大理石の「リアルト橋」から眺める大運河の風景とゴンドラの乗り方

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イタリア北部、アドリア海に面した港町ヴェネツィア(Venezia)の大運河(カナル・グランデCanal Grande)に架かる4つの橋の1つで「白い巨象」とも呼ばれているリアルト橋。 サンマルコ広場の北にあり、最初は木製の跳ね橋で、銀行や商品取引所で賑わっていたため「富の橋」と呼ばれていました。しかし、女公爵の結婚式の時、見物人の重みで崩壊したり、火災に遭ったりしたため、石造りの橋に変えようと提言され、大理石のアーチ橋に架け替えられ1591年に完成。この橋の架け替えで、当時のベネチア共和国は橋の設計案を公募するとミケランジェロも提案しているのですが、採用されたのはアントニオ・ダ・ポンテの案だったのです。横から見ると「へ」の字型をした太鼓橋で、橋の上には土産物屋が並び、ヴェネツィアの観光スポットの1つでもあります。

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リアルト橋の北から見た大運河(カナル・グランデ)の景色。右手奥にそびえる塔は、サン・ジョヴァンニ・クリソストモ教会。

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リアルト橋の階段沿い両側には商店がズラリと並び、ヴェネツィア土産で人気の仮面やヴェネツィアングラス製品、貴金属、皮製品などのお土産物を求める観光客で賑わっています。

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橋上中央から臨むカナル・グランデ。ゆったりと流れる大運河の両脇に立ち並ぶ中世の建物。運河沿いには、カフェやレストランが軒並み揃い、水辺で優雅にコーヒーを傾け楽しむ観光客の姿が見えます。そして多くのゴンドラ、ヴァポレット(水上バス)、モトスカーフィ(水上タクシー)が行き交う美しい風景を眺めることができます。

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ヴェネツィアで古くから人々の足となり、交通手段となってきたゴンドラは、今では街の観光に欠かせないアトラクションとなっています。基本料金は設定されているものの、交渉次第で多少のディスカウントが可能な場合もあるので遠慮せずに声掛けしてみましょう。まずは、緑の看板に「GONDORE」と書いてある乗り場を探し、ボーダーシャツを着たゴンドリエーレ(漕ぎ手)にリクエストします。1艘あたりの料金は基本40分€80(日本円でおよそ11,200円ほど)、以降20分毎に€40(日本円でおよそ5,600円ほど)追加となります。19時以降は、40分€100(日本円でおよそ14,000円ほど)となり、以降20分毎に€50(日本円でおよそ7,000円ほど)追加となります。最大6名まで乗船可能ですが、カップルや新婚さん2人のみで貸し切ることも可能です。ゴンドラの大きさや季節によっても価格が異なるので、きちんと乗船前に確認しましょう。そして要注意すべき点は、どのゴンドリエーレさんも歌ってくれると思って期待をしてしまうことです。一般的にはゴンドリエーレさんは漕ぎ手専門で歌いません。歌える人と歌えない人がいるということを把握し、こちらも事前に確認しましょう。歌は別料金となるので、€5(日本円で700円ほど)のチップを渡すと良いでしょう♪

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徒歩で散策するのも楽しいですが、迷路のように入り組んでいるゴンドラでしか味わえない細い裏路地の水面からの景色は見物です。さて、お次は1720年創業の世界最古のカフェを紹介します♪

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