「ワット・プラシン」黄金のプラシン像を納めチェンマイ一格式高い寺院

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旧市街の東の入口であるターペー門を通る道を真っ直ぐ西に向かい、その突き当たりにある
チェンマイ市内で最も格式が高いとされている寺院「ワット・プラシン Wat Phra Sing」。
1345年にバーユー王が、父である先王カム・フーの遺灰を納めるチェディ(仏塔)を建立したことから始まった寺院です。
一時は、ビルマの支配下で寂れましたが、有名な高僧スィーウィチャイ僧がこの寺院に住むようになり、
多くの人からの寄進、奉仕があり復興している寺院です。

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どの寺院の本堂も外壁の装飾がとても綺麗です!
本堂の入口には蛇の頭を持つ蛇神「ナーガ Nāga」がこちらにもおり、
この様式もタイ北部のランナー様式の寺院には欠かせないものとなっています。

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本堂の中は天井が非常に高く広々としており開放感に溢れています。
ワット・テェディ・ルアン Wat Chedi Luang」と比べてみると、
柱が漆喰のままになっているため、煌びやかさには欠けるものの、落ち着きを放っています。

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チェンマイの方々は、信仰心がとても強く、
毎日のように礼拝に訪れては、僧侶から説法を受けられる人たちも多いそうです。

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本堂の中の釈迦像トンティップ仏。 1477年の鋳造で、北タイでは最も人々に崇拝されている仏像様です。
穏やかな顔立ちをされており、静かな微笑を浮かべ、人々を暖かい眼差しで包み込んでくださいます。
以前、1月にバンコクに訪れた際に拝観した「Wat Pho ワット・ポー」の寝釈迦仏(涅槃像)の凛々しさと比べると、
チェンマイのお釈迦様のお顔立ちは、幾分か慈悲深き優しさが滲み出ているように思います♪

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思わず立ち止まり、目を見張らせたのが、こちらのリアルに人にしか見えない僧侶!
実は、こちらは蝋人形なのです!(驚)
有名な高僧で祀られているのですが、あまりにリアル過ぎるために、
静かに深呼吸し、身体は脈打つようにも見受けられます。
傍に顔を寄せて近付いてみても、どう見ても本物に見えてしまう迫力と存在感があり、そして高貴な佇まいです!
こちらの高僧の前でも、跪かれ礼拝される方の姿を多く見ました。

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黄金のワット・プラシン像は手前の本堂ではなく、
奥に進んだところにある左手の小さな礼拝堂に設置してあるため、見逃してしまう残念な観光客も多いそうです。
やはり現地ガイドに案内してもらうことで、見逃す心配がありません。
このエリア一帯は、その昔、市場があって繁華街だったとのこと。
バーユー王が、父の遺灰を納める場所を選んでいた際に、一番場所が良い所を探し、
この旧市街地の中心部の市場付近にされたそうです。

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本堂の左手後方にある美しい礼拝堂「ヴィハーン・ライカム」。
約500年前のこちらの建物は、典型的な古典的ランナー様式のみでなく、
スリランカ様式もミックスされているそうです。
金色に塗られた木彫りの正面扉は、歴史の重みを感じさせます。

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礼拝堂内は、朱塗りの壁や柱に金色で絵が描かれ、
豪華でありながらも経年変化を迎えており、独特な雰囲気を漂わせています。

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礼拝堂の「ヴィハーン・ライカム」には、このお寺の名前の由来にもなった黄金のプラ・シン像が鎮座しています。
今から1500年以上も前に造られ、スリランカから渡来したもので、
悪魔を征服したスタイルをされているそうです。

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建物は、チーク材をベースに作られており、柱には蓮が描かれておりますが、
ところどころ目を凝らして観てみると、柱にはプラ・シンが征服した悪魔も描かれているのです。

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ウィハーン・ライカムで見逃せないのがこちらの壁画です。
ランナー王朝時代の生活習慣や宮殿の様子が描かれたこの壁画は、
当時のオリジナルのもので、北部タイ伝統芸術の最高傑作といわれているようです。

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ランナー様式建物の特徴の1つとしては、このように屋根が重層化していることが見られ、曲線美が素晴らしいです♪

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奥にそびえ立ち、漆喰で塗られた白く綺麗な仏塔は、集まった寄付によって、今後、少しずつ金箔が貼られていくようです。

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寺院の隣には、僧侶になるための学校があり、
時間帯によっては子供たちの遊び声が聞こえてくることもあり、和やかな雰囲気を醸し出しています。
外国人観光客が多いためか、英語を勉強している子達が多く、気軽に英語で挨拶をしてきてくれる良い子達ばかりです♪

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2つの寺院を回ったところで、丁度お昼時を迎えたので、
チェンマイハッピーツアー Chiangmai Happy Tour」にランチタイムをお願いし、
チェンマイ名物のカオソーイが有名なお店「ラムドゥアン」へ向かいましょう♪

ワット・プラシン Wat Phra Sing
所在地:Samlan Rd, Tambon Prasing, Amphur Muang Chiang Mai 50200 ⇒Google Map
利用時間:8:00~17:00 休日:無
料金:無料(心付け程度)

チェンマイハッピーツアー Chiangmai Happy Tour
http://chiangmaihappytour.com/

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