アユタヤ時代の創建と伝わるバンコク最古の寺院「Wat Pho ワット・ポー」(正式名称:ワット・プラ・チェートゥ・ポン・ラーチャ・ワ・ララーム)。またの名を涅槃寺(ねはんじ)と呼ばれ、その名の通り、涅槃に入る直前の寝姿をした巨大な黄金の寝釈迦仏がお姿を現します。広大な境内には、本堂に鎮座する気品溢れる本尊や、王様の遺骨を納めた仏塔など見所満載の寺院です。こちらが正面入口となりますが、入口は複数あります♪
入館するためのチケットをチケット売り場で購入しましょう。タイ人は無料ですが、外国人は入館料がかかります♪
入館料は、B100(日本円にしておよそ360円ほど)です。入館するためにもぎる半券と、ミネラルウォーターと交換する半券が付いてきます。天候の良い日のタイの日中は暑く、水分補給をマメにする必要があるため、お水付きとは嬉しいですね♪
タイにある仏教寺院全てにおいて巡礼する際に共通する服装の注意点をご紹介します。寺院は、タンクトップやキャミソール、ミニスカートやショートならびにハーフパンツなどの肌を露出した服装では入場不可となります。無料で羽織りものを貸出してくれますが、キャッシュやクレジットカードなどのデポジットが必要となり面倒なので、無難なファッションで臨みましょう♪
礼拝堂へは靴を脱いで素足で入るため、脱ぎ履きしやすい靴で臨むと良いです。盗難防止のため、礼拝堂の前の箱に靴を入れる袋が用意されており、こちらに靴を入れて中に持参します。また、帽子を被っている方は帽子も取りましょう。この袋は、出口で回収ボックスに返却しましょう♪
頭からつま先までの体長46m、高さ15mの寝釈迦仏のお出ましです。寝釈迦仏(涅槃像)の安置のために造られた仏堂のため、寝釈迦仏(涅槃像)の周囲は柵で制限されており、空間に余裕が無く、寝釈迦仏(涅槃像)全体を眺めて拝むということはできません。しかし、目の前に突如として現れた大きな大きな寝釈迦仏(涅槃像)のお姿を拝見すると、思わず歓声が漏れてしまいます♪
寝釈迦仏(涅槃像)
支柱の隙間を覗き込むと現れる寝釈迦仏(涅槃像)は全身を金箔で覆い、光輝くその様は圧巻です!どの角度から見ても穏やかな笑みを浮かべられており、慈悲深い眼差しをこちらに向けて下さっているようで、たおやかなその佇まいは、観る者の心を静かに触れてくれているかのように思えます♪
ワットポーは、1788年にラマ1世によって建てられており、この像は、ラマ3世の手により1832年に建立されています。寝釈迦仏(涅槃像)とは、悟りを開いた釈迦が涅槃に入る直前を表現したもので、目は半開きで優しい表情をし、片方の手は片肘を付き頭を支え、もう片方の手は悠々と伸ばし身体に添え、ゆったりと横たわりリラックスした姿をしています。暫くその前に立ちすくんでしまうほど、雄大で優美なそのお姿にひしひしと、釈迦の悟りの境地と慈愛を感じずにはいられません♪
全体を支柱で遮られることなく拝むことができるのは、こちらの足元からの角度となります。そして、注目すべきは足の裏。幅5m、高さ3mの巨大な扁平足(へんぺいそく)です。扁平足は“悟りを開いた者のしるし”とし、仏教では仏陀にも見られた扁平足を「足下安平立相」という慈悲の平等を意味する良い印としています。足の裏には、仏教と深い関わりを持つバラモン教から生まれた仏教の宇宙観「モンコイロンペート」が108の絵で表されています。螺鈿細工という、細かく砕いて磨いた真珠貝を嵌め込む技法によって描かれた真理は煌びやかで、人々に幸福をもたらすとされています。有難い御々足ですが、DON’T TOUCH!、触れてはいけません♪
寝釈迦仏(涅槃像)につい見惚れてしまいがちですが、建物内部の壁面にもご注目ください。そこには、様々な釈迦の物語が緻密に描写されており、拝み解くには勉強が必要ですがなかなか見応えがあります♪
寝釈迦仏(涅槃像)の後ろ姿へ回ると、1バーツの100分の1の価値を持つサタン硬貨をB20(日本円にしておよそ70円ほど)で購入できるカウンターが設置されています。こちらは希望者に限りますが、長く伸びた廊下に並べられた108つの鉢に喜捨していくためのものです♪
108つの鉢にコインを投げ入れる事によって、自身の108つの煩悩を捨てれると言われています。シャリーン、シャリーン、シャリーンと硬貨を投げ入れる音色が礼拝堂内に響き渡り、不思議と心が軽くなるのは気のせいでしょうか♪
108つの鉢を過ぎるといよいよ出口に到着します。最後の最後に寝釈迦仏(涅槃像)の後ろ姿や枕もお見逃しなくご覧ください♪
礼拝堂の出口を出て、靴を履いたら広大な境内を散策してみましょう。境内の敷地面積は8万㎡ととても広く、南北に二分されており、本堂や礼拝堂、回廊、マッサージ場などはすべて北側にあり、南側には僧房があります♪
礼拝堂の出口付近にミネラルウォーターの配布所があります。チケットに付いていた半券で交換できるので、枚数分渡しましょう。ペットボトルで配布されたミネラルウォーターは、境内に設けられた給水所で補充することも可能です♪
境内には、色鮮やかな中国陶器の破片をはめ込み造られた色とりどりの仏塔が71塔立ち並びます。こちらは、お墓の役割を果たしており、大仏塔は、現チャクリー王朝のラマ1世から4世までの歴代王を象徴する4基となり、小仏塔は、寄付者の納骨も可能だそうです♪
色分けされた大仏塔は、緑が1世、白が2世、黄色が3世、青が4世を表し、中にはそれぞれのラマ王の遺骨が納められています♪
本堂を囲み、4つの礼拝堂をつなぐ形で造られた回廊には、熱心な信者から寄進された多くの仏像が並びます。こちらは座像。
こちらは大小様々な立像。回廊は、信者にとって憩いの場所となっています♪
ラマ1世によって建立された本堂は、外回廊と内回廊によって二重に取り囲まれており、ラマ3世によって修復されています。本堂の8枚の扉の外側には「ラーマキエン」の物語が螺鈿細工で表されており、内側は、僧侶の位を表す長い栖の付いた団扇の模様が描かれています。窓の外側は、金箔とガラスで飾られた木彫りに なっており、内側には、タイの位の高い僧侶の名が書かれています。本堂は、靴入れ袋が無いため、手前にある靴棚に揃えておきましょう♪
トンブリーのワット・サラシーナの本堂から移されたというブロンズの本尊(釈迦座像)をはじめとして、150体の仏像が安置されています。本尊(釈迦座像)には金箔が施されており、台座には、ラマ1世の遺骨が納められています。堂内の壁には、釈迦の生涯(釈迦の41人の優れた弟子の話、天国の話、タイの童話のもとになった話)が描かれています。真剣にお参りをされる方がおりますので、撮影は可能ですが静かにいたしましょう♪
境内には、ラマ3世が設置した医学所の中で、タイ伝統医術の1つとして発展したタイ古式マッサージの学校「ワット・ポー・タイ・トラディショナル・マッサージ」があります。こちらでは、学生たちが施術してくれます。広大な境内を歩き疲れたら、マッサージで一休みされてはいかがでしょうか♪
受付カウンターには、多くの観光客が押し寄せています。受付でおおよその待ち時間もお知らせしてくれます。今回の待ち時間は、およそ15分とのことですので待たせていただきます♪
メニューは、タイ古式マッサージ30分(B260) or 1時間(B420)、またはフットマッサージ30分(B280) or 1時間(B420)のみです。わたし達夫婦は2人とも、タイ古式マッサージ30分(B260日本円にしておよそ940円ほど)を申込みました♪
施術室内の撮影は禁止でしたが、施術者の撮影は許可をもらいました。マッサージは、施術者の言われるがままに支持に従い、靴を脱いでマットの上に横たわると、背中、首、肩、腰、腕と優しく揉みほぐす感じで進んでいきます。右向き、左向きと順に横たわり、うつ伏せ、仰向け、最後に指先まで丁寧にマッサージをし、起き上がってから肩をほぐして終了です。(※マッサージは施術者により異なります)30分でしたが、とてもスッキリとするのでお勧めします♪
施術が終わると、お茶のサービスがありました。零れないようにラッピングされ、ストローが刺さっているので、外で歩きながら飲むことが可能なように気遣いされています♪
タイの歴史を学び、見所満載で魅力溢れる最古の寺院ワット・ポー。タイに来たからには訪れておきたい三大寺院の内の1つで、一見の価値があると思います。本来なら、「Wat Phra Keo & Grand Palace ワット・プラケオ&王宮」にも足を伸ばしたいところですが、また次の機会にしようと思います。さてお次は、世界中のバックパッカーが集うバンコクの下町、Khaosan カオサンへ行ってみましょう♪
Wat Pho ワット・ポー
http://www.watpho.com/
タイ・バンコク旅行特設ページ
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http://lade.jp/thailand/
2015/05/26
wonderful post, very informative. I’m wondering
why the other experts of this sector do not realize this.
You must continue your writing. I am confident, you have a huge readers’ base already!
2015/05/27
Thank you for your coment !