ゆったりとした時を愉しむワインバールヴァンのお勧めのワイン

ゆったりとした時間を過ごしながら美味しいワインをいただきたい･･･となれば思い出すのが、浜松は肴町にあるミュゼ肴町ビル2Fにありますワインバー「Le Vin ル・ヴァン」さん。ワインバーならではの、数多くのグラスワインとそれに合わせたチーズのマリアージュが無数に楽しめ、大人たちがまるで隠れ家のように静かな時を奏でるに相応しい場所となります。店内は、10名ほどが腰掛けれる上質なウォールナットを使用した長く大きなカウンターと、ソファで寛ぐテーブル席がひとつ。座り心地の良い椅子が置かれ、腰を下ろせば、壁に飾られたフランスの画家アンリ・マリー・レイモン・ド・トゥルーズ＝ロートレックの画が目を惹きます。カウンターのバックバーには、天然の石版が埋め込まれフロアー全体を落ち着いた空間へと誘います♪

「Remelluri Rioja Reserva レメリュリ・レセルバ 2008」スペイン赤

ル・ヴァンさんには、その日お勧めのワインが必ずあります。好みを伝えて出していただくのも良いですが、オーナー兼ソムリエである寺田克也さんにお任せするのも良いでしょう。この日のお勧めは、レメリュリ・レセルバ。葡萄品種は、テンプラニーリョ、ガルナッチャ、グラシアーノ、ビウラ、マルヴァジア。レメリュリ・レセルバは、14世紀以来ヌエストラ・セニョーラ・デ・グランハ・レメリュリが所有していた歴史が深い葡萄園です。伝統的なボルドーはメドックの栽培方法で育てる、リオハ初めての単一葡萄園からワイン。深みを予感させる香りと濃密な味わいの統一感があり、パワーを感じながらもエレガントさも備わっています。完熟した丸い正統派のフルボディです♪

「お通し」

桜の花に見立てた飾りが可愛らしいです。セロリと昆布を和えたもの。醤油ベースの漬けで和テイストのピクルスですが、セロリが美味しくワインの当てにもなります♪

「LA ROSSA ラ・ロッサ」イタリアピエモンテ州クネオ県モネジーリオ村（山羊乳100% ソフト・シェーヴル）

アルプスの麓、チーズとワインの産地であるピエモンテ州から日本の春ならではのチーズLa ROSSA ラ・ロッサをいただきました。造り手のS.L.P社は、伝統的なチーズ、良質な農家製のチーズなどを造っています。ラ・ロッサの原型となっているのは、ロビオラという山羊乳製のチーズ。ランゲ地方では伝統的に造られていて、特に「ロビオラ・ディ・ロッカヴェラーノ」は、数あるD.O.Pという原産地保護の格付けを持つイタリアチーズの中で唯一の山羊乳製チーズとなります。イタリアと日本の素晴らしいマリアージュで作られた桜の葉に包まれたチーズの味わいは、クリーミーな舌触りと、桜の香りが見事にチーズに移り、桜餅を連想させるような優しく可憐な香りが楽しめます。そしてシェーヴルらしい爽やかさと、程好い塩味が優しく口中に広がります。実は、山羊のチーズが苦手な旦那様。ですが、桜の葉の香りが移り込んだチーズは、本来なら苦手な山羊臭を感じさせないことから、美味しいとお気に召したようです♪

ル・ヴァンさんのオープン当初から育てている桜の木。毎年、花が開くのを楽しみにされている寺田さん。木の成長と共に鉢が少し小さくなったので、思い切って植え替えをされたそうです。まだ蕾もあり、今年のお花見を見逃してしまった方は、是非ル・ヴァンさんで美味しいワインと共にお花見を楽しまれてみてはいかがでしょうか♪