「エルカミーノ タマチ」街中スペインバルでイダルゴ社シェリー酒の勉強会

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昨年11月16日に浜松街中でオープンされたばかりのスペインレストラン&バル「エルカミーノ タマチ」にて、”マンサニージャ”で有名な造り手である「ボデガス・イダルゴ・ラ・ヒターナ」社のシェリー酒を取り扱う「UNION LIQUORS(ユニオン・リカーズ)」の勉強会に参加させていただきました!

佐鳴台に本店「エルカミーノ」の2号店となり、本格スペイン料理がタパス感覚で多種多様に揃い、一押しのパエリアやスペインワインにシェリー酒などが気軽に楽しめるバルスタイルのレストラン「エルカミーノ タマチ」を運営される中野 雄司 (Yuji Nakano)さんが「もっとシェリー酒を広めたい!」という想いから始まった勉強会!

前回、こちらのバルでシェリー酒を体験してからというもの、すっかりそのシェリー酒の魅力にハマってしまい「もっとシェリー酒を知りたい!」と思い参加させていただきました!

今回の勉強会は、「UNION LIQUORS(ユニオン・リカーズ)」営業マーケティング部の川﨑浩平(Kouhei Kawasaki)さんがシェリー酒の歴史や産地にはじまり、ぶどう品種や熟成方法から製造工程などをとても解りやすく説明くださいました!

「そもそもシェリー酒って何!?」という方も多いはず!

シェリー酒とは、スペインは南部のアンダルシア洲にあるヘレスという町を中心に造られている白ワインのこと。
シャンパン同様に特定の地域で特定の白ぶどうを使い、特定の方法で醸造、熟成されたワインのみを”シェリー酒”と呼べるのです。
その歴史は、紀元前1100年にまで遡るのだとか!

シェークスピアの数多くの作品の中にも登場したりと、シェリー酒はその当時から大変人気があったことが伺えます!

シェリー酒に使われているぶどう品種は3種類となり、タイプによって分けられています。
辛口シェリー酒には、「パロミノ」という品種を用い、すっきりとした甘さを活かしたやや甘口のシェリー酒には「モスカテル」の品種を。
そして、良く名前を耳にしたことがある「ペドロヒメネス」は甘口シェリー酒に使われています!

酒精強化されたワインは、”ソレラシステム”という熟成方法で、ピラミッドのように3段~4段に重ねられたアメリカンオーク樽の中で古いワインと混ぜられ、最低3年熟成され造られています。
その一番下の土台となる”ソレラ”と呼ばれる樽には一番古いワインが入っており、この樽から3分の1ずつワインが取り出され、瓶詰めされ出荷されていきます。ワインは取り出された分だけ、一番上の”クリアデラ”から補充し継ぎ足されていき、イダルゴ社に関しては、樽をαとβの2つに分け、3ヶ月おきに交互にボトリングさせるため、品質を一定に保つことができるのだそうです!

シェリー酒の歴史や製造工程を把握したところで、実際に試飲会がスタート!料理もワインも何でもそうですが、その歴史や背景の説明を受けてからいただくと、より美味しく感じられるというものです♪

可愛らしく目を惹くラベルには、タンバリンの中に描かれたジプシーの姿やフランス皇帝ナポレオンの姿などがあり、そのラベルひとつひとつにも意味があるため、それらを理解して、”うんちく”として飲み会などで披露してしまうのもまた一興!

今回は、イダルゴ社のスタンダードなシェリー酒で代表格となる「マンサニージャ・ラ・ヒターナ」、「アモンティリャード・ナポレオン」、「オロロソ・ファラオン」、「クリーム・アラメダ」、「ペドロヒメネス・トュリアナ」の5種類を中心にはじまり、
クラシカシリーズの「フィノ・イダルゴ」、「アモンティリャード・ミディアム・イダルゴ」、「ペールクリーム・イダルゴ」、「モスカテル・イダルゴ」の4種類や、
12年熟成された幻のシェリー酒「マンサニージャ・パサダ・パストラーナ」、
日・西国交400周年を記念し特別に造られた20年熟成のパロ・コルタドの「サン・ファン・バウティスタ」、
樹齢70年のパロミノを使用したイダルゴ社特有の白ワイン「ラ・ヒターナ・ヴィノ・ブランコ」、
そして、8年物のアイラミストを6ヶ月熟成し、日本のみで限定販売されているシェリーカスクフィニッシュの「ブレンデッド・アイラ・ウィスキー」と、その数何と!14種類ものシェリー酒を試飲させていただきました!

シェリー酒というと甘口だけを想像してしまう方も多いと思うのですが、シェリー酒にはスペインバルならではのシーフード料理にも良く合う辛口のシェリー酒が、フレッシュでミネラル感があり、スッキリとした味わいで「日本のお出汁」にも良く合うということや、マンサニージャをおよそ8年熟成させたアモンティリャードタイプのシェリー酒は、どこか”紹興酒”に似た香りや味わいを持ち「中華料理」などのとても良く合うということなどなど!
そして、印象深かったのが超甘口のペドロヒメネスに1~2滴のジンをひと垂らしする「ポストゥーラ」というカクテルを披露してくださり、シェリー酒の新しい発見をさせていただくことができました!

勉強会の最後は、シェリー酒と言えば「ベネンシア」!
1mほどのしなやかな柄杓のことをそう呼ぶのですが、こちらは樽の中に発生する酵母の膜を出来る限り傷つけることのないようシェリー酒を取り出すことができるシェリー酒には欠かせない柄杓となります!
そして、シェリー酒を高い位置から注ぐことで、空気に触れさせ香りを開かせる特殊なパフォーマンスは一見の価値あり!

今回は、そんな「ベネンシア」のパフォーマンス体験までさせていただき、皆さんエアーで練習しながら本番に臨むも、床はビチョビチョの大惨事に(笑)
しかしながら、とても解りやすく勉強になり、飲食店関係者が多く和やかな雰囲気の中、よりシェリー酒の魅力を知ることができた1日に感謝致します!中野さん、ありがとうございました!

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