味岡伸太郎氏主催による「豊川沿岸の野草料理 Vol.6 in 湯谷の家」で夏野草を食す!

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豊橋駅(愛知県)~辰野駅(長野県)まで195.7kmの間に94もの駅があり、平均駅間距離がわずか2.1kmJR東日本飯田線。その飯田線の途中駅(中間駅)の1つである湯谷温泉駅を超えて、のどかな小路を飯田方面に5分ほど歩き、田の島踏切を過ぎて線路を渡ると見えてくる赤い屋根の小さな家。これがアーティスト味岡伸太郎氏の別邸「湯谷の家」となります。

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見渡す限り緑の森と山々に囲まれ、清流の涼しげなせせらぎが聞こえる長閑な土地。踏切もない線路をまたいだ向こうに湯谷の家があり、線路を渡らずして湯谷の家には辿り着けません。飯田線は、1時間に1本程度の長閑さが伺えるダイヤとなっています。湯谷の家では、昨年2013年5月より、四季に1度、3年の月日をかけて行われる野草料理を体験する会が行われており、2014年7月12日(土)第6回「夏野草」の会となります。前回同様、主催者の味岡さんにお誘いをいただき、夫婦2人で参加させてもらいました♪

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湯谷の家の向かいには宇連川(うれがわ)が流れており、四季折々の様子が板敷川の清流に映え、現在は夏の太陽の恵みを受け青みを増した野草を堪能できます。今回も、この付近で採れる野草を野草の達人である山野草研究家のゲーテ高橋氏と食・酒・旅の探求人露久保瑞恵さんの御2人が様々な野草料理で味岡さんの器でおもてなししてくれるというから楽しみです♪

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囲炉裏を囲み、木のテーブルと縁側に並ぶ数々の野草料理たち。今回も観たことも聞いたこともないような野草の種類の数々が勢揃い。そしてシンプルでありながら同じ味わいのものは1つもなく、それぞれの野草に合う調理法で素材そのものの自然の味わいを上手く表現されています。そんな野草料理たちを彩るように盛られた味岡さんの無骨で荒々しくも自然に溶け込むかのようなありのままの姿で模る器たちもまた風情があります♪

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およそ20名弱の方々が集い、用意された20種の美味しそうな野草料理を囲んで、まずは料理説明を伺います♪

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先陣をきってゲーテ高橋さんが手掛けられた野草料理のレシピや野草の特徴など1品ずつ詳細を説明してくださいます♪

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調理する前の生の野草を持ちながら、その野草が持ち合わせる特徴などを交えてくださるので食べるまでの工程がまた楽しいです♪

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味岡家愛犬の花子ちゃんを筆頭に、皆さんも耳を澄まして珍しい野草や料理の説明に耳を傾けています♪

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お次は、露久保瑞恵さんから、手掛けられた野草料理のレシピや野草の特徴など1品ずつ詳細を説明していただきます♪

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取り皿と箸をそれぞれに持ち、全種の味わいを堪能しようと角テーブルごとに移動しながら食と会話が進みます♪

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今回も手土産に日本酒好きの味岡さんに日本酒を差し入れます。日本酒とくれば我が家の近隣にある「酒のバオオ」さんで厳選します。今回は「志太泉 純米吟醸原酒 八反35号」をお持ちしました。志太泉酒造さんで1960年代から吟醸造りに使用してきた広島の酒米「八反35号」を2003年より純米吟醸で復刻し、毎年造られているお酒です。米の個性である旨味や独特の酸味を静岡流に繊細にアレンジしています。スッキリと綺麗な口当たりで上品な旨辛口に仕上がっております。味岡さんの作られる個性的なお猪口で飲むとまた旨さが引き立ちますね♪

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岩煙草の胡麻酢和え

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スベリヒユの胡麻酢味噌和え

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ホソアオケイトウの湯の川和え

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ヒルガオの葉と花のシラス和え

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岩煙草寿司

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自然薯と葉と茄子のトロトロサラダ

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木槿(ムクゲ)の花の甘酢和え

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茗荷おこわ

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くちなしの花のレモン漬け

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ヤブミョウガの煮浸し

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オナモミ葉と黒瓜のウチナー風和え

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擬宝珠(ぎぼうし)の花の甘酢和え

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ニワトコの葉のシラス和え 

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木槿の花のフリット

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ががいもの葉とオキアミの和え物

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スベリヒユの葛寄せ温泉卵添え

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ホソアオケイトウの胡麻味噌和え

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自然薯の葉とくちなしの花のお浸し

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オナモミのシーチキン和え

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昼顔のもずく酢

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アメリカタカサブロウの葉胡麻和え

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どれも美味しくいただいたのですが、個人的にヒットした野草料理は「岩煙草の胡麻酢和え」、「岩煙草寿司」と写真で掲げている手の平以上に大きな葉っぱの料理です!「ががいもの葉とオキアミの和え物」は、白米に混ぜて混ぜご飯でいただくと最高でした!彩りも良くヌルッとした食感が楽しめたのが「木槿(ムクゲ)の花の甘酢和え」。今回もどの野草料理も初体験ばかりでとても貴重な経験となりました!近隣で自生する山葵や茸の話などでも盛り上がり、「毒キノコの毒見が誰がする?」と、次回、秋の野草料理の会では、もしかしたら怪しいキノコが出てくるかもしれません(笑)

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湯谷の家を下った先直ぐに見渡せる宇連川(うれがわ)。綺麗な水で流れも緩やかなため、子供たちの格好の遊び場となっています!わたしも水着持参で伺いたいもの(笑)

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味岡さんが自ら手を加え、リノベーションし続けている湯谷の家の庭には、ところかしこがアートギャラリーと化しています。今も尚、増築を計画されているようですので面白くなりそうな予感です♪

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1日に数本の飯田線電車が走りゆく音に耳を傾け、川のせせらぎと蝉の声で夏の涼を感じた週末の午後。次回、野草料理の会は「」の会を予定されているようです。また皆さんとお会いできるのを楽しみにしております♪

味岡伸太郎
http://www.ajioka3.com/

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