四季の移ろいと共に美味しさを増す旬の食材を用いて、素材の味を大切に手間隙惜しまずに料理し提供している和食の「心割烹さわだ」にて浜松の不動産業界の生き字引のお二人と一緒に店主おまかせのおもてなしランチ！
場所は、静岡大学工学部からスーパー主婦の店富塚店へ向かう途中の坂を下り、段子川の橋を超えたところの先にあります。メイン通りでもなく、隠れ家的な存在のお店となり、訪れるごとに”ほっ”と心落ち着けるお気に入りの場所となります！
以前、富塚町に住んでいた頃は頻繁に足を運んでいたものの、引っ越しをしてからは足が遠のいてしまい随分と御無沙汰してしまっておりましたが、主人が予約の電話を入れたところ覚えてくださっていたようでホッとしました！
店内はカウンター席3席と半個室のテーブル席4席、個室の小上がりの掘り炬燵席が4席、奥座敷4席となっています。ランチは限定20食の「姫膳」1,300円や「心膳」1,750円などが人気ですが、あらかじめ金額を提示し予約すれば、店主である澤田淳さんのおまかせコースが堪能でき、今回はミニ会席コース（要予約）3,000円で事前予約しております！
今日は個室を用意していただき、小上がりの掘り炬燵席で足を伸ばしてゆったりと食事を楽しませていただきます！
店主の澤田淳さんは、関東、関西のホテルや、浜名湖ロイヤルホテルでの経験を積まれた後に独立され、自宅兼となる店舗を構え、2006年春に開店されており、今年で15周年を迎えられています！
澤田さんのこだわりは”最良の状態で食べていただくために作り置きをしないこと”。
ゆえに、オーダーが入ってから刺身をさばき、揚げ物、焼き物の調理を始められるので、多少、待ち時間に余裕を持ってお出かけしましょう！
私たちは、その待つ時間すらも澤田さんの細やかな配慮のなされた仕事ぶりを見るのが楽しみの一つでもあり、出てくるまでの間は、奥様である女将さんの優しい声がけに応じながら、楽しいひとときを過ごします！
冷たい麦茶をいただきながら、待つこと暫し。二段重ねの千筋籠や小鉢が添えられたお膳が運ばれて参りました！
店主の澤田さんにお願いし、お品書きも書いていただきました！いつもながらに素敵な手書き！
見目麗しく、細やかな手仕事を感じ取れる小鉢たち！
「小鉢」
夏バテ知らずの冷菜としてに欠かせない「うざく」ならぬ「鱧ざく」は、彩りに錦糸卵を添えて、鱧と胡瓜の食感を楽しみながら、さっぱりとした味わいで！
「姫鉢」
茄子と桃にねっとりと濃厚な胡桃ソースを和えた胡桃和え、石川のバイ貝、さざなみ有馬煮の姫鉢三種！
「差（刺身）」
刺身には、「冬の河豚に夏のこち」と言われるほどの高級魚こちが登場！淡白な味わいながらにシコシコとした食感が楽しめるこちの昆布〆に、脂鯵の昆布〆、もっちりとした柔らかさが美味しい赤烏賊の三種盛りです！
「焼物」
店主の実家である福井は日野川で獲れる鮎を焼ひたしで、身はほろっと柔らかく、味がしっかりと滲みて御飯のお供に最適です！こちらは澤田さんのお父様が釣り上げてくれた鮎とのこと！澤田さんがもう56歳になられたわけですから、お父様は若くても70〜80代かと思われますが、元気に鮎釣りをなさるとは流石お若いですね！
「焚合せ」
長芋と南瓜含煮、万願寺、白ダツ、蛸柔煮。味を含ませるようにして弱火でコトコトと時間をかけて煮ることを含煮と言いますが、本当に素材の味わいを活かした上品な味となっており、「やっぱり和食はいいね♪」と思わず顔を見合わせてほっこりしてしまいます！
「油物」
天婦羅は、塩か出汁つゆのどちらかお好みで。私たちはもっぱら塩派です！天使の海老は頭も衣もカラッと揚がっており、香ばしさがたまりません！食感の良い蓮根に、鼻に抜ける爽やかな香りの余韻が楽しめるししとう、とろっとした舌溶けを楽しめる茄子と野菜の天婦羅も絶品です！
「御飯、汁物、香の物」
ゆかりの添えられた御飯はお代わりができ、汁物は赤だしのお味噌汁、香の物は三種と大満足なミニ会席！
「水菓子」
水菓子は、澤田さん御夫妻にも私たちがお勧めする「天使音マスクメロン」を食べていただきたくて、食べ頃の物を持ち込ませていただき、最後に提供していただきました！天使音マスクメロンだからこその芳醇な香りと上品な甘味で締め括る至福のひとときで御座いました！
夜は仕出しの注文が入っていたようで、仕込みでお忙しくされていましたが、元気そうにされているお顔が見れて嬉しく思いました！これからはもう少し豆に足を運びたいと思います！澤田さん、奥様、お身体大事にしてくださいね！
心割烹さわだ
住所：静岡県浜松市中区富塚町1101-37
TEL：053-476-4966
営業時間：11:30～14:00、17:30～22:00
定休日：日曜日 （※8/8〜8/31:まん延防止等重点措置期間中の営業時間はお店へお問い合わせください）
