて、お次も、さんにご紹介いただいた焼鳥の名店「焼鳥市松」さんの紹介です♪

たこりき
大阪市中央区瓦屋町1-6-1
TEL:06-6191-8501
営業時間:15:00 ~ 23:00 定休日:火曜日
http://www.takoriki.jp/

大阪市中央区瓦屋町1-6-1

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