「大岩のお不動さん」と呼び親しまれる不動明王の大岩山日石寺へ

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大岩山日石寺は、立山連峰の裾野にあり、「大岩のお不動さん」と呼び親しまれている不動明王を本尊とし、その境内には、国指定史跡大岩日石寺石仏、重用文化財大岩日石寺磨崖仏をはじめ、三重の塔、山門、六本滝など数々の寺院や名所があります。こちらは、その入り口。目印は、「金龍」のそうめんの垂れ幕です。

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大岩山日石寺の百段坂沿いにはお食事処や旅館が建ち並んでいます。各お店には、そうめんやところ天、山菜や川魚などを提供しています。中でも、”そうめん”が一番有名で、”そうめんと言えば大岩山日石寺”と言われるくらいです。富山の美味しい水で作ったそうめんや地物の料理をいただくために、猛暑の中でも行列を成しています。

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百段坂を登りきるとある旅館の「大岩館」。こちらは、相方の中学時代と高専時代の同級生、松井くんの実家だそうですが、本人には会えなくて残念でした。

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日石寺の創建は、神亀2年(725)行基が開いたのが始まりと伝えられています。古くから立山の山岳信仰の一端として寺運も隆盛し、最盛期には21社60坊を抱える大寺として名を馳せました。天正年間(1573〜92)上杉勢の兵火に遭い多くの堂宇、寺宝、記録が焼失し衰退しましたが正保年間(1644〜48)に弘寒和尚により再興され、さらに加賀藩主前田利常の子宝祈願が成就したことで歴代前田家の祈願所として堂宇が再建されます。本尊である大岩日石寺磨崖仏(国指定重要文化財)は不動明王像、二童子像(矜羯羅童子像・制咤迦童子像)、阿弥陀如来像、僧形像の5体で構成され、中でも不動明王像(像高313.5センチ)と二童子像(像高214センチ)は行基が自ら彫り込んだと伝わるもので(実際は平安時代末期作)大きさや美しさ、保存状態から全国の中でも指折りの磨崖仏とされます。境内背後にある三重の塔(上市町指定有形文化財)は弘2年(1845)に建てられた富山県最古の三重の塔で財政難だった為、外壁が造られず未完のまま現在に至っています。境内正面の山門(上市町指定有形文化財)は元禄年間に建てられたもので、三間一戸、入母屋、桟瓦葺き、楼門形式、上層部には高欄を回し、下層部の両側には仁王像が安置されています。

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八体仏という、十二支の方向には、八体の仏がいるとされています。

千手観音(子)、虚空蔵菩薩(丑・寅)、文殊菩薩(卯)、普賢菩薩(辰・巳)、勢至菩薩 (午)、大日如来(未・申)、不動明王(酉)、阿弥陀如来(戌・亥)。この八体仏の像は、自分の守本尊にお水をかけて参るというのがきっと良いのでしょう。

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わたしも虚空蔵菩薩(丑・寅)様へ水をかけ、お参りです。

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写真右手に現れる、藤水。不動明王の厳石を廻り出る御霊水は、眼病平癒に霊験あり、諸人の願いに御利益があるとされています。また、富山の名水にも選ばれている「大岩山日石寺の藤水」として知られ人気を集め、科学的にも硼酸分が含まれていることが証明されています。昔から、大岩の不動さんは目の病気に効くといわれ、眼病が治った話は数多く伝えられています。加賀藩には名医が多いが眼科医がいないと言われるのは、大岩の不動さんが目を治してくださるので目のお医者さんがいらないということを言い表しているように思われます。

この御霊水をくみ取る時には不動尊の御進言、

なうまくさんまんだ、ばざらだん。せんだまかろしゃだ。そはたや。うんたらた。かんまん。

を唱え、大聖不動明王の大慈悲を蒙りましょう。

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一切衆生の六欲・根本煩悩を断つとされ、6つの龍頭から流れ落ちる六本瀧(ろっぽんだき)は、六大(地、水、火、風、空、識)を型どった6つの蛇口から水を落とし、うたれる人々の六根(眼根、耳根、鼻根、舌根、身根、意根)を清浄にし、一切の衆生の六欲、根本煩悩を洗いおとし、心身を清めて不動尊を参拝させる意味で造られています。高さ18尺(約5.5m)にある6基の龍頭から落ちる瀧に打たれる。これを灌頂を受けるといい、佛様と御縁を結べるとも伝えられてます。毎年、大寒の日に寒修行が行われていますが、予約さえすれば誰でも白衣を借りることができ、瀧に打たれ身を清めることができるのです。

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さすがに、六本滝に打たれるわけにはいかないので、足を清めます。ひんやりと冷たい霊水を浴びることで、夏の陽射しで火照った身体を冷やすことができました。

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富山の緑豊かな山間の景色をバックに、白マセ子ちゃんのヒップラインが綺麗に映えますね(笑)

真言密宗大本山 大岩山 日石寺
http://ooiwasan.com/

大岩山 日石寺

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